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高校受験に思うーその2ー

 

東広島市の外国籍のこども(人数の変遷)

 前回、2023年3月の高校受験でヤッチャル関係のこどもたちが7人合格したことを書いた。もちろん、ヤッチャルの情報網にひっかからないこどももいるだろう。中学や高校から情報が得られれば、もう少し増えるかもしれない。

 さて東広島市には、いったい何人くらい高校生相当(年齢)の外国につながるこどもたちがいるのだろうか?

 これは、東広島市から提供して頂いた統計資料で計算したことがある(このグラフは講習会などで公開済)。2022年の15~17才は合計90人である。
  *年齢で区切った資料なので、実際の学年とは少しずれがある。
  *統計資料なので『外国につながる』ではなく『外国籍』の人数となる。

 今回の合格者(現高校1年生)は7人。これをもう少し多く見積もって、市全体と近隣(広島市など)で、高1、高2、高3に各10~15人いると仮定しても、全部で30~45人である。

 なお、定時制高校は高4がある。市内に定時制高校は一校だけで、ここに在籍する外国籍生徒の数は見当が付くから、この数字は大きく変動しないだろう。

 90人⇔30~45人:この数字の意味するところはなんだろう。この年代で、高校に通ってない/通ったことのない子が、それだけいるということだろうか・・・

 これまで、学齢を超過して来日したこどもたちに、それなりに出会ってはきた。多くの子が高校には行ってない。しかし、この数字を見ると、私たちが出会ってきたのは氷山の一角だったかもしれないと思えてきた。実際には、もっともっといるらしい・・・

 進学、就職,資格試験・・・日本では『高卒』が必要なことが多い。『高卒』なしで日本で生きていく(生きていかなければならない)こどもたち。東広島市だけでなく、日本全国にたくさんいるはずだ。

 みんな 今 どこで 何を しているのだろう。