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もう一度、秘密の手紙と見えない星を求めて…

アイカツ!劇場版も含めた全シリーズの中で、一番重要…印象的な回は、96話と97話の、大空あかりのストーリー。50話やスターズの離別や挫折の回も、また劇場版や最終回もとても大切だけれど。それでもこの96話と97話は、ひと夏で、繰り返す日々の中でひとり取り残され、諦めかけるあかり、それを導くいちご、そして、「手紙」のストーリーは、アイカツ!というドラマ全体を象徴した、アイドルという導き手と、SHINING LINE*という概念の継承を、ポジティブで優しいアイカツのうちだからこそある厳しさのドラマのうちで、浮かび上がせている。

今週自分は、文字通り体も心もぼろぼろで、ふらふらになりながら働いて、疲労困憊で帰宅したら惣菜弁当を食べて倒れる様に床につく日々。ここしばらく週の休みは1日だけで、会社では物理的な仕事量も増え14時間位働き詰めで、部署の中も人間トラブルで揉めていて、気持ちがもういっぱいいっぱいで。Twitterにあげるイラストも、なんだか満足に仕上げられなくなって。そんなこちらの状況よりもプレッシャーで両親も婚活を迫ってきて、結果LINEをはじめとしたSNSのアカウントを消したり止めたりしてしまって、生活が維持できないって思い始めながら、何とか日々を回している。

アイカツ96話と97話では、意図的に、朝起きる、鏡をみてよしっと気持ちを入れて、食堂で挨拶をして、体育館でスペシャルアピールの特訓をする、けれども成功しない、という一連の行動が、繰り返し描かれ、次第に疲弊し落ち込んでいくあかりが、シンプルながら、心に迫る。そこに向き合う為に悩み、思い出し、そして寄り添ういちごの導き。オープニングで流れる曲、SHINING LINE*。まさにこのあかりの倒れ、そして立ち上がるストーリーにぴったしの曲で、何度も聴いているはずなのに、不意な歌詞の一節に涙してしまう。96話では、50話のラストシーンである空港が再び描かれることが、97話における伏線へとなっている。98話では、いちご自身が孤独であったことと、あおいからの手紙への存在の意味が描かれて、ただ仲間と一緒だから頑張れるのような表面的なポジティブさだけじゃなかった、何かの意味みたいなものを、あかり、いちごと、二人の立場からそれぞれ描かれている様に思える。

最初にアイカツに夢中になった時、その時もパワハラの様な状況で生活が限界に近い状況で、そんな時にストイックに異様な試聴スピードでアイカツを観て、救われた様に思ってしまって。それから数年がたって、あの時のアイカツへの初恋の様な思い入れとは違う、生活の一部となってしまったアイカツ。状況はまたあの時の様なきつい日々になりつつある中で、蘇るような気持ちの高鳴りを、再放送で見返す中で思い出す。それは個人的に、年に一度ある受難週とイースターで省みて思い出す、それとどこか重なってしまう。

アイカツを初見で見た時の現実への向き合いは、辞表を出す事で、結果的に別部署に異動になった。それから色々な事があってまた異動になって、まだ人間関係は維持できてるけれど仕事がどんどん重なるのと両親のそれとで、つぶれてしまう前に、また物語の中から、小さな星の光が見つけられたらと願っている。

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