レストラン
地元に新しく出来たレストランに行った
店内へ入ると、開店してまもない事もありお客さんで溢れかえっていた
すると店員さんがこちらへやって来て、話しかけてくる
「案内とかないから、地べたやらなんやら食べれそうなとこ探して座るっちゃ」
ラムちゃんと喋り方が似ていたことに驚いたが、ひとまず窓際に近い地べたに腰を下ろす
厨房から店員さんが一斉に料理を運んできて、まだ注文をしていない私の元にもやって来た
目の前に置かれたのはサボテンだった
隣の席を覗いてみるが、どこのテーブルにもサボテンが乗っていた
どうやらここはサボ店だった
興味本位で店に入ったのが悪いが、どうしてもサボテンは喉を通らない
店員によると、ご飯を上手に食べられる人は美味しくいただけるらしい
下手な人は棘が喉に突き刺さるとのこと
自分を信じて、いざサボテンに手をつける
すると喉に少しの違和感を感じた
きっと棘が刺さったのだ
棘の痛みと自分は食事が下手なんだという事実を叩きつけられながら、落ち込んで帰ることにした
金輪際ここに来ることは無いだろうけど
ぜひ、ムカついた相手には紹介したいお店の候補となった
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