H26(2014)_Ⅱ_1_7(乾燥収縮ひび割れ,対策)

注意事項

・答案例の文字数は技術士解答用紙の文字制限を満足しています。
・答案例は,既往の技術図書等や過去に私自身がA判定を頂いた記載例を参考に記載していますが,仮に同じ問題が出た場合に,本答案例をそのまま記載した場合においても、A判定を確約するものではありません。あくまで参考としてください。本コンテンツ使用に伴い損害が発生した場合においても,一切の責任は負いかねます。
・可能な限り公表されている技術図書や記載している参考文献先を確認しながら書いていますが,記載の内容に技術的観点からの誤り等がありましたらご連絡下さい。事実確認後,必要に応じて返金対応等致します。
・より優れた記載内容等がありましたら,補足等に追記していきたいので,有意義なご連絡お待ちしています。
・無断での複写、転載を禁じます。
※ひび割れに関する問題は,H27(2015)_Ⅱ_1_7(外部拘束ひび割れ,対策)およびH30(2014)_Ⅱ_1_6(体積変化を伴う初期ひび割れ,対策)がありますので一部内容が重複していますのでその点にご了承の上ご購入を検討下さい。

問題

Ⅱ-1-6 コンクリート構造物の乾燥収縮ひび割れの発生メカニズムを説明せよ。また,その対策としてコンクリートを低収縮化するための材料又は配(調)合上の手法を2つ挙げ,その概要と留意点を述べよ。

参考文献

『乾燥収縮ひび割れ』
【メカニズム】
・日本コンクリート工学協会:コンクリートのひび割れ調査,補修・補強指針-2013- P41 第3章 ひび割れの原因推定
・土木学会:コンクリート標準示方書「維持管理編」2018年制定 P331 4.4 鉄筋による拘束の影響
【対策,概要,留意点】
・日本コンクリート工学会:マスコンクリートのひび割れ制御指針2016 P26 3.2.2 体積変化を抑制する方法(膨張材の使用に関して)
・土木学会:コンクリート標準示方書「施工編」2017年制定 P84 4.6 単位水量の決定(単位水量の低減に関して)

ポイント!

 コンクリート標準示方書(設計編)では,初期ひび割れとして,乾燥収縮ひび割れセメントの水和に起因するひび割れ(温度ひび割れ)プラスティックひび割れ沈みひび割れの4種を規定しています。(P96) 温度ひび割れの中に外部拘束が卓越する場合と,内部拘束が卓越する場合とあります。
 なお,プラスティックひび割れと,沈みひび割れは適切な施工により防止可能と位置づけられているため,照査不要とされています。本問題ではこのうちの乾燥収縮ひび割れが対象となっています。対策は低収縮化を目的としていることに注意します。低収縮化として,膨張材,単位水量の低減を取り上げました。答案例以外の対策を補足にも載せています。ひび割れ制御指針に詳細が記載されていますので,上記参考文献をぜひご確認下さい。文章化がお手間な方はご購入検討頂ければと思います。

答案例

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