音声メディア

最近は音声メディアが注目されている。YouTubeを始めとする動画に溢れているがラジオは無くなっていない。
私が子供の頃はテレビが無かったのでラジオドラマをよく聴いていた。
政治家がよく使う「一丁目一番地」これは当日聞いていたラジオドラマのタイトルだ。
私が子どもの頃より少し前は「君の名は」が大ヒットしていて放送の時間帯は大衆風呂が空になったと言われる。
私は以前から、教育としてのラジオの活用を考えていた。
子どもの頃聴いていた子ども向けドラマは実に面白かった。忍者物、SFなど。タイトルは忘れたが、宇宙から来た生物が地球征服を企むが海水に弱くて撃退されるストーリーや、ニューギニアを舞台にした恐竜もの。などなど、60代後半になった今でもよく覚えている。おそらく耳から聞こえて来る音声だけで様々な場面を想像していたからだろう。
この想像するという作業が、テレビの普及によって、必要無くなった。同じストーリーを同じ場面で見ることになる。
ラジオはストーリーは同じでも、一人一人の想像により、それぞれが様々な場面を描くことになる。
主役の姿もそれぞれ違う、乗り物や武器も一人一人の想像による。これは小説と同じだ。
評論家の大宅壮一は「テレビの普及による「一億総白痴化」を説いた。現実はそこまでなってはいないが、想像力の欠如という事態を招いたかも知れない。
今は、ラジオではなくインターネットで聴けるradikoで聴いているらしい、聴いているのは十代が多いらしい。いいことだと思う。

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