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東海道53次の旅 三重県関宿~滋賀県三雲 2022.11.27

11月に行った東海道の旅の2日目です。 三重県の関宿から鈴鹿峠を越えて滋賀県を目指します。関周辺に宿が取れなかったので、前日は関西本線で四日市に戻って宿泊しています。

関西本線が並走している関宿から先は、約30キロ先の滋賀県水口までは駅がありません。次回、最終回となる京都までの道のりを考えると、少しでも先に進んでおきたいという行程です。まだ真っ暗な早朝6時にホテルを出発して関西本線で関宿駅に戻り、旅を再開します。

今回の目玉は鈴鹿峠です。旧東海道は伊勢湾沿いの三重県から、この鈴鹿峠を越えて内陸の滋賀県に向かって行きます。この鈴鹿峠は箱根峠と並んで、東海道の難所として名前を知られていますが、標高的には箱根が846m、鈴鹿357mだからまあ半分以下と言うことになりますが、三重側と滋賀側では気候が大きく変化することも多く、それも当時の旅を厳しくしていたかもしれません。

確かに標高が低いので、一部傾斜のきつくなるトレイル区間はあるものの、関宿から緩やかに標高を上げていくので、箱根峠のような険しさは無かったような印象です。

ちなみに、旧東海道に今も並走する国道1号線は東京と関西を結ぶメインルートとして賑わいましたが、関ヶ原を回る名神高速の開通でその主役を外れ、さらに名阪国道、新名神高速と比較的近くを走る大動脈の開通で、交通量は激減して行きます。旧東海道の時代から含めて、激しくその環境が変化していった地域でもあるのですね。

三重県関から滋賀県の三雲まで進みました。こうして地図を見ると
中京と関西の間に横たわる山塊は、標高こそ低いものの
通行にはかなりやっかいな障害になっていたのだろうという感じがします。

総走行距離 37.8キロ
所要時間 約8時間

今回のゴールは滋賀県三雲駅でした。JR草津線の駅です。次回の京都までの道のりを考えると、もう少し先まで進んでおきたかったところではありますが、その日のうちに千葉県の自宅まで戻らなければなりません。お風呂~打上げなどの時間を逆算すると、三雲駅到着15時半はぎりぎりタイムリミットでした。

三雲からゴールの京都三条大橋までは、推定44キロ。いよいよ東海道の旅もゴールを迎えます。見どころも多いと聞きましたので、1日で走破するには前泊が必須。来春4月予定の最終回は、土曜日にゴールして京都で打ち上げ。そして翌日日曜に京都観光して帰るというプランです。


まだ暗い四日市の街を出発。
JR四日市駅到着。
関駅到着は7時12分
関駅前で出発の準備をするメンバー。
昨日は観光客で賑わっていた関宿も、さすがに早朝7時過ぎの時間は閑散。
とても静かな関宿風景でした。
朝日を背に進む御一行様。
この日のメンバーは東海道の旅で最も多い8名でした。


大津から京都は12キロくらい。もうゴールは近い。
国道1号線沿いに、緩く標高を上げる。
峠の区間は車の入れないトレイルで。


鈴鹿の山は、紅葉の美しい季節でした。
国道1号線をくぐる。


この辺りは傾斜もきつい。


コースから少し外れて「鏡岩」に寄り道。
鏡岩からは国道1号線が眼下に望める。
国道1号線は2車線の登りと下りが別ルートになっているようです。


平らになると、そこは鈴鹿峠。
三重と滋賀の県境。「是より京まで十七里」ということは約68キロですね。
峠を過ぎると、もうすぐに茶畑があって、里山の風景に。
ここから先は緩やかな下りが続く。
新名神高速の橋脚の下を土山宿へ向かう。


滋賀県側も紅葉が美しい。
土山宿手前の田村神社。


道の駅で休憩。ここから先は土山宿へ。
当時の建物が、原形に近い形で残されている。
緩やかなカーブが旧街道の雰囲気を伝える。
今在家一里塚。塚の上に木が植えられているが、これは復元したものみたいです。
江戸から112里目。


水口(みなくち)宿
三雲の手前に流れる野洲川。ここに橋は無く「横田の渡し」だった場所。
ここからは下流に大きく迂回して橋を渡る。
のどかで美しい野洲川風景
三雲への橋に向かう。
野洲川の橋を渡ると、正面に見えるのはJR草津線三雲駅。
駅前の交差点(旧東海道)がゴール。そして次回のスタート地点。
京都までは約44キロ!
三雲駅からは草津線で草津まで。東海道線に乗り換えて京都から新幹線で帰宅です。

お風呂と打ち上げは、一駅先の甲西(こうせい)駅で下車して「十二坊温泉ゆらら」へ。駅から往きはコミュニティーバス、帰りはタクシー移動。お風呂と打ち上げ問題は、いつも悩ましい問題です。駅の近くにあれば良いのだけれど、いつもあるとは限らない。今回もタクシーがすぐには呼べず、ちょっと大変でした。


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