インタビュー企画 vol.2-前編
あけましておめでとうございます!砂川です。
更新がかなり滞ってしまいました。2019年、また気を改めてバシバシ書いていこうと思います。
さて、今回はインタビュー企画第二弾です!
第二弾は、これまた私の先輩で、過去にこのnoteでも記事をいくつか書いてくれている亀川凜平先輩にインタビューしました。
亀川凜平(かめがわりんぺい)1994年生まれ。現在東京大学大学院マテリアル工学専攻に在籍中。中学生のときに父を亡くしたことと、大学進学後の生命科学の講義で生命に興味を持ったことから、医学・工学の融合分野に進むことを決意する。現在は大学院で難病治療に向けた医薬品の研究を行なっており、博士課程へ進学予定。
今回のインタビューでは受験のことや大学での研究のこと、将来のことなど盛りだくさんの内容になったので、前編後編と2回に分けてお届けします。
研究分野に興味がある人だけでなく、進路に悩んでいる人や、なんとなく興味がぼんやりしているという人にも刺激になるインタビューです!
受験生時代
–凜平先輩は宮古高校から東大の理科I類に進学したわけですが、そもそも東大理Iを目指した理由ってなんですか?
まずはじめに東大を目指そうと思った理由はすごく単純で、日本一レベルが高かったからですね。自分も成長できると思ったし、そういうところにいる人たちってどんな人たちなのかも知りたかったので。
そのころは学校の成績も良くて完全に井の中の蛙状態だったのもあって、友達と一緒に「目指すなら一番高いところかな」って話をして決めました。
–学部は最初決めてなかったんですね。
そう。まず東大って決めて勉強をしていく中で、物理が面白いなって思ったので、物理寄りの理科I類にしました。(理科II類はどちらかというと生物寄り)
–なるほど。勉強していく中で自分の興味を探していったと。
そうですね。
–ありがとうございます。受験勉強をしていく中でモチベーションを保つためにしていたこと・意識していたことってありますか?
自分でモチベーションを保つことも意識はしていたけど、同じように上を目指している友人と一緒にやってたので自然と頑張れる環境はありました。自然とというか「作った」かな。学校で友達と色々やってると自然と周りも巻き込む形になっていました。
–それはいい環境!
あとこれはすごく印象に残っているんだけど、同じく東大を目指してた友達とその日にやった勉強内容を送り合っていました。それで相手がちょっとやる気なさそうだったりすると「お前そんなんで大丈夫かよ」みたいなことを言ったり。ライバル意識みたいな感じですね。
–いいですね。途中で志望校のランク落とそうとか思ったこともなかったんですか?わたしは結構悩んだりしたんですけど。
なかったかなあ。現役時代(高3)の最後の方まで判定はEで変わらなかったんだけど、本番の結果が合格までもう少しだったから浪人しても大丈夫かなっていう気持ちもあったし、最初から決めてたので頑張りました。
−結果1年浪人して見事合格したんですね。やりきる力すごい。
(受験時代の勝手なイメージ)
–これを見ている学生の中には志望校がまだ決められなかったり、そもそもやりたいことわからないって人もいるかと思うんですけど、そういう人たちに何かアドバイスください!
自分が思うのは、とりあえずどっか決めてみること。方向性があんまりハッキリしないうちは可能性を広げるという意味でちょっと上を目指してもいいのかなと。それで英語だったり物理数学だったり、受験科目に限らずいろんなものをやってみて、ちょっと面白いなと思うことがあればそれを深めてみて、徐々に具体化していけばいいんじゃないかなと思います。
–やってみないとわかんないですしね。
そうそう。自分も大学で色々やってくうちに方向性変わっていったし。
大学での研究
–大学入学後はどのような進路をたどったんですか?
2年生から専攻が分かれて、自分はマテリアル工学科に進みました。
超ざっくりいうとマテリアルとは材料や物質のことで、マテリアル工学は物理や化学などの知識を融合して新しい材料(素材)を作ったり、仕組みを研究したりする学問です。(「東京大学工学部マテリアル工学科」サイトhttp://www.material.t.u-tokyo.ac.jp/)
–どうやって決めたんですか?
それはちょっと話が長くなるんだけど笑。最初物理をやりたくて東大入ったんですけど、入ってみると物理が思った以上に数学チックでなんか思ったのと違ったんです。その一方で、理Iで必修の生物の授業を受けた時に、それが意外と面白くて。
–理Ⅰは生物が必修なんですね。
そう。まあ生物っていうよりどっちかっていうと生命科学なんだけど、生命体も化学反応で理解できるっていう話を授業で聞いて、そういう考え全く持ったことなかったのですごく面白いなと思いました。自分の体の中で起こっていることも一つの化学反応式で記述できるんだって。
あとはその授業で病気のがんの話とかも聞いて興味持ったのもあって、その頃から興味が生物寄りに向きました。
–マテリアル工学科に進んだ決め手は何だったんですか?
マテリアル工学を研究しているある教授の講義ですかね。ドラッグデリバリーの研究で(詳しくはこの後)、その研究を知ったときになんかすごいピンときたというか。自分が進んだ方がいいのはここだっていうのが割と直感的にわかって、その研究をしたいってことでマテリアル工学科に進もうと決めました。
–なるほど。その後研究室に入って今も研究を続けてるってわけですね。
研究室に入ったのは大学4年の頭なんですけど、そのあと大学院の修士課程に進むときにはまた入試があったので、同じ研究室を志望して入りました。結果的には同じです。
ん?修士課程とか博士課程とか意味わからないぞ・・・?と思った人のためにちょっと図で説明します!
こんな感じです。凜平先輩は今修士課程にいてこれから博士課程へ進学予定とのことです。
–大学・大学院では奨学金とかも使ってました?
使っていました。大学時代はJASSO(https://www.jasso.go.jp )と、あと大学で返済義務なしの奨学金もあったのでそれも併用していましたね。大学院でも引き続き2つ使ってたんだけど、修士1年の時からリーディングプログラム(http://www.jsps.go.jp/j-hakasekatei/ )っていうのを利用することになりました。自分でいろいろ調べたりして探したかな。
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前編はここまで!後編では研究についてや将来のこと、みんなへのメッセージなどを記事にします。
特に研究についてはわたしもすごく気になっていたので今回はゴリゴリ文系の人にもわかりやすいように説明してもらいました。
お楽しみに!!!
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それでは!
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