見出し画像

嗚呼22w2dからの落下度よ。


ペッサリー処置後、子宮頸管長13mmで退院したその後1週間はひたすら安静、栄養摂取を心がけて生活をしていた。

いくらペッサリーをはめているとは言え、仕事中に破水もなきにしもあらず。これは医者に確認せずとも、自分から上司にそのことを伝え、長期欠勤後にそのまま産休を取ることに。

人生初、傷病手当を活用することとなる。


主に金銭面のことで、先行きが不安だらけだ。

1、ペッサリー処置中の入院費、医療保険の保険金の申請、傷病手当の申請でどれくらい入院費をpayできるか。

2、傷病手当中に等級が下がらないか。

3、旦那の生活費だけでどれぐらい生活できるか。

4、貯金がどれくらい減るか。

5、正産期に産んであげられなかった場合、子どもに障害があった場合、職場復帰できないかもしれない。それをフォローする制度があるか。

等々、自分が置かれた今の状況でしっかり動けるのか、不安や心配しかない。

考えて考えて、一つずつでも早めに消化していきたいが、急いでも変わるものでもない。

結局は。成るようにしか成らん。

最近はもうずっと呪文のように唱えている。


書類の申請や、制度の利用も大事だけど、とりあえず命が優先だ。もっと、子どもを守ることに没頭しなければ。


こんな風に沢山の不安を抱えた1週間だった。


予約診当日はゆっくりな朝を送れなかった。

公休の夫は朝からイライラしており、モンハンをピコピコピコピコする始末。音うるっせーったらないわ。

とりあえず起きて、私はいつも通り野菜スープうどん煮込み、夫はベーコンエッグ2、ボイルソーセージ2、パン2を用意する。

今日は重要なミッションがある為、夫との軋轢をなるべく生み出さないよう、自分のストレスとならないようささーっと心を殺し炊事と片付けをする。


全く。

何が悲しくて切迫流産ペッサリー妊婦の私がここまで気を遣って生活を送らなければならないのか。


だが、今日ばかりは夫(クズ)に時間を割いてる暇はないぞ。

今日は予約診。すね毛、脇毛、腹毛、陰毛を処理しなければ。


最重要ミッションをこなす前に浴室を暖め、

ふとまじまじと洗面台前の自分を見つめると、とんでもないものが鏡にうつる。

なんと、眉毛が両津勘吉、鼻毛ボボボーボボーボボな36歳ペッサリー妊婦がうつっているではないか。

嗚呼、そりゃ旦那も朝から気分悪くてイライラするかもしれない。

休日の朝起きたら妻がジャンプのオッサンキャラの代名詞である両津勘吉で、寝ながら鼻毛真拳遣ってるんだもの。



でもな。
言い訳させて欲しい。

今は時期が時期やから、必要最低限の動き以外したくないってのもあるけども、

せやけど女が女でいれないのは男のせいでもあるんやで。

頼むから恋させてよ。

大事にされてるって自己肯定感を感じさせてくれないと女はすぐ劣化するんやぞ。すぐ鼻毛真拳遣う両津勘吉になるんやぞ。

この人の為に綺麗で可愛い妻でありたいって思わせてよ。


なんて言うたなら、鼻毛真拳遣う両津勘吉を大事にはできないし肯定もできないと夫に否定されそうだ。もっともだ。


頭の中で意味のないシュミレーションをひと通りした私は、予約診してくれる先生が不快にならないように浴室へ毛を剃りに行く。

数々の脱毛エステ、医療脱毛が匙を投げた彼奴等の処理をしに。


無駄毛って、何で目に入る度こんなにも不快なのか。私は他人の毛はわりとどうでも良いが、自分のすね毛や腕毛、指毛などが目に入ると本当に気が滅入る。しにたくなる時もある。

しかし、どんなに気が滅入ろうとも、旦那がイライラしようとも、鼻毛真拳を遣う両津勘吉になろうとも、生きなければ。

だって妊婦だから。


身重で一通り毛の処理をすると、もうお昼近くになっていた。

機嫌が朝より少し直り気味の夫が言う。


夫「ラーメン食べたい」


いや、食べれば?食べに行けば?

と言いたいところだが、この1週間うす味食で過ごしてきた私にとってとても魅力的な誘い文句だった。


結局贖えず、久しぶりに外食することに。

外はもうすっかり秋だ。渇いた風が涼しく心地いい。お天気で、風が気持ちいいっていつ振りだろうか。  

行きつけのラーメン屋で、いつもの背脂を遠慮して、ちぢれ麺、味玉トッピングでオーダーする。

とんこつが染み渡るううううう〜
ちぢれ麺がスープに絡むううううう〜
高菜と紅生姜のアクセント最高おおおおお〜
味玉と、とろとろのチャーシューの旨味のダブルパンチいいいいいい〜

なんで塩分高いデブるメシって、脳内麻薬シャバシャバ出るんだろう。毎日は食べられないけど、毎日食べて健康に過ごせる身体が欲しい。


久しぶりのラーメンを堪能し店を出ると、夫が衝撃的なことを言う。

夫「俺、今日病院行かなアカン?」

いや、アンタ、切迫流産中の妊婦一人で病院行かせ(ry

私「あー…もうええで来んでも。でも、また入院です言われるかも知らんし、電話にはすぐ出れるようにしといてよ。」

もー、ほんまにクズ過ぎて泣きそう。

お前はずっと家で寝てるだけでええけど、俺は働いて疲れとんねんという副音声が聞こえる。マジぴえんだよ。


その日は中々悪い歯車が重なった。

夫がイライラしてて私もストレスだった。

早めに予約診行ったが、1時間半待ちでしんどかった。

内診したら、頸管長0mm、子宮口1センチ開いてた。

いやペッサリー意味無いじゃんんんんんんんんんんんんんんん!!!

光の速さで再入院です。


まさかあの時食べたラーメンが、お産するまでの最後の晩餐になるとは思ってもみなかったのであった。

#はじめての妊娠 #切迫流産 #ペッサリー #再入院 #夫がクズですと夫に伝えたらクズどころやない俺はカスやと開き直られた #夫がカスです

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?