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ヒュージ・リーダーズ備忘録その2「歓楽の神、ゼナゴス」

どうも湊斗です。
突然ですがあなたは神を信じますか?
神とは我々定命の存在の信仰対象であり、次元の違う高位の存在。
定命の存在が神になるなどあってはなりません。
しかし、その禁を破り神の座に至ったのが

歓楽の神、ゼナゴス

神々の軍勢初出

ちなみに私はパーフォロス様推しです

実はこのフォーマット、アグロというかビートダウンがしっかり成り立ちます。
相手のライフは初期25点しかないので高パワークリーチャーで殴れば沈む事もしばしば
クリーチャーは全て5マナ以上ですが、それらは様々な手段でマナコストをちょろまかします。

ではデッキレシピ

クリーチャー27枚
歓楽の神、ゼナゴス
猪の祟神、イルハグ
ギャサンの略奪者
手に負えない若輩
鋳塊かじり
港を滅ぼす者
無謀なるワーム
切りつける豹
雷口のヘルカイト
破壊のオーガ
尊大なワーム
長老ガーガロス
永遠神ロナス
原初の嵐、エターリ
溶鉄鋼のドラゴン
アクームの怒り、モラウグ
恨み唸り
殺戮の暴君
名誉あるハイドラ
雷足のベイロス
とどろくタナドン
ワームとぐろエンジン
さまよう怪物、イダーロ
豆の木の巨人
世界を溶かすもの、アタルカ
憤怒の天使アクローマ
大いなるガルガドン

ソーサリー2
大群の怒り
滅殺の命令

インスタント2
路傍+瓦解
召喚の罠

土地19枚
ドワーフ都市の廃墟
ヘイヴンウッドの古戦場
古えの墳墓
魂の洞窟
統率の塔
家路
岩山破りの小道
火の灯る茂み
グルールの芝地
カープルーザンの森
ケッシグの狼の地
モスファイアの谷
怒り狂う山峡
怒りの穴蔵、スカルグ
尖塔の庭
奔放の神殿
山1
森2

まずは今回の軸である統率者、ゼナゴスについて

このクリーチャーは条件付きでクリーチャーとして扱われる少し特殊なカードです。
勿論クリーチャーとして動く事も有りますが、基本は破壊不能のエンチャントとして扱います。
そのテキストは「クリーチャーのパワー分の修正と速攻を与える」というド派手なもの。まさにテーロスの派手柱。
その為、ゼナゴスのコンセプトは「一点突破」これに限ります。
回避能力は与えられませんが、出したクリーチャーがそれを持っていれば関係ありません。トランプルと飛行でぶち抜いてやりましょう。

しかし、どれだけ大きいクリーチャーを並べられようが動き出しが遅ければ効果は薄くなりがちです。
なので序盤からクリーチャーを展開して圧をかけていきます。
リストを見れば一目瞭然ですがmtgには様々なコストちょろまかし能力があります。

1.変異
変異は3マナ2/2のクリーチャーとして裏向きに唱えられる能力です。5マナ以上しか入れられないフォーマットなのに3マナでクリーチャーが出せるのはそれだけでお得です。しかも変異コストさえ支払えば表面になる上、変異コストだけなら普通に唱えるよりも安く着地できます。

変異コストはマッドネスとも相性が良い
表面はクソデカ天使

このデッキだとギャサンの略奪者と憤怒の天使アクローマですね。
欠点を挙げるなら裏面は2/2という貧弱なクリーチャーでしかない点です。あくまで序盤の動きとして表になるまでに1、2回ダメージを通せれば良いなぐらいに考えましょう。

2.マッドネス
これらは手札から捨てられた時にコストを支払うと唱えられるカードです。

トランプル持ちは偉い
次元の混乱での尊大なワーム

マッドネスも基本的には普通に唱えるよりもコストが低く設定される事が殆どです。
手札を捨てる方法は主にクリンナップ時の手札整理です。詳しくは前回のカスリルで書いてありますがターン終了処理でこれらのクリーチャーを早期展開していきます。
また、ギャサンの略奪者は変異コストが「手札を捨てる」なのでマッドネスの条件を能動的に満たせ、完璧に噛み合います。

速攻持ちのため略奪者と合わせて7点が刻める

3.ファイレクシアマナ
恐らくmtgの中も特に強力なコスト支払い方法でしょう。Φマナは色の代わりにライフ2点で支払う事ができるマナです。

4/4/4飛行で火吹き能力、偉い
4マナ4点速攻、偉い
4/5/4トランプル、偉い

ライフの支払いは結構痛いですが、早期着地できるクリーチャーの中では質が高めです。特に制限等も無いため1番使いやすいクリーチャーでしょう。純粋な強能力です。

クリーチャーとして主な部分ではこのぐらいですが、他にもエルドレインで登場した出来事や分割カードなども点数で見たマナコストより低い状態で使えるものがあります。
豆の木の巨人や路傍+瓦解は3-5の動きに繋がるため速度を上げるパーツとして重宝します。

恵まれた体格とランパン能力
路傍が優秀過ぎて瓦解を忘れがち

あとはゼナゴスから生物を相手に投げつけるだけです。トランプルがない場合は土地でサポートしてやりましょう。

そしてこのデッキ、条件が揃うと無限コンバットが可能になります。
その条件とは「ブロッカーが居ない対戦相手1人、攻撃できるイルハグ、手札に港を滅ぼす者」です。
ロマン溢れる厳しい条件ですね。

動きは簡単で
1.イルハグで殴る
2.イルハグの誘発で港を滅ぼす者をブロッカーの居ないプレイヤーを攻撃した状態で出す
3.ダメージが通るとイルハグが起き上がり追加コンバット
港を滅ぼす者は手札に戻り、1の状況に戻る。

神なのでゼナゴスと魂の洞窟を共有できる
ロマンの塊

しかもこの流れが止まらない状態でゼナゴスが居るとイルハグのパワーが倍々になっていき全てのプレイヤーをワンパンする事が可能になります。
まあ狙えるなら狙うぐらいの気持ちでいいと思います。

※戦闘終了ステップと終了ステップを読み違えていた為このコンボは実現不可でした。お詫び申し上げます。

ここまで色々書いてきましたが、このゼナゴスデッキ致命的な弱点が存在します。
それは「ゼナゴスが場に出ないと殆どプレッシャーが無い事」です。

まあ構築を見れば一目瞭然ですね。本当に統率者に頼りきるデッキになっています。
ただ打ち消されたり、バウンスされたりはまだ良いのです。出し直せば良いだけですから…
最も不味いのはゼナゴスのコントロールを奪われる事です。
このデッキではゼナゴスは取り返せないでしょう。そのまま相手に好き放題使われて負けです。
「青が見えたらまず狙え」それがこのデッキ最初の行動です。
コントロール奪取されたら全体バウンスか全体追放が他人から飛んでくる事を祈りましょう。

最後に…

ここまで色々書かせて頂きましたがゼナゴスは赤緑の好きな生物を色々詰め込める懐の広い統率者です。
「ハイパワーなクリーチャーで真っ直ぐ行ってぶっ飛ばす!」このような動きが好きな人にはオススメですので興味が湧いた方、手に取って頂けたら幸いです。

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