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ことのはいけはな 立秋 第37候『涼風至』

広島 長崎 敗戦  お盆  

 八月…お盆の季節。地方では月遅れの七夕やお盆をするところも多く、故郷に帰る人も多い。エイサーのこと。盆踊り。死者たちと生きる。

 広島、長崎へ原爆投下の日、そして敗戦の日が刻印されている。



立秋 風 盆踊り

 「風立ちぬ 野の風姿 風に吹かれる花の姿と、自らを重ねる。
 花と人の間に活け花は立ち上がる」。

八月の花の教室のテキストにはこんなことを書いた。。。


 僕たちの中に死者は生きている
 生きているだけで、無数の他者を身体に取り込む。
 以前画像でミジンコの死の画像を見たけど、
 個体たらしめている儚い境界がまだ泳ぎながら壊れ始め、
 破れたところから中にあったものが溢れ出し、
 やがて動きが停まる頃には輪郭すら最初からなかったかのように消滅していった。
 それを思うと60兆もの細胞でできているという人体は、
 短い生を全うした彼ら死者たちもたくさん抱えているということになる。
 星の数ほどの死者。死は次の命の場所になる。変化もドラスティックにしているのだろう。

*人体はコンステレーション瞬いて輪廻転生億光年の

*さっきまでくるくる泳ぎし微塵子の破れた膜から星屑となり

*とめどなき微塵子の精青白く光の中へ溶け移りして


*偽りの太陽の数五十四原爆落とされ滅びた邦よ

*真っ直ぐに手を合わせ立つ真夏日の白き横顔白き墓石

*思い出は眼窩の深くに凪いでいる黒き瞳と頬骨のこと

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