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ことのはいけはな 大暑 第36候『大雨時行』
「立秋初空」 はなのみち4季最終回
パンデミックとされた2020年4月からの花のクラスは9月スタートで人数も絞って始まった。この8月が最終回。「初空」というのはお正月の季語だったのを、秋の立つ空の気配のこととしてタイトルに使ってしまった。でも、「終わりははじまり」の最終回にはふさわしかったかもと思っている。9名の生徒さん全員完走してくれた。修了証の絵は誰がどれということはないけれど、それぞれの走り方で、全員完走を祝うもの。後に道はできている。
閉塞する世の中で、月一回のクラスは大事な時間だった。みなさんの感想からも不安を払拭してくれるこの時間がいかに大切だったかが感じ取れた。
暦にも、言葉にも文字にも、行事にも、それぞれの今を生きる命を呼びさますものがある。花に習い、魂が飛ぶ稽古をする、その方法を残し継いできてくれた人たちがこの国には多くいて、おそらくそれは人の思いだけではない。
3月からは花手水も続けさせてもらっている赤坂氷川神社さんには感謝するばかり。
賑やかにいろどりみのり夏終わり老いた鴉もボケの身すらも
青竹の柱に咲いた花手水出会えたいのちのめぐりて活ける
大雨の降るほど秋の色ざかり石に彫られし花街の情け
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