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データの世紀

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2019年度の新聞協会賞を受賞した日本経済新聞社の「連載企画『データの世紀』とネット社会に関する一連の調査報道」の次期連載に向けて、このマガジンでは「データの世紀」をテーマに書か…
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2019年9月の記事一覧

泳げデータの世紀:確かにデータは石油だ。じゃー、石油に代わるものを探そう!

 さて、「データの世紀」を軽やかに生きる、「泳げデータの世紀」であるが、今回からは7部に渡る連載に並走をする形で、考えてみたい。今回は、『【第1部】始まった攻防』について、考えてみたい。データは「新たな資源」になった。そして、国家を巻き込んだ情報資源をめぐる攻防に入ったことがわかりやすく書かれている。  この記事を読まれた読者の中には、日本の遅れや、諸外国の企業の取り組みが進んでいることに、敗北感を感じている人も多いかもしれません。しかし、データが取れていることと、必要なデ

リクナビ問題から私たちは何を学ぶべきなのか

8月、SNSやTVを賑わした「リクナビ問題」。就活生から十分な同意を得ず、データを企業に販売していたニュースは驚きとともに伝えられました。その後データを購入した企業名が次々と明らかになり、官庁も対応に乗り出すなど、問題の余波はなお広がり続けています。 なぜリクルートキャリアという個別企業のつまずきが、ここまで大きな問題になってしまったのか。取材班「データの世紀」は初報をキャッチしたあとも、反省をどう生かすべきなのか考え続けてきました。 その記事がこちら。2019年度の新聞

泳げデータの世紀:「データの世紀」時代の泳法を、考えてみよう。

 皆さんは、「データの世紀」という、調査報道を読まれただろうか。この記事は、現代においてはデータが、「新たな石油」と紹介されているように、データの重要性について、丁寧に説明されています。あわせてそのデータ活用が起こしている、新しい問題についても、わかりやすく教えてくれています。まだ、読んでいない方は、ぜひ最初から、最後まで読み進めて欲しい。データマーケティングや、産学連携の科学を行っている私にとっても、実に多くの気づきがあり、整理もできる。  データマーケティングとは、マス