未経験者向け!DJの始め方マニュアル(PCDJ)
※この記事は21年6月1日に更新しました。
どうもー!コンパクト漢飯です。
今回はこれからDJを始めようと思っている方やDJに興味がある方に向けて、必要なものやその予算、また機材を揃えた後に必要な音源の集め方について説明していきます!
端的に書くと、「機材を一式揃えてレコードプールで音源を買い集める」だけです。ただ未経験者が始めるにはイメージしづらい部分も多々あるかと。
個人的な話にはなりますが、最近27歳にしてDJ(PCDJ)を始めたのですが、その準備になかなか手こずり、DJプレイをするまでに結構な時間を費やしたので、同じような苦労をする方が少しでも減ればと思い、この記事を書きました。笑
またネットで情報を調べても、各情報(必要な機材、音源の集め方)が分散され掲載されているケースが多く、DJを始めるまでの手順を一気通貫で紹介しているページに出会えなかったこともあり、ここで分かりやすくまとめております。
上記を踏まえ、ここでは実際にDJプレイが出来るようになるまでの手順を最短で書いていきます。
一口にDJと言ってもアナログDJやCDJ、PCDJなどそのスタイルは様々ありますが、この記事では現在最もメジャーであるPCDJの始め方について説明をしていきます。PCDJとはアナログ盤やCDを使用せず、その名の通りPCに保管している音源を使用してプレイをするDJのことです。
「DJに興味があるが何を準備すればよいのか分からない・・・」
「DJをしてみたいが機材を揃えるのにかなり予算がかかりそう・・・」
そんな方はこの記事を参考にしてみてください。
※この記事ではDJプレイの技術については言及しておりません。
①必要な機材と予算について
PCDJを始めるにあたり必要なものは主に以下の5つです。
・ノートPC
・DJコントローラー
・DJソフト
・スピーカー(+ケーブル)
・ヘッドホン
上記について一つずつ説明していきますね。
▼ノートPCについて
何といってもまずはノートPCが必要となります。なぜ必要かというと、実際に流す音源をここに取りためる為、また後述しますがDJコントローラーを動かすために必要なソフトをインストールする為です。
PCDJにオススメのPCとして、よくMacが上げられることが多いのですが、正直未経験者の方であれば機種にそこまでこだわらなくても大丈夫です。ノートPCは持ってるけどMacじゃないから出来ない、なんてことはありません。私はMicrosoftのSurface Laptop 3を使っていますが、特に不自由なくプレイできています。
しかしスペックは大事です。ノートPCを買う時にも注目するポイントだと思いますが、スペックが低いPCだと動作不良になりやすく、快適にプレイが出来なくなる可能性があります。なので下記程度のスペックはあったほうが良いです。
CPU(処理能力の速さ)→Core i5以上
メモリ(同時に処理できる量、規模)→4GB以上
HDD/SSD(保存容量)→128GB以上
▼DJコントローラーについて
↑これがDJコントローラーです。クラブなどで見たことがある方も多いのではないでしょうか?この機械を使って曲の再生から次に流すトラックの選曲、また流れているトラックのテンポや音の加工などを行います。
このDJコントローラーと後述するDJソフトなんですが、双方に連動しているため例えばAというコントローラー(ソフト)を購入した場合、そのAに連動したソフト(コントローラー)を購入する必要があります。
そこでオススメなのが、DJソフトが付属したコントローラーを購入することです。コントローラーとソフトを別々に購入する手間が省けますし、連動していないソフト、コントローラーを誤って購入してしまうことも防げます。
上記踏まえ初心者向けとしては以下3つがオススメです。エントリーモデルの相場は大体30,000円くらいですね。
・TRAKTOR KONTROL S2 MK3
後述しますが、有償DJソフトの「TRAKTOR PRO 3」を無償でダウンロード出来るコードが付属しておりますので、別途DJソフトを購入する必要がありません。
・DDJ-400
こちらもTraktor同様、有償DJソフトの「rekordbox dj」を無償でダウンロード出来るコードが付いておりますので、別途DJソフトを購入する必要がありません。
・DDJ-SB3
こちらはDJソフトの中で最も高いシェアを誇るといわれる「Serato DJ」に対応したモデルです。上記2つとは違いソフトのダウンロードコードは付いてきませんが、無償ソフトの「Serato DJ Lite」をダウンロードすればすぐにプレイ出来ます。
※ちなみにこちらが有償ソフト「Serato DJ Pro」のダウンロードコードが付属したモデルです。上位ソフトが付属されるため、値段も8万円とかなり高価になります。
▼DJソフトについて
次にお持ちのノートPCでDJソフトをダウンロードしましょう。DJソフトでは曲の管理のほか、コントローラーの操作をスピーカーやヘッドホンに伝える役割を担っています。
実際に曲をかけてプレイをするには、前述したDJコントローラーと連動したソフトが必要となります。ただ前述した通り、コントローラー購入時にソフトも併せて同梱されているケースが多いので、その場合は別途購入する必要はありません。
オススメは下記3つです。こちらの相場は大体15,000~20,000円程度ですね。すべてメジャーなソフトばかりなので、正直どれを選んでも問題はないのでシンプルな紹介にとどめております。
ただ今後クラブでプレイをしたい、と思っている方はPioneerに対応している「Serato DJ」か「rekord box」がオススメです。というのもクラブの現場ではPioneerの機器が使われていることが多いので、対応していないTraktorを使っていると普段と勝手が違って少々戸惑うことになると思います。
・Traktor
音楽機器製造メーカーのNative Instruments製のソフトです。EDM界隈に人気のあるソフトです。
・Serato DJ
世界シェアナンバーワンのソフトです。どのソフトにするか悩んでいる方はまずこのソフトを選ぶのが良いでしょう。HIPHOP界隈のDJに人気のあるソフトです。
Serato DJには無償版の「Serato DJ Lite」と有償版の「Serato DJ Pro」があるので、初心者の方はまず無償版から始めるのが良いと思います。ちなみに有償ソフトの価格は15,000円弱です。
・record box
Pioneer製の国産ソフトです。他のソフトは海外製なのでソフトやサポートページなども英語であることが多いのですが、こちらは日本語対応となりますので扱いやすくトラブル時も安心です。
▼スピーカー(+ケーブル)について
↑は私が最初に購入したスピーカー(約10,000円)です。
DJコントローラーから音は出ない為、音楽を出力するためのスピーカーが必要となります。
スピーカーの相場はスペックによって実に幅広くなるため判断が難しいですが、初心者の方であれば10,000~20,000円程度かと思います。正直10,000円程度のスピーカーでも特にスペックに問題はありません。もう少し奮発して20,000円ほど出せばハズレを引くことはないと言われています。なのでこの辺りの価格規模で選ぶことがオススメです。
始めたての時期はスペックよりも価格で選んだほうが良いです。Amazonで「DJ スピーカー」と検索すると山ほど出てくるのであとは価格に応じて購入してください。
価格のほかにスピーカーを選ぶ際の着眼点はもうひとつ。出力数を表すW(ワット)数です。これは音量を表す単位であり、この数が大きいほど大きな音を出すことが出来ます。
家でDJプレイをする分には10~15Wくらいの出力で問題ないですが、イベントや野外パーティーなどでプレイをする場合、最低でも20Wはあったほうが無難です。なのでこれは自身のプレイしたいシチュエーションを想定して選んでください。
また注意してほしいのが、スピーカーを買う際にはコントローラーとスピーカーをつなぐケーブルを併せて購入することを忘れないようにして下さい。これがないとせっかくスピーカーを買っても音を出力することが出来ません。
↑緑のコードはRCA端子用ケーブルです。
これはコントローラーやスピーカーの出力方式によって異なりますので、自身のDJコントローラーとスピーカーの出力端子を確認して購入してください。
▼ヘッドホンについて
↑私が最初に使っていたヘッドホンです。確か2,000円弱くらいだったかと思います。
ヘッドホンがなぜ必要かというと、次に流す曲をこれで聞く必要があるからです。スピーカーで流れている曲とは別の曲をヘッドホンで聞き、次の曲をかけるタイミングを伺うのです。
ヘッドホンもスピーカーと同様、選択肢が非常に多いのですが、相場としては5,000~20,000円くらいで充分でしょう。ここまで紹介した機材を全部揃えるだけでかなりの出費になりますので、スピーカー同様、ヘッドホンもまずは価格の安いものからスタートするのが良いと思います。
ただ性能差は10,000円以上か以下かで変わってくる言われていますので、こだわりたい人は10,000円以上のモデルをオススメします。
※機材を購入するショップについて
これは余談ですが、各機材は家電量販店や通販で買うよりもDJ機材専門店で買うことをオススメします。家の近くにこういったお店があることが前提ですが、家電量販店よりも選択肢が多く、また店員さんもその道の方が多いので、機材選びに困ったときに相談しやすいです。
ただ「普段使ってるお店のポイントを利用したい、貯めたい!」という方は専門店で欲しい商品をチェックしておき、それを量販店で買うというのもアリですね。
②音源の集め方について
いくつかサイトを紹介していきますが、その前に1点注意です。
20年3月現在、サブスクリプションサービスでダウンロードした曲は使うことが出来ません。私は最初このことを知らず、iTunesのサブスクで落とした曲を何とか再生しようと試みており、時間を大幅にロスしました・・・。
基本的にはレコードプールと呼ばれるサイトからまとめてダウンロードをするか、単品買いのサイトから一曲一曲購入をして曲を集めることとなります。下記にいくつかのメジャーなサイトを紹介します。
・DJ CITY
レコードプールと言えばこのサイト、というくらい知名度が高く、世界中で幅広く使われています。常時1万曲以上の曲が配信されております。
3か月で11,000円(月額約3,500円強)で曲をダウンロードし放題のサイトです。
登録時に10,000円以上の金額を払うことになるため、少々高く感じるかもしれませんが、その分無制限に曲をダウンロードすることが可能なので、購入する曲数によっては単品買いよりも全然お得です。
・Beat port
こちらは単品買いのサイトです。DJCITYでディグっていて(音楽を探すという意味)、いい曲がなかなか出てこない時に、気分転換としてこちらを使っています。1曲大体100~200円くらいで買うことが出来ます。
・Band camp
こちらも単品買いが出来るサイトです。上記とは違って無料でダウンロードが出来る曲もあるため、お金をあまりかけたくない人はまずここで無料の曲を探してみてください。
このほかにも、曲の集め方については↓の記事でまとめていますので、ぜひ参考にしてみて下さい。
③まとめ
以上、DJを始めるまでの準備について説明をしてきました!
機材を一式そろえ、曲をダウンロードすればあなたももうDJです。
さて、これまでに書いてきた初期投資をざっくりまとめると以下の通りです。
DJコントローラー:30,000~円
DJソフト:15,000~円(コントローラーに付属の場合は0円)
スピーカー:10,000~円
ヘッドホン:5,000~円
曲購入代:10,000~円
計:45,000~55,000円
DJを始める際の初期投資は大体上記くらいの価格になります。
勿論安い買い物ではないので、まずは全部の機材にこだわる必要はないです。目的がまず始められるようになることであれば、性能<価格で選ぶのが良いでしょう。
私がDJを始めるときにはスピーカーとヘッドホンについてはお店で一番安い商品を選んで購入しましたが、特に不自由なくプレイをすることが出来ました。それに高いお金を出して買ってみたのはいいものの、その後すぐに飽きてしまうかもしれない、というリスクを考えると、やはり初期投資はなるべく低めに抑えるべき、というのが個人的意見です。
ある程度DJの経験を積み、今持っている機材では物足りなくなってきてからより上位モデルに手を出すのが良いと思います。私は基本現場ではDJをやらず、自宅で仕事終わりにプレイをしたり、ホームパーティなどでDJをしていますが、安価な機材でも何不自由なく楽しむことが出来ています。身も蓋もない言い方ですが、音楽が流れればそれで大体はOKなんです。笑
それでは皆さん良いDJライフを!
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