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株式会社壱番屋 宗次徳二

日本の国民食とも呼ばれるカレー、このカレーのチェーン店として最大手とされるのがカレーハウスCoCo壱番屋です。通称ココイチを一代で築き上げたのが宗次徳二さんです。1948年10月14日生まれ、今年で72歳を迎える宗次徳二さん、ココイチの成り立ちや社長としての役割などをまとめました。

宗次徳二さんの会社「カレーハウスCoCo壱番屋」

15歳まで生活保護を受けるなど生活に困っていた宗次徳二さん、若くしてアルバイトを行い、高校に通いながら生計を立てるようになります。高校を卒業後、住宅メーカーなどに就職、のちに独立を果たします。最初は不動産仲介業でしたが、これが安定せず、代わりに始めたのが喫茶店。この喫茶店で出したカレーライスが大好評、カレー専門店へ転向し、ココイチが誕生します。評判が評判を呼び、急速に全国へ拡大、2013年にはカレーレストランのチェーン店としてギネスブックに掲載されるなど、その勢いは世界へ。現在はハウス食品グループがココイチを連結子会社にしていますが、喫茶店の1つのメニューが最終的には大企業と肩を並べるところまで行ったところが、奇跡としか言いようがありません。

宗次徳二さんの社長としての役割

宗次徳二さんの功績は、現在のシステムであるご飯や辛さなどを選べるシステムを開発したことや、社員がココイチのオーナーとなって働けるようなシステムを考案したことです。このため、うまく店舗展開が行えるようになります。そして、なんといっても宗次徳二さんのバイタリティに就きます。朝4時に起き、4時45分に出社して、朝に店の掃除や膨大なアンケートを読み、場合によっては夜11時まで店に残ります。これだけのことをほぼ毎日行い、店を急拡大させますが、53歳の若さであっさり身を引くあたりも宗次徳二さんらしさを感じさせます。

宗次徳二さんに対する感想

創業者であれば、多少なりとも影響力を残し、何かしら理由を付けて経営に復帰しようとするものです。ところが、53歳であっさり引退、持っていた株はハウス食品に売却、その後は自らが私財を投げうって作った宗次ホールの運営にあたり、ココイチで行ってきたルーティンを今度は宗次ホールで行っています。自分が私腹を肥やせばそれでいいなんて考えは毛頭なく、社会貢献、地域貢献に全力で取り組んでいく姿は、経営者の鑑であり、ベンチャー企業の経営者ほど見習うべき要素と言えます。

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