VRCで三週間外国人と話した結果、英会話に必要な英語力の所感


2024/9/23 追記
この記事で提示した例文をネイティブにおかしくないか確認してもらいました。
その結果、いくつかの例文には補足説明の余地があったので追記していきます。
このぐらいふわふわな理解の自分でも問題なくこのワールドで遊べてるんだなという参考にしていただければ幸いです。
ただし、すべての例文はそのままでも問題なく通じることは確認済みです。
あまり深いことを考えずに英語を話そう!

このnoteは、テスト英語的には全く正しくないけど優しい外国人と話すときには許される英語の話し方についての個人的な意見を書いたものです。
主に自分が書きたいから書いたものですが、万が一ネットの海を流れに流れて「VRCで言語交換したいけど勇気が出ない……」と思っている人を勇気づけられたらうれしいです。


VRCとは

VRChat(ぶいあーるちゃっと)というSNS?ゲーム?を聞いたことがある人は多いのではないでしょうか。
その名の通りVR世界に入って人と話せるソフトなのですが、実はVR機器は必要ありません。
普通の3Dゲームのような感じでデスクトップでも遊ぶことができます。

VRCには有志が作ったワールドと呼ばれる空間が無数に存在しています。
例えるならDiscordの中にサーバーがいっぱいあるみたいな感じです。違うか。
その中の一つに、EN-JP Language Exchangeというワールドがあります。
これは(主に)英語を学びたい日本語話者と日本語を学びたい英語話者が集まるワールドです。
優しい人が多いので、英会話の練習をしたい人にはかなりお勧めできます。

自分がこのワールドを知って二週間ちょい(三週間のうち一週間ぐらい口内炎で休んでた)入り浸った結果、英語って全然めちゃくちゃでも通じる!という気付きを得たので、現時点での所感を書いてみたいと思います。

最低限わかってると便利な英文法

英語の文章の作り方、単語の並び順は
(誰/何が)(何した)(誰に)(何を)
もしくは
(誰/何が)(何した)(何を)to(誰に)
です。
これだけわかればだいぶ喋れると思います。
「誰に」とか「何を」が存在しない分の場合はそこを削るだけでOK。
例えば…

I bought my mom a flower.
(私が)(買った)(私の母親に)(花を)
he runs.
(彼が)(走る)
I study English.
(私が)(勉強する)(英語を)
I study English to talk to Americans.
(私が)(勉強する)(英語を)(喋る(アメリカ人に)ために)

例文が間違ってない保証はない。でも絶対に通じます。

I bought my mom a flower.はa flowerではなくflowersの方がいいそうです。
確かに花を一輪だけ買うことはあんまりなさそうですね。

正確な文法のルールからするとめちゃくちゃツッコミどころがある説明なんですが、この理解で困ることはあんまりないと思います。困ったら君の英語力がこの”段階”を超えたということだ。
正確で詳しいことは「五文型」とかで検索すると出てきます。

ちなみにわからない人のために念のため言っておくと、A=Bを表す文章はちょっとこの方法では説明できなくて、もう「(A)(be動詞)(B)」で丸暗記してください。多分みんなこのぐらいはわかるでしょ。

I am japaneas.
(私は日本人)
She is happy.
(彼女は幸せ)

細かいツッコミは無限にできるけど、そんなことしなくても会話は成立します。それが人間ってことだから。最近はAIにも似たようなことできるけど。

後述しますが、これにプラスしてthatで説明をつけたすことができれば(優しい)外国人の中で生きていけると思います。

必要/不要な英語力

時制はいらない

時制の一致、過去形、現在完了形、過去完了形、現在完了進行形……聞いたことありますか?
自分は聞いたことあります。でも何なのかよくわかんないです。

自分は時制について全然よくわからないので、迷ったときは現在形と過去形と現在進行形と現在完了形をランダムに言っていますが困ることはないです。
あと学校で習う時は「こういう感じの時間感だったら絶対この形で言わないとダメ」みたいな感じだと思いますが、ネイティブの皆さんも割と適当に使ってる気がします。
ニュアンスの違いはあるんだろうけど意味としてはどれでも通じます(日本語でも「宿題やった」「宿題もうやってる」「宿題やり終わった」などどれ使ってもいいときありますよね?)
とりあえず英語が下手な日本人が優しい外国人としゃべるときは全部現在形でOK! 正しくはないが通じます。

ただ、やったことある/ないの表現は知ってる方が便利なので、その使い方だけ覚えておきましょう。
have (過去分詞形)です。
やったことがない場合はhave never(過去分詞形)です。

I have read the book.
(その本を読んだことがあります)
I have never watched the movie.
(その映画を見たことがありません)
I have been to Canada.
(カナダに行ったことがあります)

the bookやthe movieはthat bookやthis movieの形の方が自然だそうです。

過去分詞形の部分ですが、とりあえずedつけときゃいいです。多分通じます。
I have been to (場所)で(場所)に行ったことがありますという意味になるのは覚えとくと便利。

発音はいらない

VRCで仲良くなった日本人がいるのですが、その人が本当に徹底的なまでにカタカナ英語なんです。
英語自体はめちゃくちゃ上手くて、自分より全然語彙もあるししゃべるのも速いしリスニングも上手いんですが、その人は「英語なんて出身国によって訛りがあるものなんだから自分は日本訛りでいく」という思想で本当に完全にカタカナ発音です。
でもその人がコミュニケーションで困ってるところを見たことがないです。

発音に自信がなくてごにょごにょいうより堂々とカタカナ発音ではっきりしゃべろう! 多分その方が通じます

(多分その人のコミュニケーションの困らなさはその人の英語力あっての部分もあるので、英語力に自信がないなら堂々と完全にカタカナ発音にするよりは多少英語っぽくしゃべった方がいいと思います)

冠詞はいらない

自分は冠詞がマジで苦手で、80%は冠詞のつけ忘れ・つけ間違いをして喋っているのですが、困ったことは一回もないです。
aとtheは意味が違うのですが、どっち使ってもいい場合もあるし、正直そんなに厳密に気にされてないです(英語が下手な日本人がしゃべってるならなおさらです)。
冠詞がないことを指摘されたこともないです。通話中に言葉の間違いあってもスルーするのとおんなじ感じだと思います。

あと、複数形のsもいらないです。
毎回忘れてますが困ったことないです。

三単現はいらない

三人称単数現在形の時は動詞にsをつけなければいけない!
でもなくても通じます。
考えてもみてください。三単現のsがない場合に何か別の意味に誤解できる例文がありますか?
「あ~外国人がしゃべってんな~」と思われるだけです。どうでもいいです。
たぶん「Do he say that?」とか言っても(違和感は感じられると思いますが)全然スルーされて通じると思います。

疑問形はいらない

疑問文の時はbe動詞が前に来る!
動詞の時はdoやdoesが最初に来る!

気にしなくていいです。
語尾に「?」をつければ疑問形だってわかります。
日本人だって「わかりますか?」を「わかります?」って言ったりしますよね?
You are American?
You study English?
He is your firend?
全部ネイティブでも言うと思います。
これは間違ってるというより、ネイティブでもそういう言い方をします。

これらの言い方は通じますが、感覚的には相手が「アメリカではこんな感じで~」みたいなことを言ったときに「あ、じゃああなたアメリカ人?」って聞く感じで「You are American?」という使い方をするのが自然だそうです。
でも普通の質問として使っても問題なく理解はできるそうです。

また、Where are you from?ぐらいは言えた方がいいですが、Your country! where! country! you!とか言ってれば多分通じるので、こういう質問したいときも多分気合で乗り切れると思います。

ただ、質問されてるのはわかった方がいいので、自分が使えなくてもいいから疑問文の形を知っておくだけ知っておくのは無駄にならないと思います。
とりあえず5W1Hが頭にくる文章で話しかけられたら何か質問されてます(Yes/Noでは答えられない質問です)。
Howの場合は方法か量的なものを聞かれています。
それ以外はまぁ、Whatは何、Whereはどこ……のように、そのまんまだと思います。

たいていのことはthatでいける

最初に挙げた構文だけでは説明しきれない複雑なことが言いたい場合があると思います。
そんな複雑なことを言おうとする人間は自分より英語力あるだろうとは思うんですが、一応自分が使いまくってる便利な表現を書いておきます。

ずばりthat。
使い方は細かく説明したい単語の後ろにつけるだけ。
this is a pen that I got yesterday.
(これはペン(昨日手に入れた)です)
(ニュアンスとしては「このペン昨日手に入れたんだ~」という感じ、たぶん)

今の例文は多分文法的にも正しいと思いますが、正しくない使い方しても結構ちゃんと通じます。
パッと例文が出てきませんが(その時はめちゃくちゃテンパって必死なので覚えていないため)、いつももっとめちゃくちゃなthatの使い方をしまくっています。でも通じなかったことはありません。
何かを細かく説明したいときは説明したいものの後ろにthatをつけてそのあとに説明文を言う。この意識だけで多分生きていけます。

単語の正確さは必要

単語の言い方を多少間違っても文脈でわかるやろ~と思いがちですが、単語は意外と正確に言わないとわかってもらえないことが多いです。
teach(教える)の過去形であるtaught(タウト)という単語を言おうとして「トウチ」と言ってしまったことがあるんですが、結構文脈のある状況だったと思いますがtorch(松明)?と聞き返されてしまったことがあります。
ただでさえこちらは発音が悪いのに、そもそも単語自体を間違ってたら向こうが精いっぱい汲み取っても限界があるのかもしれません。

あと南極大陸を意味するantarctica(アンタークティカ)という単語があるのですが、これの発音を覚えるのが難しくて通じるまでにちょっと練習が必要でした。
いや、通じさせる必要ないんですけどね。こんな単語言う機会ないので。

受け身は使えた方がいい

受け身。覚えてますか?
~されたという表現です。
日本語ではあまり使うことがない表現ですが、英語では日本語よりカジュアルに受け身を使います。
受け身が使えないとスマホ持たないで外出するぐらい不便なので、受け身は覚えといたほうがいいと思います。

be (過去分詞形)で受け身の表現になります。
by~をつければ~によって(された)という意味です。

eat or be eaten.
(食うか食われるか)
I was taught by him.
(彼に教えてもらいました)

この場合に関してはhe taught meの方が自然だそうです。
でもどちらでも問題は無いと言っていました。

リスニング能力は多分あった方がいい

自分はリスニングがスーパー苦手だけどかろうじて何とかなってるので、リスニングはある程度でいいよ!と言いたいところなんですが……。
自分レベルのリスニング能力だと割と困ることが多いので、リスニングは頑張って……という感じになります……。
ただVRCの外国人にテストしてもらったら「会話について行けるぐらいは聞けてるよ」と言われたのでもしかしたら大丈夫っちゃ大丈夫なのかもしれません……わからない……個人的には自分レベルのリスニング力では足りない気がします……。自分のレベルがこのぐらいですと客観的にお見せする手段がないのですが……。

これに関してはどうしようもないですよね。英語を聞いてください。
聞き流しでも耳慣れはするのかもしれない。しないよりはましかもしれない。でも聞き流しでは英語力は伸びません。頑張って。

英語の勉強法(主に自分用)

場合によってはお勧めできるかもしれない、今自分がやっていていい感じだなと思えた勉強法について書いていこうと思います。

まず最低限の文法知識は入れた方がいいと思います。
「最低限」の目安は、自分が英語を聞いたり読んだりして「なるほど! ここはこの文法のルールに従ってるんだ!」と思えるくらい。100%わからなくてもいいですが、大体わかるとモチベが上がります。日本語訳を見て文法が理解できる場合もOK。いずれは日本語訳を見なくてもわかるようになりたいね。
自分は五文型とthat節、あとはIfとか関係代名詞とかその辺をちょっとやったような気がします(昔フォロワーさんにちょっとだけ英文法を教えてもらった知識だけですべてを何とかしてます)。

最低限の文法知識が入ったら、自分がとっつきやすい媒体でいいのでネイティブが作った英語の文章に触れてみます。
Breaking News Englishなどの簡単な英語の文章が読めるサイトや、YoutubeでComprehensible Englishなどで検索して動画を見てみるのがおすすめです。動画の場合は字幕がついているものの方がいいと思います。

リスニング能力を高めるためには、字幕があれば半分以上は理解できるという動画を毎日1回(もしくはそれ以上)見るのがいいと思います。
おすすめなのは日英両方のYoutube機能としての字幕が設定されている動画をLangeage Reacterという拡張機能を使いながら見る方法です。
字幕にマウスオーバーするだけで日本語訳が出るので、これでわからない単語を(嫌にならない程度に)止めながら見て、大体全部覚えるまで毎日見続けたら次の動画に移る……というのがなかなかいい方法だと感じています。
日英両字幕は難しくても英語字幕だけは手動でついてるものの方がいいような気がします。機械翻訳があるので最悪日本語字幕はなくても大丈夫かな……。

それだけではなく、できるだけたくさん(嫌にならない程度に)英語の文章や音声に毎日触れるのがいいです。
自分は単語の暗記がスーパー苦手なので単語帳などは一切やっていません。
なので、毎日見ている動画や会話の中から頻出単語となんとなく顔見知りになります。意味は覚えなくていいです。
そして、気になったときに顔見知りの単語の意味を調べる。そうすると全く見ず知らずの他人の単語を0から暗記しようとするより覚えやすいです。
一度で覚えられなくても、また気になったときに調べて「あ、そういえばそうだった」となることを繰り返せばいずれ覚えます。
単語を覚えるというよりは各単語の聞き覚えポイントを貯めるイメージです。
自分はこの方法で今のところ毎日2~3個の表現を覚えています。
ただ、単語帳アプリはめっちゃ勧められるのでやるっきゃないか……と思いつつあります。憂鬱。

最低限の文法知識、リスニング慣れ、単語力。この三つが主に英会話するうえで必要な能力だと思うので、この方法でちょっとずつ向上させていきましょう。もっとあなたに合った別の方法があればその方法でどうぞ。
ちなみに、自分は単語力がめちゃくちゃ弱いのですが、単語力が最強だったらそのほかの能力が何もなくても多分無双できます。くそ……。

VRCのこのワールドで知っておくと便利なフレーズ

とはいっても徒手空拳で向かうのは心細いと思うので、知っておくと便利なフレーズをいくつか挙げておきます

How are you?
How's it going?
What's up?
この3つはすべて調子はどう? みたいな挨拶の言葉です。
おそらく自分で言うより言われる方が多いでしょう。
返しはすべてI'm goodで大丈夫です。

Where are you from?
どこの国から来ましたか?(何人ですか?)という質問。
聞かれることも多いし、話のとっかかりとして質問しやすい。
ただし、英語の発音に慣れてないと返ってきた答えが全然聞き取れない場合があります(インドネシアがインdネィジアみたいな発音になったりする)。

I'm studying English just for fun.
ただ楽しむために(趣味で)英語を勉強しています。という意味。
なんで英語勉強してるの? と聞かれたときにこれで返せます。
質問に返すだけならJust for funの部分だけでもOK。
他の理由がある人はその理由を答えてください。他の理由があって英語勉強してるなら多分そのぐらい言えるでしょ。

How long have you studied English?
How long have you been studying English?
どのぐらいの期間英語を勉強しているの?
これも言うより言われる方が多いでしょう。
EnglishをJapaneseに変えればこっちから質問もできますね。
答えはシンプルにthree monthとかで大丈夫。各期間の言い方は調べてください。

この場合だとHow long have you been studying English?の方がより良いようです。
How long have you studied English?だともう勉強が終わってるような感じがするみたいです。

Please speak slowly and clearly.
ゆっくりはっきり喋ってください。
リスニングが苦手な日本人には必要なフレーズ。

sorry?
come again?
どちらも相手の言っていることが聞き取れなかった時に聞き返す言葉。
みんな大好きpardon?はネイティブは基本使いません。

sorry?は何か短い文章の後に言うなら問題ないけど、長くしゃべった後に言われるとちょっと「ん?」ってなる可能性があるそうです。
can you repeat that?がよりベター。
でもsorry?を使っても問題ないと言っていました。

so you mean ~, right?
つまりあなたが言っているのは~と言うことですよね?
たまに聞き取った文章に自信がないときに確認するために使います。
自然な英語かどうかは知りません。通じます。

この言い方だと「つまり~ですよね?」という感じが強いので、単純に確認したいときはso you said ~, right?のほうがいいようです。

おわりに

この文章中に出した英語の例文はすべてgrammarlyで間違いがないかを確認しました。
結果、すべて間違えてました(修正した例文を載せています)。
でも、何とかやれてます。楽しく外国人としゃべってます。
このワールドには日本語が堪能な人も結構いっぱいいるので、困ったら助けてもらえることも結構あります。
英語が喋れなくても英語は喋れる。今日はそれだけ伝えられたらと思いました。
皆様、良き人生を。


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