答案作成分析①コンクリート標準示方書「施工編」に基づく業務を進める手順

 Ⅱ-2問題ではよく「業務手順」を問われます。ここでは,Ⅱ-2問題で頻出の打設計画に関する問題を対象として,コンクリート標準示方書「施工編」に基づいて業務手順について考えます。

 対象問題は,H25(2013)_Ⅱ_2_1(夏季の高密度配筋箇所への打設)や,H30(2018)_Ⅱ_2_2(軽量骨材コンクリートの高所床版打設)になるかと思います。

 コンクリート標準示方書「施工編」P19 3章 施工計画を見ると,一般的なコンクリート工事の施工計画の検討項目とその内容の例として,以下が挙げられています。

1.コンクリートの配合計画
2.コンクリートの製造計画
3.コンクリート工の計画(運搬,打込み,締固め,仕上げ,養生)
4.鉄筋工の計画
5.型枠および支保工の計画
6.品質管理計画
7.環境保全計画
8.安全衛生計画
9.検査計画
10.トラブル対応計画

 Ⅱ-2問題では,軽量骨材コンクリートの高所”打設”や,高密度配筋箇所の夏季”打設”が問われていることから,このうちの1~3,特に3の内容が主に問われていることになるかと思います。これらに加え,実務を考えると机上調査,現地調査で,施工の条件や工場の選定,工場の製造能力等を事前に整理する必要があるかと思います。

 そのため,上記のようなⅡ-2問題で打設に関する業務手順は基本的に,①机上調査,②現地調査,③配合計画,④製造計画,⑤コンクリート工の計画(運搬,打込み,締固め,仕上げ,養生)⑥施工とするのがベターではないかと考えています。

H25(2013)_Ⅱ_2_1(夏季の高密度配筋箇所への打設)や,H30(2018)_Ⅱ_2_2(軽量骨材コンクリートの高所床版打設)の記事(骨子を含む)を挙げましたので,勉強にお役立てできれば幸いです。
※これが正解という話ではありません。


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