【マジキャリ体験記】キャリアを考える

社会人5年目。私には何の武器もない。

新卒で入社した会社に不満を抱き、転職を考えた私が素直に感じた危機感だった。

持っているだけで採用されるすごい資格なんてない。今のところ目立った業績もない。自己アピールだなんて考えるだけでも気恥ずかしい。そんなことでいつまでたっても履歴書は真っ白なままだった。

思い起こせば今まで、キャリアなんて何一つ考えてこなかった。高校卒業と同時に家を飛び出し、生活に必死になるあまり自分の幸せにさえ向き合ってこなかった。気が付けば30歳も手前、マジキャリのサービスを利用して自分が本当に幸せになれるキャリアを探すことにした。

マジキャリでは1回目は現状分析、2回目は自己分析、3回目はキャリアの棚卸し、といったように面談毎にテーマが設定されている。ひとりでは堂々巡りに考えて終わって忘れてしまうことも、コーチとの対話を繰り返すことで順序良く整理することができた。

私の目標は、ストレスなく仕事を続けている自分だ。自覚はあったが積極的なふれあいを得意としない。逆に情報収集の能力に長けており、納得したことであれば何が何でもやり通す。そういった自身の特性を鑑みて、いまの仕事があっているのか。もし他に向いている業界があるなら転職をするのか。こういった漠然とした問題も、いくつも段階を踏むことで現況をしっかり踏まえた将来を計画することができた。

全5回の面談を通して気づいたが、私は私のことを思ったよりも最初から理解しているようだった。なんとなくどうなりたいかのビジョンもあった、強みもおおよそ分っていた。ただ文字や言葉にするのがとにかく気恥ずかしく、言語化することができなかった。つまるところ、利害関係のない他人にこれなら世間に通用するはずだと背中を後押ししてほしかっただけなのかもしれない。最初はワークシートに自分事を書き起こすことすら気が進まなかったが、コーチがひとつひとつ言語化し、時には補足し、受け入れてくださったことで自信に繋げることができた。

今回のところは「今の仕事を続ける」というゴールに行き着いたが、自身の強みや弱みを根拠を基に言語化できたことは自身の大きな武器となった。また1年後、3年後と作成したワークシートを振り返り、自身のキャリアを考える機会を持ちたいと思う。

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