【初手暴露理論】暴露配信は人を救ってるんじゃない?という自分的ロジックのまとめ
standfmに△が出現して以降、数ヶ月ほど考えてたことをnoteにまとめます
定義: 善人ムーブ・悪人ムーブ
この記事で使う「善人ムーブ」「悪人ムーブ」という用語の定義
悪人ムーブ
他者への配慮に欠ける振る舞いのこと
具体的には、恫喝、脅迫、詐欺、著作権侵害など
「意見の対立する相手を村八分にしようとする」「悪気は無いけど粘着してしまう」「話が通じない」みたいなのも悪人ムーブに含めることにする
善人ムーブ
(なにが善かは定義しにくいけど、とにかく悪人ムーブの反対が善人ムーブ)
※この呼び方はムーブとして良いか悪いかという便宜上の名前であって、そのムーブを行っている人が善人か悪人かということには言及しない
インターネット上では悪人ムーブに遭遇しやすい
インターネット上では、リアル生活におけるよりも高い頻度で、悪人ムーブに遭遇する(経験則)
理由としては、インターネット上では実名ではなくハンドルネーム(または匿名)で活動するためタガが外れやすいのではないか?などいくつか思い浮かぶ
リアル生活の人間関係においては、他者を尊敬して信頼すること自体が美徳とされることがある(HRTの原則とか)けど、これは学校内や会社内といった「所属メンバーに一定以上のモラルが保証されているコミュニティ」内においては美徳であるということに過ぎない
インターネット上では悪人ムーブに遭遇しやすいため、他者を警戒して疑うことが必要な局面も多い
悪人ムーブが蔓延するサイクル
複数人の当事者の間になにか揉め事のきっかけとなる問題が発生したとき、
当事者全員が善人ムーブを行えば、問題は話し合いによって簡単に解決する
↓(対偶)
揉め事と呼べるレベルにまで問題がこじれてしまったのであれば、当事者の中に1人以上、悪人ムーブを行っている人が存在する
揉め事を表に出さず、水面下の当事者同士の話し合いで解決しようと試みた場合、当事者のなかに一人以上の「悪人ムーブを行う人」が含まれてしまうため、問題解決に失敗する可能性が高い。特に当事者が二人で、1:1の話し合いを行うパターンではほぼ確実に失敗する
解決しない揉め事を抱え込んでしまった人は、泣きながらプラットフォームを去っていくことが結構あり、当事者のうち「善人ムーブを行う人」が去り、「悪人ムーブを行う人」が残るケースのほうが多い印象(明確な根拠はないけど経験的にそう)
新規ユーザーとして「善人ムーブを行う人」と「悪人ムーブを行う人」が一定の割合で流入してくるのに対し、揉め事が発生するたびに、前者のほうがプラットフォームを去りやすいので、残っているユーザーは「悪人ムーブを行う人」の濃度が高くなる
「悪人ムーブを行う人」の濃度が高くなると、揉め事が発生する頻度が高くなり、さらに「善人ムーブを行う人」がやめていくというサイクルが発生し、徐々にユーザーコミュニティの空気感が淀んでいく
具体的には、グループ内での陰口の蔓延、不倫・出会い厨の蔓延、詐欺の横行など
このサイクルを打破する方法はいくつかありそうだけど、その一つとして「揉め事を水面下の当事者同士の話し合いでのみ解決しようとするってところを変えたらいいんじゃない?」という可能性にいきあたる
つまり、揉め事について公開の場で議論を行うことにしちゃえば、いままで不当に泣き寝入りすることが多かった「善人ムーブを行う人」も、泣き寝入りしなくて済むのではないかという発想
揉め事を表に出すタイミング
揉め事を表に出すことにしたとしても、ありとあらゆる対人トラブルをすべて配信に載せるのはヤベーやつなので、どういうタイミングであれば揉め事を表に出して大丈夫かというのは悩ましいところ
初手水面下 or 初手暴露
問題を指摘する側の行動として次の2パターンを考える
【初手水面下】まず最初は水面下での解決を試み、それでだめなら暴露する
【初手暴露】初手でいきなり暴露する
また、問題を指摘される側の行動として次の2パターンを考える
善人ムーブで対応する
悪人ムーブで対応する
初手水面下で問題を指摘し、相手が善人ムーブで対応するパターン。このときは問題が揉め事まで発展することなく、穏便に当事者同士の話し合いで解決すると予想される。指摘する側・される側双方にとって良い結果が得られる
初手暴露で問題を指摘し、相手が善人ムーブで対応するパターン。このときも揉め事は解決するだろうけど、「当事者間の会話で解決できたであろうことをわざわざ公表した」こと自体が揉め事となる可能性がある。指摘された側は、自分の過失・やらかしを公表されることで困った状態になるだろう。ただし善人ムーブで対応するので、リカバリは可能なはず。指摘する側も「すぐに晒すヤベーやつ」というイメージが付くので少し損をする
初手水面下で問題を指摘し、相手が悪人ムーブで対応するパターン。このとき指摘した側に非常に悪い結果がもたらされる。例えば詐欺師相手に「それって詐欺じゃないですよね…?」と個別連絡で確認を入れてしまえば、その詐欺師は逃亡や証拠隠滅の準備を始めるのであって、相手を取り逃がす。また意地悪な人相手に「あなたの○○が少し困っていて…」と個別連絡で改善を促したら意地悪の標的にされてしまったみたいな話もありそう。とにかく、悪人ムーブをする人相手に初手水面下は、指摘する側がヤバい。逆に、指摘される側からすれば、初手水面下で指摘内容を知ることができれば、いくらか巧妙な悪人ムーブを練ることができる
初手暴露で問題を指摘し、相手が悪人ムーブで対応するパターン。悪人ムーブを行う人を討伐するにはなんの事前情報も与えず奇襲的に暴露するのが最も効果的であり、これにより指摘する側に良い結果が、指摘される側に悪い結果がもたらされる
(初手水面下で指摘されれば悪人ムーブをするつもりだったのに、初手暴露で来られたため善人ムーブで対応するしかなかった、というパターンもあるかもしれないけど、話が複雑になるので割愛)
各パターンの結果を利得行列にまとめると次のようになる
指摘される側は、自分が善人ムーブを行う場合でも、悪人ムーブを行う場合でも、どちらにおいても「初手水面下」で来てくれた方が良い結果が得られる
これに対して、指摘する側は、相手が善人ムーブを行うのであれば初手水面下が最適となるが、相手が悪人ムーブを行うのであれば初手暴露が最適となる。ただし、善人ムーブを行う相手に対して初手暴露を行ったときの指摘する側の損失は軽微なので、指摘する側は「初手暴露がおおむね最適」となる
暴露した側が置かれている状況4パターン
暴露が行われたとき、指摘した側が置かれている状況として次のパターンが考えられる
単純になんでもかんでも暴露しちゃうヤベーやつのパターン
初手暴露が「おおむね最適」のため、深く考えずサクッと初手暴露したパターン
相手が悪人ムーブを行うと予想して初手暴露を選択したパターン
実は初手水面下を選択していて、それが頓挫したので暴露に至ったパターン
一番上の「なんでもかんでも暴露しちゃうヤベーやつ」はそれ自体が悪人ムーブな気がするけど、下の3つは個人的にはどれも妥当だと思う
暴露自体を悪人ムーブとする考えについて
「暴露配信はそれ自体が悪」とする論調はよく見かける。理由はそれぞれあるはずだけど、その論拠の一部に対して反対意見を書く
リアル生活ではあまり悪人ムーブに遭遇することがなく、また「他者を尊敬して信頼すること自体が美徳」という考えも強いため、相手が悪人ムーブを取ることを想定すべき局面が少ない
利得行列でいうと、右半分が考慮されていない状況
この認識下では、指摘する側・指摘される側のどちらも「初手水面下」が最適となる。また指摘される側は善人ムーブしか行わないことになっているので、水面下でのやり取りで問題は解決し、暴露まで至ることは無いということになる
インターネット上ではリアル生活より高い頻度で悪人ムーブに遭遇することになるので、この認識をインターネット上に持ち込むことは妥当ではない。もしインターネット上にこの認識を持ち込んでいる人がいたとしたら、本人は自分のことを「他配信者を仲間として尊敬して信頼している道徳的な人物」と考えているかもしれないが、多くの人からは単に「インターネットリテラシーの低い人」と見られ、あまり支持を得られないだろう
第三者が当事者に「水面下のやりとりで穏便に解決しなさい」と助言するケースもあるが、これは悪人ムーブを行う人に対して1:1での会話を継続するように要求することに等しく、指摘する側(被害者)をさらに窮地に追い込む結果になる可能性が高い
具体的な事例
ハッピーたんたん さんに「収録を消して」と言われた件でアンサー(事務用たんぽぽの収録、コメント欄のやりとりを参照)
https://stand.fm/episodes/645f494c803438dc7d0cfccb
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