小室圭さんの文書を読んでみた
小室圭さんが、A4用紙28枚(注釈込)の文書を発表した。
早々に情報番組で「誤った情報をできる範囲で訂正するのが目的」と耳に入れてしまったので、正直悪いイメージしか浮かばなかった。なんとなく言い訳がましいなと。
今から全文読んでみる。なお、「金銭トラブル」の内容などはすでに世の中に情報が多くあるため、細かく触れないこととしたい。
(前提1)個人的にはご結婚に反対ではない
はじめに、自分の小室圭さんと眞子さまの結婚に対しての考えを書いておきたい。
個人的には「小室圭さんに税金が使われないのであれば、そして眞子さまが望まれるのであれば祝福したい」と思っている。
「婚姻は、両性の合意のみに基いて成立」と憲法24条にある通り、結婚はお二人の問題だ。ただ、個人的に小室圭さんを存じ上げないので、どうしてもメディアから入ってくる情報でバイアスが出来てしまっている。
そして今回の長い文書だ。正直好感なんて持てない(理由は最後に記述)。国民が頑張って働いて収める税金が使われるのは、正直良い気がしないのだ。少なくとも、皇族として敬えるような感情は持てそうにない。
(前提2)文書はカオス
一旦途中まで読んで、とても困っている。
物凄く読みづらい文書(断言)。Webライターの講座で言えば、やってはいけないことが沢山あるというか、UX的に言えば「そもそも読ませる気も、理解させる気もないのでは?」という・・・。
もし、この文書を「言いたいことをまとめました!」と例えば部下に手渡されたら・・・まずは文章をもう一度読み直し、言いたい重要箇所にマーカーを入れ、整理して箇条書きを取り入れることと、行間をあけ、読みやすく整形することを指示するだろう。
「概要」と言いつつ、まったく概要になっていないし、恐らく無駄を省けば、半分以下のページ数になる。とにかく繰り返しが多い。
尚、文書中では、日付を年号と西暦の併記にしているが、読みにくいので西暦で統一したい。そして、「私」の部分は、わかりやすいよう「小室圭さん」と置き換えさせていただく。また、noteの「引用」のデザインを使っているが、これは引用ではなくあくまでもデザインだと理解いただきたい(そのまま引用すると分かりにくい箇所が多いため)。
文書の概要
それでは、本題に入ろう。文書の概要から説明されているので読んでみたい。
小室圭さんと母親、その元婚約者の方との金銭トラブル(以下金銭トラブル)について
・・・なんだ、そこに終始する文書なのね、と少々ガッカリ。
必要かつ可能と思われるものに絞って書いた
(が、A4で28ページ・・・)
内容を見出しで判断するなら、以下の通り。
1.はじめに
2.この文書を作成し公表することにした理由について
3.基本的な方針について
4.2019年1月22日に文書を公表した理由及び同文書の誤解されている点について
5.金銭トラブルと言われている事例に対する私と母の認識について
6.元婚約者の方との話し合いについて(2019年5月~2020年11月)
7.11月30日に発売された週刊現代の記事について
8.おわりに
文書の目的と公表の理由
金銭トラブルについて経緯をある程度明らかにすることにより、そのことの誤った情報の訂正をすること
ただし、すべての情報を対象をするのは到底不可能であるし、元婚約者の方のプライバシーに配慮するため、特に重要事項を選別した
・・・でも28ページ(自分もしつこい)。
なぜ、今まで積極的に否定・反論しなかったのか?
・元婚約者の方のプライバシーに配慮
・まずは元婚約者の方と認識を合わせ、解決したかったから
なぜ、公表するのか。
・2020年11月30日の秋篠宮皇嗣殿下が誕生日の会見に際し、小室圭さんとその母親の対応を「見える形にすべき」と発言
・同日に、元婚約者の方の独占取材に答える記事(一方的な意見)が発売され、その内容の多くが事実ではなかった
⇒これ以上元婚約者の方と話し合いを続けることは困難であると判断した
秋篠宮皇嗣殿下のお誕生日と同日の記事とは、元婚約者の方が「自分のしていることが、お二人の結婚を阻んでいる。もう、お金を返せとは言いません。」という感じだったと記憶している。
2017年以降の金銭トラブルに関する小室家の基本方針
何の話し合いもせずにお金を渡すのではなく、お互いの認識について話し合い、理解を得た上で解決する
上記が小室家の方針だったようだが、同時に以下のようにも記述されている。
複数の弁護士に相談したところ、どの弁護士からも「反応すべきではなく何もしない方がよい、いずれにしろ話し合いで解決するのは困難だろう」とアドバイスされた。
その理由として、報道されている内容やヒートアップから、元婚約者の方と冷静な話し合いができる状態にはないことや、元婚約者の方の目的がお金ではない可能性があるということが挙げられている。
実際、小室家も、元婚約者の方の真意がわからなかったそうだ(報道はされるけれど、報道に真実でないものが多く含まれているため、意図もそのまま信じることができない)。
この辺りは至極まっとうな気もしする。実際、必要のないようなエピソードや侮辱的な報道内容をみて、恐怖が増したというのも想像に難くない。
・早く解決するために、ひとまず報道されている元婚約者の方の真意をそのまま受け止め、対応を考えることにした
・元婚約者の方は一時期支援をしてくださった方で恩がある
・今となって考えれば、元婚約者の方の善意に頼りすぎてしまった
と考え、解決金を渡して和解することができれば、それもよいのではと考えるようになった
ここまで読んで思うのは、あくまでも小室家は「受け取ったお金は、返す必要が無いもの。つもり借金ではない。お金を渡すとしたらそれは『和解金』である」と主張されていることがわかる。
しかし、(また)複数の弁護士から
お金を渡してしまえば、借金の返済だったと誤解されてしまうだろう。それでもかまわないか?と言われた。
そのため、何の話し合いもせずにお金を渡すという選択肢はなくなったそうだ。
確かに、当時のTwitterなどを思い出すと「借りたお金であろうがなかろうが一括でお金を渡せば済む」みたいなコメントがあったと思う。自分も納得できないのであれば、カンタンにお金を払って示談・・・というのはしたくない(そのまま、何度も脅されそうなイメージだから)。
けれど、ここで違和感があるのは、それでも、小室圭さんがきちんと表に出て話をすれば、ここまでこじれなかったのではないかと思えること。その事に対しての小室圭さんの考えも書かれている。
「どのみち支援を受けたのは事実なのだから元婚約者の方がお金を返して欲しいと言うのであれば渡せばよいではないか」「支援に感謝しているのならお金を渡すべきだ」という意見もあったと思います。
(中略)
どんな理由があろうと、早期解決と引き換えに借金でなかったものが借金であったことにされてしまう事態を受け入れることはできないと考えたからです。
ここで、小室圭さんの28ページに及ぶ主張の中の「最も言いたいこと」が明確になる。また、このようにも綴られている。
現在まで続いている報道の状況をみると、お金を渡して借金だったことにされる方がまだ良かったのではないか、と思われる方が多いかもしれません。
しかし、名誉を傷つけられるような疑いをかけられ、(中略)そのことが一生重く付きまといます。
眞子さまのために早期解決するよりも、名目はなんであれ支援してくれた人に感謝とともにお金を返すことよりも、借金でなかったものが借金であったことにされてしまうこと、名誉を傷つけられることに、小室圭さんは耐えられなかったのだ。
当時の報道の過熱具合がどうであろうと、自分が説明をしても無駄、みたいに及び腰になってしまうのも、「大勢の弁護士が静観すべきだといった」と人のせいにするのも、どうなのか。もちろん、反論しても耳を貸さない人も当然いるだろうし、攻撃をする人もいる。しかし、眞子さまを守るために、悲しませないために、少しでも早く解決しようと矢面に立つ姿は、国民を味方にする一つの方法であったのではないだろうか。
むしろあとから、このように長い言い訳をするよりは・・・。
しかも、借金で無いというその根拠とエビデンスが以下の通りで。
「返してもらうつもりはなかった」という元婚約者の方の言葉を録音した音声データが存在する
背中に冷たいものが走る。
お金を受け取った時点では、小室圭さんのお母さまと元婚約者の方は婚約中であり、関係も良好であったと想像できる。
しかし、小室家はお金のやりとりだからと録音していた・・・。
もちろん、金銭トラブルというのは親しい人の中にでも存在する。「一筆書いて」と言うべき場面もあるだろう。ではあるが・・・。
2019年1月の文書公表とその誤解について
小室家の金銭トラブルに対する基本方針に対しての例外が、2019年1月22日の文書公表だ。
この文書ではあまり細かいことが書かれていなかったが、その理由が書かれている。
(当事者間での話し合いを円滑に進めるためには、みだりに公にするのは控えるべきだと考えていたが)一般人同士(母親と元婚約者の方)の事柄が、小室圭さんと眞子さまの結婚問題に発展してしまったため、沈黙し続けるわけにはいかなかったから、小室家の認識を一定の範囲で説明した。
⇒具体的な経緯は元婚約者の方のプライバシーに関わる事項であるため
この文書の報道により、より小室圭さんの印象は悪くなったな、と個人的には感じたが、小室圭さんは以下のように書かれている。
・金銭トラブルは解決済み
・贈与なので返す必要がない
という主張(報道)は誤解である
誤解である・・・ということは、こういったことを小室圭さんは考えていなかった、ということになる。しかし、そこまでは言及されず、あくまでもこれは報道上の表現であり、一切そういったことは主張を公にしたことはない、と記載されている。
ちょっとモヤっとする。
金銭トラブルに対する小室家の認識
2010年春頃 小室圭さんの母親と元婚約者の方の付き合いがはじまる
2010年9月 9月 母親と元婚約者の方が婚約
2011年3月 東日本大震災をきっかけに、
元婚約者の方からの金銭支援がはじまる
2012年9月 母親と元婚約者の方の婚約解消
婚約前か後かは定かではないそうだが、元婚約者の方から「家族も同然と思っているので圭くんの学費も出しますよ」という申し出もあったらしい。小室圭さんは、奨学金を利用するつもりだったため、その事を伝えたとのこと。
また、東日本大震災の影響でパートの出勤時間が減った母親に対して、元婚約者の方が金銭面のバックアップを申しでて、実際には母親が「お借り出来ますか」とお願いしたことはあったそうだ。
元婚約者の方は(文書によると)家族になる二人に、むしろ支援したい気持ちがいっぱい。本当に(お金を出していただいて)いいのか、無理はないか、など尋ねると
家族になるのですから当然です
頼られるのは嬉しいです
心配には及びません
男に二言はありません
と答えていたそう。
ここまで読んでため息が出るのは、感謝していた、有難かった、尊敬していたといいつつ「でも、元婚約者の方が変なんですよ」って言っているんだなぁと感じてしまうからだろうか。
積み重ねて大量に書く必要がないことも、事細かに書いているのだ。・・・ちょっと怖い。
2012年9月13日午後11時15分、母は元婚約者の方から、婚約を解消したいという一方的な申し入れを突然受けました。
・・・また背筋に冷たいものが流れる。・・・時間はまだしも分まで・・・。因みに婚約解消の理由は今でもわからないそうだ。
婚約解消の折り、母親が元婚約者の方に「支援の清算」を申し出たところ、元婚約者の方は「返してもらうつもりはなかった」と発言したことにより、「お金のやりとりはもう発生しない」と母親は理解しました。
ここまでが、小室圭さんの「借金ではない」「返す申し出をしたが断られた」「返す必要はない」という主張のすべてと言える。
以降は、少し違う話になる。元婚約者の方が事実と異なることを公にしていることの不可解さが説明されている。
2013年8月 元婚約者の方が交際期間の負担費用の返済を求める手紙が来る
弁護士に相談し、要望には応じられない理由を伝えたところ、元婚約者の方から「弁護士に相談して何かあれば連絡します」とだけ返信があったそうだ。
婚約を破棄した理由や母に対する慰謝料について何かおっしゃることもありませんでした。
ここでいきなり「慰謝料」という言葉が出てくる。かなり唐突だ。小室家は突然の婚約解消に対して、慰謝料を請求していたのだろうか?
また、その後しばらくは金銭の話題は(偶然会っても)出なかったそうだ(小室家と元婚約者の方は同じ集合住宅に当時住まわれていた)。
2017年9月 眞子さまと小室圭さんの婚約内定発表
2017年12月 12日 最初の金銭トラブル報道
⇒内容が事実とかけ離れていて驚きはしたものの、元婚約者の方ご本人の話ではないようだったので、報道が過熱すると思わなかった
・・・読みが甘い・・・眞子さまのお相手のスキャンダルに、喰いつかないわけ無いと思うけれど。
2018年2月 16日 週刊現代に元婚約者の方本人(とされる)コメント掲載
ここまでの小室圭さんの主張がすべて本当だとすると、最初の「返金要求」からすでに4年以上経過たっていた。以下のように思うのは当然かもしれない。
・返金を求めるのであればなぜ直接請求せず、週刊誌を利用するのか
・事実と異なる内容が真実であるように報じ続けられるのはなぜか
結婚関係儀式などの延期発表以降
ざっと読んだ感じでは同じことの繰り返しなので、ここからは年表にしたい(全部読むのは、相当の根気が必要・・・)。
2018年2月 結婚関係儀式等の延期発表
2019年1月 22日 小室圭さんの文書公開
⇒小室家から元婚約者の方へ過去の経緯について
認識合わせ(話し合い)をしたいと申し出
2019年4月 話し合いの申し出について回答
2019年5月 記者(元婚約者の方の代理人)と2度面談
⇒認識の食い違いを解消させることを目的とした3点のお願いをした
2019年7月 元婚約者の方と面談①
2019年8月 元婚約者の方と面談②
2019年9月 「解決するまでは母親との話し合い内容を途中で公にしないことを確約」というお願いに応じないという回答
2019年10月 「金銭が貸し付けであったなら、その日付及び金額とその理由の説明」に回答があった(が、認識が異なる)
2019年11月13日 元婚約者の方から「(上記認識が)自分の思い違いだった」ことと「もう金銭を求めることはしない」「話し合いをやめたい」と連絡
⇒このため、話し合いがストップ。しかし小室家側からみるとこれは解決に当たらないため、1年近く投げかけ続けた
2020年2月 以降、元婚約者の方から「お金の請求はしない・話し合いが終了」を世間に公表したいと連絡が繰り返しあり
2020年6月 元婚約者の方が母親と話し合いたいと耳にする
2020年9月 会う用意があるので、「2019年1月の文書と認識が異なる点があるなら指摘して欲しい」と再度依頼
2020年10月 元婚約者の方より「回答することはできない」と返事あり
⇒同時に、「同月末までに何らかのコメントを出す」とも
⇒公表する内容はすり合わせをして欲しいと依頼すると、不要である旨、元婚約者から回答
2020年11月 13日眞子さまお気持ち公表(結婚に対する思いに変わりがない)
2020年11月 「単なる顔合わせであれば合う必要がない」と元婚約者
同月30日 週刊現代の記事が掲載される
2020年6月に会いたいと言ったのは元婚約者の方、それに対して質問を投げたのは小室家、となると11月の「単なる顔合わせでは・・・」を元婚約者のの方から言ってきた・・・であれば、意味がわからない。
2020年11月30日と12月11日の週刊現代の記事について
週刊現代の記事が、この28ページにも及ぶ文書を作成し公表する動機だそうだ。
この記事に対して小室さんが正しく無い/納得していない事
①解決したとは思っていないとおっしゃっていたことについては一切触れられていない
②(前述の通り)「金銭を要求しない」と決めたのは、2020年11月13日の眞子さまの文書がきっかけではない
③小室家は「一貫して元婚約者の方から受け取った金銭は借金ではなく贈与であるとし、金銭問題は解決済みと主張してきた」というのは事実と異なるる
この辺り、文章が実にわかりにくく、正直意味の分からないところが沢山ある。
まとめ
小室圭さんの主張が正しいのであれば、ある程度筋は通っている文書だとは思う。実際、読まれた宮内庁長官が「きちんと説明されている」と評価しているようだ(NHKの21時台のニュースより)。
しかし、小室圭さんは勘違いをされているのではないだろうか。
確かに、週刊誌を賑わせた金銭トラブルに対しての説明は必要かもしれない。真実を知りたいと思っている人は少なくないだろう。
しかし。
秋篠宮皇嗣殿下は「多くの人が納得し喜んでくれる状況」をと迫った。その結果がこの28ページの超大作なのだとしたら、少しずれているとしか思えない。
真実は当人同士にしかわからない。日常で生じる真実を証明できるエビデンスなんて、無い方が普通だ。ストレートに言うなら、事細かな真実の説明なんてどうでもよい。
貴方は眞子さまを幸せにできる男なのか?
貴方は皇族の方と肩を並べることができる人品をお持ちなのか?
多くの国民が見ているのは、そのどちらかではないだろうか?
小室圭さんのプライドに関心なんて微塵もない。それらを証明するのは、官僚の報告書のような長ったらしい文章でもない。
眞子さまの盾となり、叩かれるのも覚悟で立ち上がる、雄々しい姿なのではないだろうか。
これは少し乙女チックな考え方だろうか?
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