旧銀座線渋谷駅の記憶 2019.12
今年9月、東急百貨店東横店ビルが完全閉鎖しました。3月に東急百貨店が閉店してから乗り換えコンコースの階のみ使われていましたが、新乗り換え経路が完成したため、完全閉鎖されて解体されることになりました。
そして東急百貨店東横店ビル内には、全国で唯一のものがありました。地下鉄駅です。1934年、五島慶太率いる東京横浜鉄道がこの地に東横百貨店を完成させ、直結させる東京高速鉄道渋谷駅も開業しました。東京高速鉄道は1941年に帝都高速度交通営団になり、戦後になって駅の真上に東横百貨店(1970年代に東急百貨店に改名)東館が完成しました。しかし2019年12月27日をもって駅は閉鎖され、長い運休の後1月3日より明治通り上の新ホームへ移転しました。
これらの写真は、2019年12月15日に旧銀座線渋谷駅に撮影に行った際に撮影したものです。
多くの人で賑わう改札口。旧渋谷駅は乗車ホームと降車ホームに分かれていました。
こちらは降車ホームの改札口です。ここからは出る事しかできませんでした。
こちらは後年になって開設されたバリアフリー対応のハチ公前交差点方面改札口。
「発車ホーム」の案内も、2度と見られません。
銀座線ホームへの階段は、有名な存在でした。
あちこち古さが見られながらも、最後まで役目を全うしました。
こちらはJR線方面の出口です。ホームの途中にポツリと階段があり、出口の直前には特に案内もなかったのでわかりづらい改札でした。
至る所に運休と、ホーム移転の案内が掲げられ、一ターミナル駅の移転という節目であることを実感させました。
こちらはホームです。ホームドアは最後まで設置されず、かなり狭かったです。
(時系列がバラバラになってますが午後2時ごろに一度取材に行った後、カメラのバッテリーを取りに自宅へ戻った後都内の他路線を取材して午後5時ごろに渋谷駅に戻ってきたのでこうなりました。)
ホーム末端部分の屋根は、もうありませんでした。
2ヶ月未満の共演だったスクランブルスクエア東館。
ボロボロでいかにも閉店待ちという感じだった東急百貨店。五島慶太のステーションデパートは終焉を迎えようとしていました。
あちこちが「仮設」状態で都市の新陳代謝を感じさせました。ゆっくり都市は新陳代謝されますが、一気に新陳代謝を進めた結果、あちこち仮設になったのです。
あちこちに歴史的な写真が飾られた歴史写真展が開催されました。
東京高速鉄道の遺産、旧渋谷駅。勝手五島慶太が築けあげたターミナル駅は、10年かけて工事を進めた結果移転され、渋谷の街全体も100年に一度の再開発を迎えました。ホームが移転し、百貨店が閉店しても、今後の渋谷駅の動向に注目したいです。最後に渋谷駅→表参道駅の前面展望を載せます。
(tv adokというチャンネルは私が開設しました)
ご覧頂きありがとうございました。
(JR東日本の大改革の残りは執筆中です。)
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