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【全部自分でやる事のススメ】



おはようございます。昨日はなんだかとても心が疲れていました。幸い会食もなく夜が空いていたので大好きな『草加健康センター』で凶悪なロウリュや草津温泉のお湯を楽しみました。ちなみに草加健康センターは毎日、草津温泉から大量のお湯を運び入れており、埼玉に居ながら草津温泉が楽しめるのです。

すると一晩で随分復活。いやー、温泉って偉大ですね。

はい、弊社の作品『復讐のサレ妻〜夫の不倫相手は保育士でした〜』がスワイプドラマというのになりました。スワイプドラマというのはスマホ用に作った縦型のドラマということ。これがドラマ化になった経緯が面白いのでコラムとして書きます。

そもそも、この作品は丁度1年前の2023年の8月に初めて僕の経営する会社コミックルームから、直接配信された3作品のうちの一つでした。

1、『恩を仇で返された令嬢の家族が黙っている訳がない』
2、『夫の消し方』
3、『復讐のサレ妻』

それまでも作品は作っていましたが、編集プロダクションとして出版社の下請けで作った作品だったので、まあ、これが独立の狼煙のような作品でした。

編集プロダクションのうちは、原稿料や編集費などは出版社などに負担してもらっていますからリスクは僕たちにはありません。でも、この三作品に関しては違います。作画様への原稿料は自分達で払っています。アシスタント代も払っています。原作も自分達で書いています。写植大も製版代も。ちなみに弊社はサラリーマンを辞めて起業したばかりの僕の個人資産100%で作った会社なので、全てのリスクは僕が取ります。

まだ、当時商流もどこにも開いていませんでしたので、配信先はコミックシーモア様だけでした。

この状態わかりますか? 僕は単なる個人作家と変わらない立場だったのです。すこし法人として少し社員を雇っている漫画家さんと変わりませんね。

最初は配信を出版社に代行してもらおうか相当迷いました。既存出版社は料率も良く、手数料を払っても自分で契約するよりも代行してもらう方が得かもしれません。営業もいりませんし。

出版社じゃなくても、世の中には作品の配信代行サービスをやっている会社もあります。そういう所にお願いする方法もあったでしょう。でも、心の中の小さな僕が僕に命令しました。

自分で全部やれ!

僕は長年編集者だったので、この商売の仕組みの事が余り良く分かっていませんでした。出版社では営業部の人たちの仕事だったからです。だから、全部自分達で一通りやることによって、一連の仕事の仕組みやお金の流れを理解してみたかったのです。

はい、そんな実験的な3作品でしたが、結果として記録的な売上を出す作品となりました。コミックシーモアさんのランキング上位を何日も独占し、たった3ヶ月ほどでこれまで聞いた事がないような売上を叩き出しました。

『恩を仇で返された令嬢の家族が黙っている訳がない』
『夫の消し方』

は、現在も連載が続いているコミックルームの柱です。この作品をきっかけにコミックシーモアさん以外の全ての電子書店様とも契約が出来て僕たちは今、作家集団でありながら出版社であるという、かつてない会社になりました。

そう。自分達で何事もやってみる事が大事です。

そんな事をしている僕のXに、一人の社長からDMが来ました。株式会社ハイボールという会社の太田卓矢社長です。なんとなくTLに彼のツイートが流れていたので存在は知っていました。どうやら、米国で流行っている縦型ドラマのアプリを作っているとのこと。

社長のDMがすごかったです。当時、時間は20時を回っていました。

「今日、打ち合わせできませんか?」

今日?会ったこともないのに今日? 僕は今からご飯に行こうと思っていた所です。お酒も多分飲むでしょう。が、行動力の速さに感じ入るものがあり、ぐっと空腹に堪えてすぐにZOOMで話すことになりました。

太田さんは20代の笑顔が素敵な社長でした。とにかくエネルギーがすごくて、30分ぐらいで『サレ妻の復讐』のスワイプドラマ化が決定しました。

さらに数週間後、全話数のシナリオが送られてきました。原作準拠のバッチリなシナリオです。

そして、一気に撮影がはじまりました。なんとこの会社、自分達で俳優達を雇用しているので、撮影もすぐです。

動画アプリも自分達で作っていて、それが昨日ローンチされました。『復讐のサレ妻』もそこれ視聴できます。

今週頭、始めてハイボールの皆さんとお会いし、秘蔵のTSUYOSHIハイボールで酔っ払いました。彼らは全部自分でやるという、意志がある会社でした。すごい会社になるかもしれません。

そう、なんでも自分でやってみることは本当に大切なのです。自分達でやることによって、その業界が持つ様々なおかしな部分、無駄な部分が理解できます。
それらを取っ払う事ができれば、漫画やドラマといった古くからある産業からでも、全く新しいビジネスモデルが生まれるかも知れません。

『復讐のサレ妻』はここから視聴できます。よろしくお願いします。

ドラマ版はコチラから
swipedrama.com
マンガ版はコチラから
cmoa.jp/title/273459/

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