AmazonとSUBRINA。テレビCMに登場するまで。
こんにちは、海底熟成ワインSUBRINAを運営するコモンセンスの青樹です。
SUBRINAをお求めになる方から、「SUBRINAをAmazonで買えること」に驚かれることが多々あります。SUBRINAのような個性の強い商品、加えて1万円以上のワインということが、一般的にAmazonで買えるイメージが少ないのかもしれません。
私たちにとって、Amazonでの販売は、SUBRINAの発展に大きな手助けとなっています。 さらに、昨年はテレビCMに起用され、南伊豆での海底熟成風景が全国のお茶の間に半年以上も流れることとなりました。
なぜAmazonだったのか、Amazonでワインを売ることについて、PRも忖度なしに思いの丈を綴ろうと思います。
発売当初は多くのメディアで取り上げられたが、全く売れない
2011年、海底熟成ワインの取り組みを始めた当時。目新しいこともありTVや雑誌、Webなど多くのメディアに取り上げていただきました。
知ってもらえれば売れるものだと安易に考えていましたが、実際はまったく売れず。
片手間にやっていた自社ECサイトは、更新もままならず情報発信が最低限だったことや、一度限りのメディア露出では、買いたいという気持ちまで人の心を動かせないことがよくわかりました。
とはいえ、初回ACT1の販売目標は6,000本。目の前には在庫の山。このままではこれまで支援してくれた仲間に何のお返しもできない・・、と焦った私は、集客を高めるために当時勢いがあったECモールに出品できないかと考えました。
2015年、Amazonから 「ワインの定温管理・保冷お届けサービス」が立ち上がる
ECモールに出品するなら、なるべく自分たちの手がかからない方法が良いと思い個人的に好きであったAmazonのFBAサービスを利用できないかと検討を始めました。
ワインという特性上、保管倉庫の温度管理は必須条件。ところが当時はAmazonに定温倉庫がなく、出品は泣く泣く断念しました。
その後、在庫が減ることもなく、空調費用も賄えないような状況の中で2015年、「定温倉庫にてワインを管理します。FBAに参加しませんか。」というプレスリリースを見つけたのです。
すぐに電話をし、私たちのような小規模な会社でもFBAが利用できるのかと確認すると大丈夫だという。すぐにFBAに申し込みSUBRINAを納品しました。
売れないと同時に課題であった「配送」。自社サイトでの運営は配送に関する様々なトラブルが起こっていました。「納品書の入れ間違え」「キャンセル対応」「返品処理」など。お詫びの品を持ってお客様に謝りに行くこともありました。
FBAならこのトラブルがなくなることも期待しました(実際、FBAにしてからは期待通り、全くといっていいほどトラブルは起こらなくなりました。おかげで心労もなくなり安心して販売や商品開発に注力することができた上、家族との時間も増やすことができました。)
会社の規模ではなく商品にスポットライトが当たる
海底熟成ワインはこれまでにないカテゴリ。正直に言って世の中に受け入れられるのか、絶対の自信は持っていませんでした。
Amazonに出品して分かったことは、出品している会社ではなく、商品にスポットライトを当ててくれるということ。私たちのような小さな会社でも特徴のある商品を丁寧に見せることができれば、大手企業と遜色なく知ってもらうことができるのです。
その後、販売も増え始め、2016年10月のビッグセールではそれまでの数ヶ月の累計販売数を数日で超えるほどの伸びを見せました。
SUBRINAは共感してくれる方に届けば、受け入れられる商品なんだとAmazonは教えてくれました。また、顔の見えない販売ながらもレビュー機能がとても優れておりお客様からたくさんの喜びの声をいただきとても励まされています。
アカウントマネージャーとの出会い
実は、SUBRINAの出品を検討する前からAmazonにはどこか機械的な印象を持っていました。出品者となってからもやはり機能が多く使いこなすことが難しい。
そんな中アカウントマネージャーのNさんが私たちをサポートしてくれることになりました。Nさんは私たちがやるべきことを的確に教えてくれる上、どうすればSUBRINAの販売をもっと増やすことができるのか、まさにチームSUBRINAの一員として一緒に考えてくれました。そしてとてもやさしい。癒されました。
日本ストアへの推薦、出品者アワード2021にて16万社中の22社に選ばれる
おかげさまで販売も上昇基調で推移。その後も様々なキャンペーンにSUBRINAを推してくれました。大きかったのは日本の中小企業を応援する目的で開設された日本ストア。その中で、「まだ出会っていない日本の魅力」としてSUBRINAを紹介いただきました。
その流れで、2021年に初開催されたAmazon ECサミット(リンク)にて出品者アワードを受賞することができました。出品者アワードは16万社の出品者のなかから受賞したのはたった22社。その中でこの小さな会社を選んでいただくことができたのはSUBRINAの力だけでは到底不可能で、アカウントマネージャー、関係するAmazonの皆様の後押しがなければ実現できなかったことだと思っています。
ありのままのSUBRINAがテレビCMに登場
出品者アワードを受賞したことにより、その後のテレビCMへとつながっていきます。
CM撮影はとても大掛かりで何日もかけて行われ、大勢の関係者が南伊豆まで足を運んでくれました。CMでは、Amazonを押すためのシナリオが中心なのだろうと思っていましたが、先方からの要望は、「いつもの青樹さんを撮らせてほしい、自然体でいてください」ということでした。
AmazonのCMはAmazonの社内で企画されています。これは、Amazonの想いを視聴者に正確に伝えたいからだそう。協力される制作会社のnovemberさんやスタッフの方々もその気持ちを汲んだ素晴らしいメンバー。撮影は細部にこだわり、早朝から陽が落ちるまで続けられました。
このCMに費やされた費用はとてもSUBRINAの売り上げで賄えるものではないはずで、まさに中小企業を支援するものでした。
AmazonとSUBRINA。Amazonがあったからこそ多くの方にSUBRINAをお届けすることができ、多くの方から喜びの声をいただくことができました。
Amazonは血の通ったとても人間らしい会社でした。ご縁に感謝します。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?