1ミリも書籍化を目指す気のない人の考える、真剣に書籍化作家を目指すための創作活動論

 お久しぶりです、こむてくです。最近はプライベート(書き手としてのプライベートの話なので、僕は本業もプライベートと呼んでいます)がなかなかにハードで創作活動する目処を立てれていません。

 ダメなんですけどね。そんな調子じゃ、書籍化なんて夢のまた夢になっちゃいますから。

 正直、書籍化を目指す云々に関して最初から視野に入れて活動していないいちばん大きな理由がそれでもあります。創作の世界だけでなく、世の中においてひとつの分野で成功するために絶対に必要不可欠なものは、「時間」ですからね。

 世の中には様々な「時間の必要性」を示す格言やことわざがあります。
 例えば、「1万時間の法則」や「石の上にも三年」はほぼ同じ意味です。

 ざっくりと計算してみましたが、ひとつの分野に一日平均8時間毎日使うとして、延べ1万時間を達成するには約三年半かかります。
 実際には実働時間以外にも練習したり勉強したりしますから、実質的には3年と言ってしまっていいでしょう。
 何かしらひとつの分野で成功しようとすると、それくらいはなんだかんだかかってしまいますからね。主に良好な人間関係の構築に

 ですが、その「1万時間」は「意味のある取り組み」のみカウントされます。無駄の量だけ延べ時間は延びます。

 当たり前の話ではありますけどね。では、何を「1万時間」するかを具体的に書いていきます。

 ・アマチュアのうちは読者をアホだと思うな、猿だと思うな、「書き手」だと思え

 5ch等を覗くと、さまざまな読み手視点での創作論が目に入ります。ですが、ハッキリと申し上げまして、「アマチュアのうちは真剣に気にしなくていい」です。
 いちばんに反応を気にするべき読者は、「他の書き手の方々」です。

 いまの創作界隈における他の書き手の方々は、「互助関係を構築すべき同業者」を見る目で見るくらいがちょうどいいです。お互いに創作物を読みあって、褒めあって、まずいところは注意しあって、PV数やブクマや感想や評価みたいなポイントを付与し合いましょう。

 結局のところ読者を何だと思うかなんて、「どの層をターゲットとするか」です。アマチュアのうちは、「そんなこと言うならてめぇが書いてみろ」が許されます。
 ポイントの主たる収入源を、ターゲットにしましょう。

 ・「文章のルール」は絶対に守らないと損をする

 まずはじめに白状しますが、僕自身、「文章のルール」の存在を創作活動を始めてから知りました。
 この「文章のルール」が、「新参者に迎合させるべく同調圧力をかけるためのもの」ではなく、「最低限守ってもらえると文章自体が格段に読みやすくなるもの」です。詳しくは、ご自身で調べられてください。

 「ルール」と聞くと堅苦しい印象を受けてしまいがちですが、逆に守ることで自由な表現のなかで読んでもらいやすさが補完されます。守りましょう。

 ・1作100万文字書き上げるくらいなら、10万文字の作品を3作書き切ったほうがいい

 まず、この10万文字、「文庫本一冊分の文字数」です。けして簡単な文字数ではないですが、創作界隈で10万文字10万文字とよく言われる理由がこれです。
 小説投稿サイトでpv数を稼ぎたいがゴールでいいなら、最悪エタっても文字数話数は多い方が有利です。僕自身、忙しくて読む暇がないときでも頑張って毎日投稿している人の作品はリンクをタップして下までスクロールさせてpvつけるくらいのことはしますからね。

 ですが、ぶっちゃけ初投稿作品なんて、試金石以上にも以下にもなり得ません。でしたら必要十分な文字数書いたら完結させてしまったほうが段取りよく次にいけます。

 次に2作目は、「書き手ウケのいい作品」を目指して書くといいでしょう。ひとことで言えば、「テンプレ大喜利」です。
 流行りのジャンル、流行りの内容の書き手とのつながりを深めるための作品で瞬間最大風速を狙うわけです。
 1話あたりの文字数は、「1000〜3000字」がオススメです。内容がまとめやすく、かつちょっとしたスキマ時間に読んでもらいやすいです。

 そこで気をつけるべきは、「全体の仕上がりより序盤の面白さを優先した話」を書きましょう。書き手界隈において、序盤のキリのいいところ以降の話は「面白く書けば読ませれる」ものというより、「良心的な人が読んでくれる」ものという認識が近いです。
 内容の質よりも、必要十分な文量ときっちりと完結させたかが、「書き手にウケるか滑るか」において要点です。

 3作目は、ここまでが順調であったことを前提で話しますが、「コンテスト大賞狙いの作品」ですね。ここからは「書き手ウケ」よりも「出版社、審査員ウケ」を狙う話です。
 大きく変わる点としては、「序盤のキリのいいところまでの面白さ」ではなく「文庫本一冊分の内容が売れるに至るだろうか」が重要視される点でしょうね。本を手にとってもらえるタイトルとあらすじ、立ち読みさせてレジまで運ばせる序盤、お金を払わせたことに反感を買われない内容と、全て重要になることでしょう。

 なによりも、「そんなこと言うならてめぇが書いてみろ」が通用しない世界になりますからね。恐ろしいです。


 大きくまとめると以上になりますね、「もし書籍化を真剣に目指すとしたらの創作活動」は。他にもキナ臭い話は機種変して手元の残った携帯ですとか機内モードの話ですとかありますが。

 え? 「自分ではまともに取り組みもせずに適当なことを言うな」ってですか?

 でしたら貴方自身の手で、ご自身の正しさを証明してください。おじさんそういうの大好きです。

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