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失恋したら正気取り戻した #2

これの続き。

* * *

翌朝以降も、ずっとLINEでやりとりしていた。

Pさんが好きなアーティストの言葉。
(僕は西原理恵子も好きで、そうなりたいという話。)
好きなバンドの主催したというイベントの、コンセプトがすごくいいから
その文章を読んでみてほしいって、紹介してくれて。。

好きな歌詞の話。
(髪を緑色に染めてみたら、自分と対面できるようになった話。)
その歌詞にちなんだ、タトゥーを入れたいと思っているという話。

間違う、という言葉が好きで・・・

我々は 自分で自分を認めるのが上手じゃなくて、
うまく自立できていないから、自立した生活をしたいよね。

猫みたいになりたいね。
猫をお手本にして、生きたいね。

そんな話をした。

1週間くらい経って なんとなく・・・
Pさんからの LINEの返信のペースが変わっている
というのが気になってきた。

気になってきた のも、今思えば……
(Pさんがいろんな考え方を、共有してくれるのを
ただ受け止めていればよかったのに。。。)
(そして時々話しをするぐらいで 満足していたらよかったのに)
『日常的な会話・やりとり』をする相手として
Pさんに いらない期待をかけてしまっていたんだ、と思う。。

PさんからのLINEを すっかり毎日の楽しみにしてしまっていた僕は、
(相手がどういう考えをしているのかもわからないのに)
相手の「日常」の一部として 自分がほんのすこしでも入っているのかどうか
・・・確かめたくなっちゃったんだなあ。。。たぶん

どんどん精神的に依存している自覚があった。
一方、Pさんは自分に対して そこまで思い入れてないな……
というのも ヒシヒシ感じていた。。。
(そりゃあそう。知り合って半月も経ってないんだもの)

そしてある時・・・自分の考えや気持ちを
聞かれてもいないのに、自分の都合で 報告した。
※告テロ

付き合ってくださいとか具体的にお願いしたわけでもないけれども、
Pさんのことが好きかもしれないとか何とかカントカ
一言で言うと重い(※しかも長い)文章を送りつけてしまって……
もう今 思い返せば『最悪』である。。

結果として……「もっと気楽に生きなよ」的な、優しい言葉を最後に
全速力で距離をとられてしまった。(フられた)

* * *

フラれたと思った瞬間は、精神的なダメージがあった。。

でも そのダメージを分析してみたら・・・
・いいなと思っていた相手と、仲良くなれるかもしれない機会を
 自分でダメにしてしまったという後悔。。
 (相手にペースを合わせられなかった申し訳なさ)
好き(※相手を必要)と思っていたのは自分だけで、相手の生活には
 別に 自分が必要ではないという……わかっちゃいたけども
 知りたくなかったギャップを知ったショック。
 (でも、それもそうだよね。だってちょっと前まで
  お互いに、知り合ってもいなかったし……
  それぞれ お互いがいない生活を過ごしていたんだから)

・・・まてよ。そうだ。つい1週間とちょっと前までは、
僕だって『Pさんのいない生活』を過ごしていたじゃないか。

たまたま、ほんとに たまたま
「Pさんという素敵な人が、この世には存在するんだな~」
という事実を知る機会があって・・・
さらに、Pさんと僕は これから仲良くなれないだろう
ということが分かった っていうだけで。

これ ノーダメじゃん・・・。
付き合ってもないし。。

ステータスだって、【彼氏いない歴1年と数日】が
【彼氏いない歴1年と半月くらい】になっただけじゃん。。。

なんもかわんねえ

っていうかアタシ ちゃんと人を好きになるんだ??

だし「わーー、めっちゃ好き!」って思えるような相手と、
知り合う機会って あるんだな????
(※今回はダメにしてしまったけれども)

↑ このあたりを信じられるようになっただけでも大収穫

去年の僕と言えば……人を好きになる元気もねえ
っていうか そもそも出会いもないし、僕を好きになる人が
(僕を理解して、気が合うような人が)
この世に存在するなんて 微塵の可能性もねぇ……
なんて調子で絶望してたから。。。

それに比べたら。

マジで目が覚めた。

* * *

あと ほんとうに助かったのは・・・
その告テロした日、zoom飲みしてた 僕の後輩くんが
マジいい子で。

「(元カレ)さんよりいい男たくさんいる。まだ会ってないだけ」
とか
「(浮気されたのは)事故みたいなもの、まちやさんは悪くない」
みたいなことを、
僕の話を聞いてくれる度に ぶれずにずっと言ってくれていて。
(いつもありがとう・・・助かってるるる)

でも いままでは、そういう言葉は全然信じられなくて。。

でも Pさんと知り合って ようやく
『後輩くんの言ったとおりだったわ。。。いい男いた』
って報告できた。

そして 酔いの勢いで 僕がのたまった、
『アタシ絶っ対 そのへんの女より面白いし
 仕事も大好きでさぁ……文章もかけてさぁ。。
 (彼氏さえいれば≒自分に自信があれば、病んでなければ)
 だいぶ いい女じゃない????
 そもそも アタシの見た目が好きじゃないとか、
 徹底的に考え方とかシュミ合わないって人は 別だよ?
 でも いままで付き合ってきた元カレたちはさ、
 アタシのこと手放してきた男たちはさ、
 絶っっ対 損してるよね????
 アタシと付き合ってた方が幸せになれるし、
 アタシ めちゃくちゃ面白いのにね????????』
・・・とかいう趣旨の言葉を否定することなく。

「いいっすね、その考え。それでいきましょう」って
僕がいい女かどうかには言及せずに、ただ考えを肯定してくれて。

助かった。
そう。元カレより(違った面で)いい男は、この世に全然 存在するし。
僕という面白い女を手放した元カレたちは絶対損してる
(※この場合において・・・そもそも僕を好みじゃないとか、
 考え方が合わなすぎる人については 考慮しないものとする。)
そういう考えを 誰かに言われたからじゃなく、
自分の口で言えるようになったから ほんとうによかった。

今回の件があって・・・
なんか 自己肯定感がどうとか、
僕という存在がどうとか、生きてていいかどうかとか
いままで、めちゃくちゃ不安で。
もう一分一秒も生きていたくないし、
生きていかれない……
って思ってたのが急に全部 馬鹿らしくなった。

親に否定されて辛かった過去はあるし、別に消えてもないし。
元カレにひどい裏切りをされて、
(しかも 相方はろくでもない女と結婚して、)
っていう悲しい現実も 別になくならないけれども。。。

アタシを否定していた誰かよりも、
アタシがマシな生き方しているんだったら……
そいつらに定義される存在意義とか どうでもいいな、と。
僕が大好きな人たちは僕を必要としてくれているから。
その人たちが幸せになればいいや、って。
僕が生きていることで 僕が大好きな人たちの生活の中に、
幸せが増えるなら、それでいいじゃん。。
だから たぶん僕……すぐには死ななくてもいいな???

・・・って、正気を取り戻した。
(これはとりあえず、正気になったといっても過言じゃないでしょう?)
(メンヘラが治ったかどうかは まだ断言できないけれども)

※告テロをかました後で、Pさんから返事が来る前に
『Pさんとダメになるかもしれない~』って泣き言を言ったら
「あっ、泣くならzoom終わってからにしてもらっていいですか?」って
あっさり切り捨てた後輩くん。。。

君は、マジでえらい。。
君にも絶対 幸せがこの先あるし、
(来世システムについて 僕は全然納得していないけれども)
来世 君は幸せになる・・・。

っていうか後輩くんだけは、幸せになってくれ(願望)

おわり

おいしいものを食べたいと思います。あとは、本を買います。