ことのはいけばな ;啓蟄 第9候「菜虫化蝶」
花を活けるように、言葉を三十一文字の器にのせて活ける。
はなとことばを立てて相互記譜。七十二候のことのはとはなの旅のはじまり。
「菜虫化蝶」…昨年からデザインしていた屋上庭園がお引き渡し。
まぼろしのやうに小さくひらひらと対岸歩む人を追い抜く
ひるがえる小さな扇てふてふのこの世にいたり消えかけたりと
おい抜かる人は気付かぬてふてふの表に裏にときのまにまに
空港へ向かう巨鳥の烈音に鳥かたむきて飛ぶ蝶低く
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?