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嬉しかった話?

はじめましての投稿です。
徒然なるままに、自分の子育てのこと、私自身のこと、コミュニケーションに関する学びのこと、などなど書いてみようと思います。
まずは自己紹介記事を!と張り切ったのですが、なかなか難しい。
出来上がるまでやってると、一回目の投稿がいつまでも出来なさそうなので、先に書いてしまおう!!
ということで、初投稿は、我が家の末っ子長男の最近のエピソードを。

末っ子長男かんくん

我が家には3人の子どもがいます。
中学3年生の長女にんにん、
中学1年生の次女みみ、
そして、小学3年生の末っ子長男かんくん。
それぞれ個性豊かで、なかなか魅力的な子どもたち。この人たちといると飽きることがありません。

末っ子長男かんくんは、ザ男子!という、元気の塊!の男の子です。
目覚めた瞬間から眠りに落ちるまで喋っています。
朝は元気に学校に行き、1番に教室に入るのを日課にしています。
学校までは下り坂。車も通る道なので、「走らず歩いて行こうね」のお約束も守れるはずもなく、猛ダッシュ。坂を転がるように学校に向かいます。(目撃情報多数)
体育のない日も体操服登校。(神戸市の公立小学校は体育がある日は体操服登校なのです。長女や次女の参観日に体操服の男子見て、体育ないのになんでなん?おるおるそういう男子。と思ってたら、我が家にもいた!)
給食と休み時間に運動場で遊ぶ為に学校に行っている。
好奇心旺盛。負けん気強い。人との距離が近い。
声が大きいので、どこにいても分かります。だから迷子になったことがない。
あちこちいろんなとこで忘れ物したり、なくしたり。
そんなわけで、小さなトラブルはしょっちゅう。

今回は、話題に事欠かない、末っ子長男かんくんの最近のお話。

3年生になって初めての担任の先生からのお電話

きた。夕方、携帯に小学校から着信。
かんくん、何かやらかしたな。
帰宅後特に学校の話はせず、習い事のスイミングに送り出した後でした。

お友達とのトラブルのお話。
クラスのAくんが、教室の扉を開け閉めして遊んでいて、かんくんは注意に入ったと。(あ、加害の方じゃなかった。とちょっと安心)
Aくんはすんなり聞けなくて、BくんCくんも注意に加わった。
それでもやめられなかったAくんの扉に、かんくんは挟まれたんだって。おまけにAくんが教室の鍵を振り回して、それがかんくんの腕にあたって少し白くスジのような傷になったと。
かんくんもそんなに痛がってなかったし傷はすぐ消えるようなものでした。
Aくんはちゃんと謝罪したし、かんくんもいいよと言って解決しました。
そんなお話でした。

本人が何も言わない程度だし、そんなこと日々あるあるやろうに、先生もお電話くださるなんて大変だな。反対の立場もあるだろうから、私は気にしないけどな。と思っていたら、先生のお話はここからでした!

ちょっと、やるやん。

先生の話は続きました。
Aくん、なかなか素直になれなかったのですが、
かんくんが「大勢で注意されたから、なんか怖いし嫌やねんな。」というような事を言ったそう。
そうすると、Aくんは固くなっていた気持ちがふっと緩んだ感じで、落ち着きはじめて、話ができる状態になったんだとか。
「かんくんの、そういう思いやりがめちゃくちゃ素敵だと思ったからお母さんにお伝えしたくて!
かんくんは周りをよく見ていて、人のいいところを見つけたりできる力がとてもあって。私は、かんくんをとても信頼しているんです。」
と先生。

「教えてくださってありがとうございます。私も、彼がそんな風にお友達に接してると伺えてとても嬉しいです。きっと反対の立場のこともたくさんあるから、気持ちが分かったのだと思います。今日はいい面が発揮できたんですね。ご面倒おかけすることも多いと思いますが、先生が信頼して見てくださってとても有難いです。」
そんな事を伝えて電話を切りました。

知らん間に身についてるメソッド

電話を切った後も、心がじんわり温かくてとてもいい気分でした。
息子の優しさがとてもうれしかったし、先生の息子との向き合い方が肯定的なものでとても安心ししました。
でも何より、私の心が躍ったのは、息子が「能動的な聞き方」を知らん間にやってるってこと!
お友達の様子を見て、気持ちを汲んで言葉にしてフィードバック。
自然に出来るってなんて素敵なん!!

インストラクターをやっていながら、自分自身のコミュニケーションにも未熟さがぬぐえない私。まだまだ修業中と自身で感じているわけですが、
息子が使えているという事は、私、まぁまぁできてるってことなんちゃう!
親業訓練の中でも、メソッドを使う効果の一つを、子どもが自然とメソッドを使うようになることと考えています。
子ども達のコミュニケーションの中に、正直まだそれを見いだせていなかったのです。そこが私の自信のなさに繋がっているところもあったのですが、今回のことで、息子のなかにそれを見たわけです。
息子の成長を嬉しく感じると同時に私も結構できてるのかも!という自信につながって嬉しかったんです。
こうなると、修業もやる気がむくむく湧いてきます!
これだから、親業はやめられない。(笑)

ここで終わらないのが末っ子長男かんくん

ただのええ話かと思ったら、そこで終わらない、オチを忘れないのが、末っ子長男かんくんなのです。

先のエピソードのおかげでなかなかいい気分は続いていました。
が、なんと翌日も夕刻、携帯に学校から着信。おやおや…

「実は昨日、給食のカレーうどんのお代わりじゃんけんにかんくんは負けてしまって、ちょっと涙目になるくらい悔しかったみたいなんです。その時、じゃんけんに勝ったDくんに、中指を立てるしぐさをしてしまって。私もその現場は見ていたので、その場ですぐに注意しました。かんくんもいけないことは理解したようでした。それで終わっていたのですが、Dくんが家に帰ってから、かんくんに中指立てられて悲しかったと話したとお母さんからお電話があったんです。
改めて今日、その話をかんくんにしたら、かんくんは始め『昨日のことだから忘れた』といっていましたが途中から思い出したようで『60%くらいやった気がしてきた。』最終的には認めることができて、謝ることができました。カレーうどんがたくさんあったらよかったんですけど、量が限られていて。かんくん、すごく悪気があったというよりは、すごくカレーうどんが食べたかっただけみたいなんです。おうちでカレーうどん作ってあげてください。」

えー。先生から「カレーうどん作ってあげて」なんて言われることあるー??情けなさでいっぱいの母でした。
そういえば家で、カレーうどんの盛り付けが自分のだけ少なくて、お代わりじゃんけんも負けたのに、お代わりした子がお腹いっぱいでこんなに要らんかったと言うたからめちゃ腹立った話はしてたけども。
中指を立てることを、確か2年生の時にどこからか仕入れてきて(多分、学童の高学年から)、そのときにも、かなり強めにその意味と危険さについて伝えました。同級生のお友達と「こっち向けたら死ねって意味で、結婚してって意味やでー」と話していたのに居合わせた時も、お友達みんなまとめて、それは完全に間違っていると講義したこともあります。
先生から電話があったことを息子に伝えると、すぐに察した様子で。やるべきでなかったことも十分理解していたみたいです。

めっちゃアホやけど

ほんま、こんな調子で、突っ込みどころだらけな末っ子長男。
中指立てたらあかん事なんて知ってるやろ!
なんべんも言うてるやん!
いっぺんしらばっくれるってどうなん?!
んで、60%ってなんやねん!
給食じゃんけんで半ベソとかどんだけー
ただの食い意地かよ!

突っ込みだしたらきりがないよ。
気を抜けば「あなたメッセージ」オンパレードになり兼ねない。

でも、かんくんはまさに人生勉強中なのです。
器用にトラブルを未然に回避できたりするタイプでもなく、鬼ごっこでも逃げ場がなくなったら植え込みの低木の間でも突っ込んでいって、傷だらけでも気にならない。ズボン破けて「あ、やべ」って気づく、そんな人。
先生にもお友達にもさぞご面倒でしょうけれど、いろんな失敗の経験(特に対人関係で)させてもらえるのが、学校に行く価値だと思っているから。
誰かを傷つけるのがいいことでないのはとてもよくわかっているし、自分だけがよければいい、という考えの人ではないことは知っているから。
失敗する権利も、トラブルから学んだり解決したりする権利も息子のものだから。分かってても何度でもやってしまう。でもちょっとずつ成長はしているのが子どもだと思っているから。
おぉおぉまたやっとるわ。勉強させてもらってるねぇ。
と、親の私が動じずに済んでいる感じです。まさに「誰の問題か」ってこと。(その辺はまたおいおい。)

ちょっとどん、と構えられるようになったのも、親業でマインドが変わったところが大きいのかも。

こんな感じで、我が家の日常と親業とを絡めながら、おもしろおかしく読んでいただける物を書いていけたらいいなと思っています。
長くなっちゃったなぁ。




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