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スーパーラグビー観戦記~サンウルブズラストシーズンの戦い~(20/2/15@秩父宮ラグビー場:東京)

※この記事は20年2月23日に更新しました。

どうもー!コンパクト漢飯です。

2月15日にスーパーラグビーに参戦しているサンウルブズの試合を観戦してきました!

スーパーラグビーとは、ニュージーランド、オーストラリア、南アフリカ、アルゼンチン、日本の5ヵ国の計15チームが争うリーグ戦のことです。

※スーパーラグビーについて詳しく知りたい方は、↓のページがとても分かりやすいので参考までにどうぞ。

前述の通り、スーパーラグビーには日本のチームも参加しているんです!

その名も「ヒトコミュニケーションズサンウルブズ」。2016年に新設され、南半球の猛者が集うこのスーパーラグビーに新たに参戦することになりました。今年で5シーズン目を迎えます。

野球で例えるとトップリーグがプロ野球、そしてスーパーラグビーがメジャーリーグといった感じです。そしてサンウルブズはプロ野球ではなくメジャーリーグに所属をしている日本のチーム、というイメージです。

ただ残念なことにこの20年シーズンがサンウルブズにとって最後のシーズンとなります。何でもこのスーパーラグビーを運営する「SANZAR」(南アフリカ(SA)ニュージーランド(NZ)アルゼンチン(A)オーストラリア(AR)の頭文字をとっています)にリーグ参加継続のためにかなり高額の金銭を要求され、それを日本側が断ったとか。勿体ないですね。

そんなわけで、最終シーズンとなるサンウルブズの試合について、ここでは会場の雰囲気含め観戦記を書いていこうと思います!

スーパーラグビーの試合チケットはトップリーグと比べやや高額(スタンド中央部近くの席になると8,000~11,000円、少し端の席でも3,000~5,000円ほど)で、また今季はトップリーグとシーズン時期が被っている為、W杯に出場していた日本代表選手もみなそちらに参加しており、サンウルブズには一人もいません。

上記を踏まえ、本当に観に行く価値があるのだろうか、もし行ったとしても楽しめるのだろうか、と思う方は多いと思います。そんな方は、是非この記事を参考にしてもらえればと思います。

①会場の雰囲気

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今回は秩父宮のバックスタンド側からの観戦でした。メインスタンド側と比べて高さがないため、フィールドとの距離が近く迫力を感じられます。こちらのバックスタンドSS席は8,000円です。

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↑南スタンドにDJブースがあり、kaopang(パナソニック所属の笹倉選手の奥さん!)という方がプレイをしていました。試合前と試合後はクラブミュージックが会場に響き渡っており、ノリノリな雰囲気が漂っておりました。

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↑メインスタンド側の会場外の写真です。サンウルブズのマスコットキャラクターであるウルビーが至る所にいました。

他にも子ども向けの的あてゲームなどもあり、子どもも楽しめるような雰囲気も随所に感じられました。

勿論グッズ売り場もあり、サンウルブズだけではなく、他のスーパーラグビーのチームグッズも多くありました。

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再び場内に戻ります。試合前にはグラウンドにもウルビーの姿が!他にもチアリーダーの方々が観客席に向けて様々な声掛けやパフォーマンスをしており、試合前から会場はとても盛り上がっておりました。

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↑会場入り口で無料で配布されていました!これを手にはめて、トライをとった時に観客の皆さんで振っていました。

客層はトップリーグと比べて少しだけ若くてノリが良い人が多いかな、という印象でした。トップリーグやワールドカップ観戦時にはあまり見かけなかった、いわゆるギャルっぽい人や、派手な出で立ちしている方ををちらほら見かけました。

ここまで書いてきた通り、全体的にトップリーグよりもエンターテイメント性をより強く感じました。さすが海外発ということで、少しだけ洋風な、派手な雰囲気が漂っていると個人的には思いましたね。海外での試合時はもっと賑やかだそうです。

②両チームについて

ーサンウルブズとは

本日の対戦カードはサンウルブズ(日本)vsチーフス(ニュージーランド)の試合でした。

まずサンウルブズですが、こちらはオーストラリアカンファレンスに属する日本のチームです。2016年よりスーパーラグビーに参戦をし、今年はスーパーラグビー最終年となります。昨年の成績は最下位の15位でした。

過去には日本代表強化の為、堀江選手やリーチマイケル選手など先のW杯で活躍したほとんどの選手がサンウルブズに所属しプレーをしていました。

しかし前述の通り、今年はシーズン期間がトップリーグと被ってしまった影響で、トップリーグに所属する選手はほぼ参加しておりません(唯一、パナソニックからは元日本代表の布巻選手を始め4名の選手が参加しています。パナソニックの心意気に感謝!)。

代わりに外国人選手や、早稲田の斎藤選手、天理のフィフィタ選手などの未来を嘱望されている大学生選手が参加をしております。

これまでのシーズンは2勝、3勝するのが精一杯というチームでしたが、今年は開幕戦でレベルズに勝利し、幸先の良いスタートを切っています。

ーチーフスとは

一方のチーフスですが、こちらはニュージーランドのチームで昨年の成績はベスト8、また12、13年にはリーグ優勝もした強豪チームです。

オールブラックスの次期キャプテン候補として名の上がるサム・ケイン選手、また同じくオールブラックスであるアントン・レイナートブラウン選手や微笑みの貴公子と呼ばれるダミアン・マッケンジー選手など、多くのスター選手を擁するチームです。

ちなみに、日本代表のリーチマイケル選手やアタアタ・モエアキオラ選手、山下裕史選手もチーフスで活動をしていました。他にもオールブラックスのロックとして活躍し、現在神戸製鋼に所属をするブロディ・レタリック選手も所属していましたね。

③試合時の雰囲気

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↑試合開始前のセレモニーです。写っているのはサンウルブズのユニフォームですね。逆方向からなので見づらいですが・・・

試合開始前はトップリーグと同じようにちょっとしたセレモニーからスタート。会場のムードも最高潮に!

そしていよいよ試合がスタート!

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開始早々に先制したのはサンウルブズでした。トライ後にはチームの公式ソングであるMAN WITH A MISSONの曲が流れ、最高の盛り上がりを見せていました。

両チームともあまり知らない選手が多かったのですが、やはり南半球最高レベルのリーグ戦ということで、そのプレーは凄まじい迫力でした!海外選手のタックル力は半端じゃなかったです。

そしてこの日の試合で一番盛り上がったのは、チーフスのダミアン・マッケンジー選手のプレイです。

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↑練習中の写真ではありますが、赤い線で囲った選手がキックを蹴ろうとしてるダミアン選手です。

コンバージョンゴールやPGを蹴る際のルーチンの一環としてニヤッと笑うことから”微笑みの貴公子”として有名な彼ですが、キックのみならず縦への突破力が凄まじく、彼がボールを持つと必ずと言っていいほど何人かを抜き去りゲインを繰り返しておりました。

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↑ラインアウトの様子です。ジャンパーは近鉄ライナーズのマイケル・ストーバーグ選手です。

またサンウルブズには独特の応援の仕方があり、チャンスの時にチーム名にもなっているオオカミのような掛け声で「ウーー!」という甲高い声で応援をしていました。こちらは他チームの試合では見られない、サンウルブズならではの応援でした。

結果チーフスには17-43と敗れてしまいましたが、ともに展開の速いラグビーを終始繰り広げ、観衆を飽きさせない最高のゲームでした。

④まとめ

敵味方ともに個人的に知っている選手があまりおらず最初は不安でしたが、結果とても楽しめました!

何より南半球のトッププレイヤーが揃うチームとの対戦ということで、知らない選手が多かったとしても、純粋にラグビーとしてかなり高いレベルの試合を観られました。日本では知名度がなくても、海外ではスターとして評価されている選手も沢山います。

またトップリーグと比べてエンタメ色強めな雰囲気や催しがあり、一味違った雰囲気を感じることも出来ます。

日本ラグビー界の盛り上がりを受けて、トップリーグを観に行かれた方は大勢いるかと思いますが、今年スーパーラグビー最後の挑戦となるサンウルブズの試合もぜひ現地でご覧になってみてください!大迫力の試合に興奮すること間違いないです!

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