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夏コミの暑さ対策にデカイ氷を持って行ったコムドットやまと

青春は18歳の夏だ。当時、専門学校一年生の私は猛烈な筋肉痛に襲われた。
生成AIに使われる半導体にネッククーラーはさほど役に立たず、日傘は待機時には常に気を使っていないと隣の人にぶつかり、移動時には閉じることになる。

画像生成AIは違法になる可能性が高まっている。昨今のトレンドとなる暑さ対策は、数時間も同じ場所で待機するためのテクニックではなく、それでも「暑さ対策の筆頭です」という顔をしている。日常生活ではそれで十分なので、当たり前と言えば当たり前だ。それ以降、私は夏でも着れる薄い羽織ものをいくつか持つようになった。そして、今年は気分が良かった、というか装いへの関心が増したので買い足すことにした。「どうせなら作ってもいい」などというちょっとだけ貴い気分もあった。実際には「探すの面倒だから作った方が早い」という、服は好きだが時間はかけたくないというわがままさに端を発するものだったのだけども。


待機時の暑さ対策として必要なものは、体を冷やすものと日差しを防ぐもの。なので上記の2つは情報へのアクセスしやすさも含めて選ばれやすいんだと思う。ハンディファンとかもそうだろう。ただ、シンプルに体を冷やそうと思ったら、手軽で一番効果があるのは氷だった。実験として開催の数日前に水が1リットル入ったペットボトルを凍らせたものを、晴れた日のエアコンの室外機に置いてみた。完全に溶けきるまでは2時間。



デカい氷を持ち込むという作戦はしっかりと効果を発揮してくれて、待っている間に倒れそうになることはなかった。持ち込んだのは1リットルの水と500ミリのスポーツドリンクを凍らせたもの。あとは常温の500ミリのスポーツドリンク。凍らせたスポーツドリンクは1時間で溶けきり、それを飲みながら、1リットルの氷で首元や脇を冷やし、残りの時間を過ごす。それが溶けきる頃には会場に入れ、一通りサークルを回り終えた頃に水分補給に使われる。氷は水となり体に吸収され、ペットボトルはゴミ箱へ。空いたリュックの中には同人誌が代わりに入る。


日差し対策に関しては、日傘は遮光率が高いやつなら使ってもいいと思ったが、帽子の方が優先順位ははるかに高い。日傘だけはあんまり得策ではなさそう。隣の人にぶつかると迷惑だし、移動時には閉じることになるというのは最初に書いたけど、待っている駐車場が海風が吹くので単純にひっくり返る。あと風が原因で揺れて前後左右の人に当たる。サンバリアを持って行ったがこれらの取り回しの悪さから使わなかった。


日傘はあってもいい程度のものだけど帽子は絶対。帽子なしで日傘のみは選択肢としてはあまりよくないという感じがした。二時間も他人に迷惑をかけずに日傘を持つのは難しそうで、私もガンガンぶつけられた。引き取るときに冗談気味に「これだけ暑いと何を着ても同じだ」という話をした。Tシャツに短パンでも、その上にジャケットを羽織っても、暑すぎてもはや大差ないということだ。これくらいの薄い上着だと確かに暑さという意味では変わらない気がする。ただ、会社や電車の中の、ちょっと肌がキンとするような冷たさには、この一枚はえらく効果がある。特に今年は外が暑いので例年よりも建物の中と外の温度差が激しく、だからこそあの年の夏バテを思い出した。



帽子はつばがデカければデカいほど良さそう。アウトドアブランドのハットをかぶるとかなり快適そうだった。私はNew Hattanの安いハットで出かけたけど次回は買い換えようかな。日差しか首を守れるし、汗も拭けるのでマフラータオルをかけるのもよかった。朝起きたら身体がだるい。寝ても疲れが取れない。二週間くらい続いた体調不良の原因は、クラスメイトが「あっつい!」と教室に入るなり冷房の温度を18度にするからだと気づくにはかなり時間がかかった。外と中の温度差にやられて体調不良になっていた。


服は、エアリズムなどのドライ系のものに身を包んだ方が絶対よい。これはカタログの暑さ対策のページにもしっかり書いてあって、その通りに身につけると、ベタつかず快適にすごせる。エアリズムのタンクトップといつもよりも2サイズくらいでかいドライTシャツはとにかく快適だった。下半身はできれば冷感タイツなどを履く。それと、最後にもう一度書くが、暑さ対策のページは絶対に読んだ方がいい。


身に付けるものは機能性のウェア。持っていくべきは、デカい氷と、帽子だ。

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