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【感想】『Sweet Little Rock 'n' Roll』

バウ・ミュージカル・プレイ
『Sweet Little Rock 'n' Roll』
脚本・演出/中村 暁

すごく観たかった作品、遠征は時期的に憚られて、配信で視聴しました。
平日だけれども観れて良かった…
いつもは、テレビ画面なんだけど、諸事情ありパソコンとヘッドフォンを使ったのだけれど、これはこれで良かった。(テレビの音響機器をグレードアップしたい)

いつも通り、浅い所感をネタバレ有りで書きます〜



ストーリーは、何も考えずに観れるハッピーコメディで、とても楽しかった。
主演二人はピカピカに光るスターオーラを発揮されているし、衣装も50年代風で色鮮やか、アクセサリーや、ハイヒールも色合わせが素敵。次々と変わる娘役さんのドレスも見目麗しくて楽しい!

話は、ひねりもないと言えばそれまでなんだけど笑
甘酸っぱいし、悪者もギャグ要員な感じで、何だか誰も憎めない。説教臭くもない、いい意味で作品が深い訳ではないので、入り込み過ぎず俯瞰して学生達の恋愛を眺めて幸せな気持ちになれた。

二幕フクロウのくだり、クセツヨな教師陣とのやりとりは笑い声を我慢できなかった笑

一幕のラスト多幸感で満足しちゃって、二幕は何だか蛇足感が否めないのだけれど(むしろショーが来てもいいとすら思ってしまった)眞ノ宮さんがたくさん観れたので自分的にはオッケーです笑


キャストの感想

主演の縣さんは、正統派イケメン美人。悪ぶっても誠実さが溢れて隠せていないのがいい。相手役を大切に扱う仕草や振りが夢を見させてくれる。キスシーンがうまいなぁとときめいた。
ダンスでは身体能力の高さを発揮していたように思いました。

ヒロインの夢白さんは、気になる事と言えばセリフ声が野々花ひまりさんに似てる?ちょっと癖のある話し方。
華やかで、どんなお洋服も素敵に着こなしてしまうのはさすがだなあと。頭身もバービー人形だし。
内容とは別に、カテコで、べしょべしょに泣いてる夢白さんがクール美人のギャップが良かった…
舞台度胸があって、センターも似合って落ち着いているだけにギャップ美人に弱い。
縣さんとの歌声が合う感じ。

組み替えになる彩海せらさん、歌も演技も何をさせても巧い。夢白さんのものまねもキュートだった。真面目な優等生なんだけど、とっつきにくい感じはなくて愛らしい。心底、異動が寂しい…しかし、確実な栄転よね。と思わずにはいられない素敵な存在感だった。相手役の音彩唯さんとの並びは初々しいながらも、実力高い二人で見応えがありました。絵面も合う。音彩さんは、新人公演ヒロインから気になっていてハーフというのもあるのでしょうが、お姫様ルックスに加えて滑舌も良いヒロイン声が素敵だなと思っていて今回のブルー基調の衣装も抜群に似合っていたなと思ったのでした。

眞ノ宮るいさんのファンとして、(贔屓目がかなりあるのでご容赦下さいませ)活躍の場面がたくさんあって、配信の画面で、群舞で見切れない事に感動しておりました。ダンスも丁寧だし、スタイルがいい。特徴的な声質だけれどもわたしは好きで、ソロ歌唱も良かった。悪いヤンチャな役は、そんなにチンピラ感が出てなくて笑 やっぱり可愛さというか天然ぽさが出ていた感じでした。
これから活躍の場が増えたら嬉しいな。

真那さん、愛すみれさんの教師がチャーミングで良かった。優しく生徒を見守りつつユーモラスで、安定してる。それにしても、愛さんの重鎮感よ笑

奏乃さん大好きなわたし。ポワポワしてて、剽軽で可愛らしいおじさん専科としての魅力がすごい。人柄がお優しいのだろうかと、役から伝わってくる。

天月さん、ぐいぐいジョーって役名笑
歌い出すと上手すぎるし。最高。

一禾さん、壮海さんもいい存在感がある。雪組の反社会というかチンピライズムが脈々と息づいてるのがツボ。アメリカンハイスクールなのに、なんだか昭和感があるの笑

女の子達もみんな可愛いし、衣装も華やかだし、群舞も見応えがあった。
可愛い個性的な顔の子が多いので見分けやすく覚えやすい気がするのですが気のせいかな。

配信が千秋楽だったのだけど、これまた感動的で雰囲気の良いカンパニーなんだなあって思った。

公演中止が相次いでいる昨今、こういう、ひたすら楽しい!!というストーリーが本公演でも観たいな。辛いものは自分がエネルギーが無い時はなかなか見れないのでありがたい。

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