H26(2014)_Ⅱ_1_5(塩害再劣化)

注意事項

・答案例の文字数は技術士解答用紙の文字制限を満足しています。
・答案例は,既往の技術図書等や過去に私自身がA判定を頂いた記載例を参考に記載していますが,仮に同じ問題が出た場合に,本答案例をそのまま記載した場合においても、A判定を確約するものではありません。あくまで参考としてください。本コンテンツ使用に伴い損害が発生した場合においても,一切の責任は負いかねます。
・可能な限り公表されている技術図書や記載している参考文献先を確認しながら書いていますが,記載の内容に技術的観点からの誤り等がありましたらご連絡下さい。事実確認後,必要に応じて返金対応等致します。
・より優れた記載内容等がありましたら,補足等に追記していきたいので,有意義なご連絡お待ちしています。
・無断での複写、転載を禁じます。

問題

Ⅱ-1-5 塩害を受けたコンクリート構造物を断面修復工法で補修した後,既設コンクリートと断面修復材の境界面で発生する再劣化現象のメカニズムを説明せよ。また,その発生メカニズムを踏まえて,再劣化を発生させないための技術的な留意点を述べよ。

参考文献


『再劣化のメカニズム』
コンクリート工学会:コンクリート診断技術17' P38 2.3.2 塩害 (3)進展期
土木学会:鉄筋コンクリート部材の断面修復部における腐食形成に関する実験的研究(土木学会論文集 No.544/V-32,109-119,1996.8)※WEBで見れ  ます  等の要約
『技術的な留意点』
プレストレストコンクリート工学会:コンクリート構造診断技術 2019年1月 P160 (2) 断面修復工法
土木学会:コンクリート標準示方書「維持管理編」P150 3章 塩害 3.4.2 補修


ポイント!

 塩害再劣化(マクロセル腐食)の問題です。メカニズムは,一般的な腐食反応の概説(アノード反応とカソード反応)をした後,塩害を受けた場合は,断面修復部と未修復部で塩化物イオン濃度差があると電位差が生じ,断面修復部がカソード,未修復部がアノードとなり,マクロセルが形成され,未修復部で腐食を生じる旨を記載すればよいかと思います。
 技術的な留意点は,再劣化メカニズムに基づき述べる必要があります。塩化物イオン濃度差に起因するので,修復範囲の選定の留意や,脱塩工法の併用が主な点かと思います。また,犠牲陽極の設置による腐食回路の形成防止等も挙げられますね。
 上記参考文献に詳細記載されていますので手元にある方は,見れば回答できると思います。文章化が手間な方は答案の参考としてご購入ご検討頂ければと思います。

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