【最悪】維新、石丸伸二を支援か?(5/20 19時速報版)

要約


・5月10日の石丸再選不出馬表明以降、東京維新所属の議員は、石丸について一切口を閉ざしてきた(筆者の確認範囲)
・「石丸について言及するな」というかん口令が、東京維新全体で敷かれていると考えるのが自然
しかし、5月20日に松田龍典・東京都議が、「都知事選挑戦に敬意を表す」「現段階で石丸を全否定すべきではない」などと、部分的に肯定する投稿をした。
松田都議は、東京維新の会代表の柳ケ瀬参院議員の元秘書で、側近的な立場
・松田都議がかん口令を破って投稿したのは、柳ケ瀬代表の意向を受けた、観測気球的な動きと考えることもできる
・その場合、維新は石丸を支援する可能性が残っている

都知事選擁立に難航する維新

 都知事選に独自候補擁立を表明しながら、現在も擁立に至っていない維新だが、ここへ来て石丸支援への切り替えを示唆する興味深い動きが明らかとなった。

 維新の松田龍典都議(大田区選出)は、本日15:07に、以下の通り石丸について部分的に評価をする投稿をした。

石丸市長の都知事選への挑戦については、
私は”いち都議会議員”として敬意を表したいと思います。
小池都知事が圧勝が予想されており、
対抗馬不在と言われる今回の都知事選挙に挑戦することは相当の覚悟がいったはず。
自民党さんも擁立を見送ったという報道もあり、
小池都知事とガチンコで戦う覚悟がある候補者が不在の選挙は都民にとっても決して有益ではない。
石丸市長の過去の発言で”東京を弱体化させる”という部分は都議会議員として賛同できないし、
給食無償化は23区ではほぼ進んでおり、
また多摩地域でも半分補助は予算化されている。
政策についてはも全ては語っていないし、
今の政策についても様々批判がある中で軌道修正してくるだろう。
これまでの発言のみで、石丸市長を全否定するべきではないと”いち都議会議員”として表明しておきます。

松田都議は、
「政策についてもすべては語っていない」
「今の政策についても…軌道修正していくだろう」
と語っている。
これは、「政策を修正すれば支持できる」と同義であり、つまり石丸支持に含みを持たせる投稿と評価するのが自然だ。

松田都議は東京維新代表柳ケ瀬裕文氏の元秘書

経歴
(略)
2019年参議院議員やながせ裕文秘書を務めた後、2020年東京都議会議員補欠選挙に出馬するも、79,049票次点惜敗。
2020年東京都議会議員選挙(大田区選挙区)で29,701票獲得し2位当選。

https://rmatsuda.tokyo/profile/

ここまでなら、維新の木っ端議員の戯言に過ぎないが
①松田都議は、維新唯一の東京都議である
②松田都議は、東京維新代表の柳ケ瀬裕文参院議員の元秘書で、かつ選挙区の後継者である
③5月10日の石丸不出馬会見以降、東京維新所属議員・支部長で石丸について言及したのは、松田都議しかいない
以上の点を踏まえると、
 松田都議の発言は、柳ケ瀬氏の意向を無視して投稿されたものとは考えられず、むしろ柳ケ瀬氏の意を受けて、観測気球的に投稿されたと考えるのが妥当だ。

考えてみてほしい。
 仮に柳ケ瀬氏が石丸以外の独自候補を擁立したら
松田都議は、維新候補に敵対する(そして支持層を食い合うと思われる)候補に対し、敬意を表し、覚悟を評価したことになるのだ
 これは、柳ケ瀬氏の背中を後ろから撃つものであり、利敵行為、造反行為とすら評価できるだろう。
 側近がそのような行為に及ぶとは到底考えられず、
おそらく、
・松田都議が石丸について部分的に評価する投稿をした
・5月10日以降、他の東京維新議員が石丸について一切投稿していない
以上2点は、柳ケ瀬代表はじめ執行部の意向によるものというべきだろう。

維新の都議は1名にとどまる

明言避ける柳ケ瀬代表

(都知事選について)
この前も、僕ライブ配信で申し上げたんで
今誰かということでもないですし
あと石丸さんが立候補の表明をされたのかな
石丸伸二さんね安芸高田市長の若い方ですよ
注目はしてますよ
多分完全無所属でやられるんですよね?

東京維新の会代表柳ケ瀬裕文参院議員 5月18日のYouTubeライブにて

 柳ケ瀬氏は「完全無所属でやられるんですよね?」などとすっとぼけているが、知らないはずもあるまい。
無所属を表明していることを懸念しているが、
つまり、石丸が推薦や支持を受け入れれば、維新と共闘できる、という意味なのだ。
このことからも、柳ケ瀬が石丸との共闘を完全には排除していないことがわかる。

石丸との共闘は責任政党としての自殺行為

 以上の通り、維新が石丸に接近している、少なくとも観測気球を上げたと思われる動きをしていることが明らかとなった。 
 
 本稿はあくまで筆者の最悪の想定であり、日本維新の会が石丸のようなゴロツキを支援することはない、と信じており、その場合は本稿は完全なデマ・誤りとなる。その際は、日本維新の会、東京維新の会ならびに柳ケ瀬代表、松田都議に対し、心からお詫び申し上げる。
 
 しかしながら、万が一維新が組織としてデマゴーグ石丸を推薦・支持・支援することがあれば、筆者は今後、東京維新ならびに日本維新の会を否定し、打倒するために全精力を注ぐ覚悟である。


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