見出し画像

自分の限定カフェを開催した話① きっかけ編

こんにちは、ベールです。先日2月9日に私企画の限定カフェ「ベールカフェ」を開催させて頂きました。今回はそのカフェ開催に至るまでのお話を書きたいと思います。

限定カフェとは

限定カフェとは、多くは1日または不定期に開催するコンカフェを意味します。元コンカフェキャストの方が主催されることが多かった印象ですが、近年では有名なコスプレイヤーの方がオフ会に近い形で主催されるケースなど、コンカフェに関わって来なかった層の主催も増えている印象です。

基本的にレンタル可能な飲食系店舗を借りて営業する事が多く、ごく稀に実際のコンカフェ店舗を使用して開催するケースもあります。

限定カフェの魅力

大盛況に終わる事も多い限定カフェですが、そこにはどんな魅力があるのでしょうか。その多くの部分はやはり、普段会えない人に会えるというところかなと思います。

背景として、応援したい何かがあり、その応援の対象が極限まで細分化されていて、それを表現するに相応しい推しという単語が発見されている現代では、その応援する行為を大っぴらに行える空間が求められているのではないかなとおもいます。コンカフェやライブアイドルなんかはその一つの解であると同時に、応援される対象を囲い込むことでそれがビジネスになっているような状況で、応援される側としてはそれに乗っかるというのも手なのですが、その空間そのものに気にいるものがなかったり、プライベートを含め様々なルールや長期にわたり行動に制限がかかるような状況が常です。このデメリットを排除して、自分のやりたい事をやりたいだけ出来るようにしたのが限定カフェなのかなと思っています。

コンカフェやアイドルなどの推しのビジネススキームに様々な理由で乗れない人を推すことが出来るという点で、限定カフェの魅力を客側の視点として1つ説明出来るのかなと思います。

もちろん、プレイヤーという視点に立てば、自分がやりたい空間を生み出したいという創作的な欲求を満たす事もできるでしょうし、限定カフェは沢山の可能性を秘めた空間である事に間違いありません。

きっかけ① 〜会いたい人

では何故私が限定カフェをやろうと思うに至ったのかを少しお話したいと思います。あんまり正直にお話し過ぎても角が立つかなとか、キャラじゃないよなとか悩んだのですが、この際なので普通に正直に書いていきます。ここから先はベールとしてではなく私個人の話です。

これは前から考えていた事で、私には会いたい人たちがいました。それは、私がよく通っていたコンカフェの元キャストの方たちです。私が通ったお店の卒業したキャストさんたちにまた会いたいと、彼女らが現役だった頃の楽しかったあの空間を一瞬でもいいから取り戻したいと強く願っていました。

現役時代は凄い良くして貰ったし、楽しい時間を過ごせたあの空間を自分は忘れていません。お会いした沢山のキャストさんたち、1人たりとも忘れたことはありません。

もし、彼女らにその意思があって、金銭面でもハコの調整でも自分に出来ることがあるなら自分はどんな労力も厭わないから実現させてあげたい。そう思って、提案出来る様に色々と下調べしていた時期もありました。ただ、自身の度重なる転職やプライベートの事情などに忙殺され、次第に実現に向けた推進力が失われていきました。

きっかけ② 〜焦りと嫉妬

その最初の意思が挫けていた頃、私はコンカフェ評論家としての活動が比較的上手くいっていました。沢山の方に本を手に取って頂けて、イベントや対談などにも声をかけて頂いていたり、コンカフェクラスタの仲間も沢山増えました。

そんなコンカフェクラスタ界隈の中には限定カフェを実現していて成功している人も多く、コンカフェを経験した女性の方だけでなく、男性でも企画してキャストを集めて実現している人たちもいます。自分は結構嫉妬深いのかもしれません。限定カフェに関わらず、出店して成功しているオーナーさん方、限定カフェ主催の方、みんなに嫉妬していますし、自分が思うカフェ1つも実現出来てない自分が酷く惨めに思えた時期もありました。

去年の年末ぐらいから特に、限定カフェをやった話や、これから企画してやりたいと思っているって話を多く聞くようになりました。正直言って焦りました。熱意も冷めて挫けてしまった自分を抉られているようで辛かったというか、何も出来ない自分を卑下していたような感じに陥っていました。自分も何か動き出さなきゃいけないと喝を入れられたような気もしました。

きっかけ③ 〜待ってる人に来る幸運

そんな時、2020年1月上旬、知人が大宮でカフェを始めるという情報が舞い込んできました。そして、「ベールさんそういえばカフェやりたいって言ってたよね。オープン前の改装中の店舗なら。。」と声をかけて頂けたのです。この声をかけて頂いたおかげで、私の中で視界が一気に開けました。これは何かやれるのかもしれない。最初の元キャストの店をやりたいって思っていた事も無駄ではなかったのです。私は早速いろんな企画を思案しました。ですが、何せ沢山のコンカフェに通い詰めてはいるものの実際にコンカフェで働いていた経験は僅かな期間で、新しくカフェをやるに当たってもどういう準備をしたらいいのか、どのように計画したらいいのか何もわからなかったし、そもそもそれをまず知ろうとしていなかったのがよく理解できました。当初のコンセプトも実現したいではなく、やって欲しいという他人任せな考え方だったって事です。

でも、私はこの幸運を逃したくなかった。タイミングといいきっかけといい、千載一遇のチャンスだと思いました。(ここで畳み掛けなかったら自分はずっとくすぶったままだ)と考えて、話を進めて実際に店舗を見せて貰った瞬間に、何かをやる事を決めました。何ができるかなんて、この時は何も考えてませんでした。ここから先は全て1月21日(火)の中で思考した内容です。

きっかけ④ 〜覚悟の決め方

カフェをやるってことは、キャストの方を抱えて働いてもらうということです。きちんと働ける環境である事を保証しなくてはいけませんし、店内が改装中である事もあってカフェとしてちゃんと成立するかはまだ不透明でした。当初計画していたOGの方々に集まって欲しいという提案も、店内がどうなるかわからない、メニューやシステムもまだ何もない、店に人が来るのかもわからない、そもそもカフェを実現させた事もない自分という、この不安定な状況ではとても提案出来る状態ではありませんでした。

それら全ての不安定さを払拭できるだけの材料は、この時の私にありませんでした。なので考えました、当初のコンセプトを棚上げにしたとしてもこの状況でも出来る何かを。考えた結果1つの結論に辿り着きました。

それは、なんならベールをコンセプトの店にすると決意してそれを土台に据えてしまおうという事でした。こうすれば、最低構成要素は、店舗+ベールです。最悪カフェとして成立しない内装かもしれない、料理とかもちゃんと出せないかもしれない、だけどベールってヤツがいて、そいつがなんか面白いことやります。酒作ったり、コンカフェトークしたり出来ますって感じを最低構成にしておけば、それ以上はプラス要素でしかない。ベールカフェとして宣伝する事で、あらゆるハードルを下げられる事に気付いたのです。自分はとびきり完璧主義なところがあるので、カフェとしての成立性に強く意識が向いてしまっていました。その完璧主義の心理的壁を破る手段としてベールコンセプトを生み出したという形になります。

ベールカフェだけであれば、この時点で開催可能でした。ハコがあって自分がいるだけで開催可能なので。しかも赤字も覚悟しました。最悪オフ会0人みたいなオチもそれもいいかなと、その時泣くのは自分だけで済むので。キャストさんメインで自分がお膳立てしましたでその状況だと、何よりキャストさんが悲しむし、それを自分は見ていられないなと思いました。

ただ、これで行くかも正直悩んだので、1人だけこのコンセプトを持ちかけて相談してみました。ベールカフェっていうのやろうと思うんだけど、雇われてくれない?って。そしたら気持ちよく了承して頂けたので、これはいけるなってなりました。ここで覚悟が決まりました。

ここから関わってくれそうな人たちへの誘い方が凄い楽になりました。そういうベールカフェってやつやるんだけど、手伝ってくれない?って気軽に。それまでの不安定なところのモヤモヤした感じはもう全くなかったです。プラス要素でしかないので、メイド服あったほうがいいなとか、料理おいしいほうがいいなとか、手伝ってくれる人は沢山いてくれたほうがいいなとか、全部+αの要素としていろんなアイディアが出てきました。やるとなったら自分の中でやりたい事も沢山出てきて、腹括ってやるってある意味こういう事なのかなとふと感じました。

そんなこんなでその週末1月24日(金)に以下の告知を出すことができました。

画像1

長くなってしまったので、ここまでをきっかけ編にしたいなと思います。次は準備編、当日編で三部構成にしようかなと思ってます。また次回も見てくれると嬉しいです。それではまた。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?