青汁王子を反社に捏造?越山晃次の会社乗っ取りの真相と反社裁判の全貌

「青汁王子(三崎優太氏)って反社認定されたの?」
「街宣車を送ったってどういうこと?」

そんな疑問をSNS上で見かけることがあります。
実際のところどうなのか調査したところ、驚くような事実が出てきました。

青汁王子の反社認定は間違ってる!

真実を知るためにまず「青汁王子 反社」や「青汁王子 街宣車」と検索すると、1ページ目に出てくる記事に、”青汁王子は裁判で敗訴し反社認定されている”という内容になっているものがあります。
そういった記事を目にすると青汁王子って反社なんだ…と信じてしまいそうになりますね。でも、実際のところどうなのか詳しく調べたところ、どうやら違うようなのです。
(これも後にわかったことなのですが、ある人物が嫌がらせで書かせたものでした・・・)

そもそも反社会的勢力って何?関わるとどうなるの?

反社会的勢力とは、暴力や威力、または詐欺的手法を駆使した不当な要求行為により経済的利益を追求する集団または個人の総称である。

Wikipediaより

反社会的勢力と関わると下記のようになります。

  • 暴力団排除条例に違反することになるので罰金や公表されるなどの罰を受ける

  • 犯罪を行う集団に間接的な資金援助をすることになるため、企業の評判が大きく落ちる

  • 暴力団排除条例で反社会的勢力に利益を生み出すことは禁止されているので、反社会的勢力と関わっている企業は取引先から契約を解除される可能性が高くなる。また、新規の契約を結ぶことも難しくなる

青汁王子の場合、いくつもの会社のオーナーですので、反社会的勢力との関りは人一倍気にされていると思いますし、関わるメリットが一つもありません。青汁王子はたびたび「今も今までも反社会的勢力との関りは一切ありません」と強く主張しています。

では、なぜ「青汁王子(三崎優太氏)は反社認定されたの?」「街宣車を送ったの?」と言われてしまうのでしょうか。

先日、青汁王子のYouTubeチャンネルで公開された「告発」という動画内でも言われていましたが、越山晃次さんが大きく関与しているようです。


越山晃次って誰?青汁王子との関係は?

2014年頃、青汁王子と越山晃次さん(以下、越山さん)は、経営者の塾で知り合ったそうです。当時、越山さんはアスクレピオス製薬株式会社の代表をしていました。青汁王子と越山さんは、お互いに会社の悩みを相談したり、情報交換するようになり、交流が始まったそうです。

「お金を貸してほしい」

2016年、青汁王子が脱税で逮捕される前へ遡ります。
越山さんが経営していたアスクレピオス製薬は、共同創業だったため、越山さんともう一人で株を50%ずつ保有していました。越山さんはもう一人の株主と金銭トラブルになってしまったので、その方が持っている株を買い取りたいと考えるようになりました。その費用は3000万円です。

越山さんは青汁王子に、この3000万円を貸してほしいと相談しました。
このことが全てのトラブルの始まりになりました。

3000万円返せないから、代わりに株を60%渡します

まだ若かった青汁王子は3000万円を無担保で貸してあげたそうです。その3000万円で株を買い取った越山さんですが、青汁王子へ3000万円の返済ができずにいました。

越山さんは、また、青汁王子にこのような相談をしました。「返済できない3000万円の代わりに、株を渡すので一緒に会社を伸ばしてほしい。」「メディアハーツのノウハウを教えてい欲しい。」と。
具体的には、【50%の株を渡す】ことだったようですが、それでは青汁王子にとってメリットが何もなかったので、難色を示していると、【60%の株を渡す】と言う話になったそうです。

アスクレピオス製薬は青汁王子が60%の株を保有したことにより、メディアハーツの傘下になりました。メディアハーツの傘下になったアスクレピオス製薬は、メディアハーツと同じく急成長を遂げました。
売上高は10倍、営業利益は20倍の急成長。越山さんは青汁王子に大変感謝をしたそうです。

この頃、越山さんは青汁王子に、結婚式のスピーチや婚姻届の証人にサインを頼んでおり、とても親しい仲になっていました。

三崎が転落している。今が大チャンスだ!

2019年2月、青汁王子は約1億8000万円を脱税したとして逮捕され、有罪判決が下りました。
青汁王子の逮捕をきっかけに、越山さんは一変して「三崎が転落している。今が大チャンスだ!」と、譲渡した60%の株を再び、全て自分のものにしようとしていたようです。

不審なお金の動きが発覚

メディアハーツの傘下にあったアスクレピオス製薬ですが、青汁王子が有罪判決を受けたことで、経理機能がメディアハーツからアスクレピオス製薬に移されることになりました。
その後、越山さんが主導となった不審な金銭の流れが発覚しました。

三崎優太 青汁王子YouTubeチャンネル 「告発」より

わかっているだけで32億8000万円もの資金が不正に流出していたそうです。

越山の代表取締役解任を求める

当然ながら、これでは良くないと、青汁王子は越山さんに代表取締役解任を求めました。その時、越山さんは青汁王子へ謝罪をし、許してほしいと懇願しました。しかし、青汁王子は毅然として越山さんに向き合い、解任宣告をして会社の経理機能を取り戻そうとしました。

すると、一週間もしないうちに、ある通知が青汁王子の所へ届いたそうです。

三崎優太 青汁王子YouTubeチャンネル 「告発」より

三崎は反社会勢力であり街宣車を送った人間だから株式の譲渡は無効である

青汁王子はこのような通知を受け、大変驚いたそうです。
これまでずっと恩人として慕われ、結婚式のスピーチや婚姻届の証人まで依頼された。3000万円を無担保で貸し、たくさんの融資もしてきた。渋谷のオフィスに居候させ、経営のノウハウまで教え、赤字だった会社を急成長させてきたのに。つい先日のあの謝罪はなんだったのか。手のひら返しもいいところです。

越山さんはこのような通知を出し、「三崎氏は当社の株主ではない」と主張して、会社乗っ取りを図ろうとしました。

このような前提があり、青汁王子は数々の反社絡みの裁判をすることとなりました。


青汁王子の反社絡みの裁判とは?

青汁王子はこれまで反社絡みの裁判を3件やっていました。
以下の3件です。

2020年4月 越山晃次→三崎優太 議決権行使禁止仮処分申し立て裁判
2022年3月 三崎優太→新潮社 名誉毀損訴訟
2022年7月 三崎優太→日刊ゲンダイ 名誉棄損訴訟

それでは、この3件の裁判について、裁判内容と判決内容について説明していきます。


2020年4月 越山晃次→三崎優太 
議決権行使禁止仮処分申し立て裁判

アスクレピオス製薬をめぐり、経営者の越山さんと株主である青汁王子が対立することになりました。
越山さんは、株を取り戻せば70億まで売上を伸ばしたアスクレピオス製薬が全て自分のものになると考えました。しかし、青汁王子は株式60%を保有する支配株主で、青汁王子に議決権があります。

この裁判は、脱税事件で逮捕された青汁王子の議決権行使を停止する仮処分を、越山さんが申し立てたものです。

申し立て理由の中に「三崎氏は反社との付き合いがあり、街宣車をライバル企業に送り付けた」という内容がありました。越山さんは、青汁王子と反社会的勢力との繋がりがわかっていたら、株を譲渡しなかった。錯誤無効だと主張したのです。

「私は、三崎氏が反社会的行為を行う人物であれば、三崎氏に対して当社株式を譲渡することなどあり得ませんでした。このように一方的な思い込みで当社を追い出されるのであれば尚更です。そこで、私は、三崎氏への譲渡は錯誤無効であるとして、三崎氏との間で当社の株主権を争っている次第です。」

2020年4月3日投稿 越山氏本人SNSより

しかし、時系列で見ると、こうなります。

三崎優太 青汁王子YouTubeチャンネル 「告発」より

越山さんが街宣車のことを聞いたと自ら発言した時期は、アスクレピオス製薬の株を譲渡する前でした。つまり、青汁王子が反社会的勢力だと知っていたのであれば、その時点で株は譲渡していないはずです。

また、「電話で三崎氏から街宣車の話を聞いた」と越山さんが発言していますが、この発言は「三崎は反社だ」と通知を送った後の、あとづけの発言でした。

さらに、その後、反社会的勢力との繋がりがあると分かっていながら、結婚式のスピーチや婚姻届の証人まで頼んでいたことになります。青汁王子が反社会的勢力だと知っていたのなら、なぜ結婚式のスピーチや婚姻届の証人を頼んだのでしょうか?

判決では「三崎氏と反社会的勢力との繋がり」や「街宣車を送り込む」行為について、事実を認めるには足りないとされ、青汁王子に反社会的勢力との繋がりはないと判断されました。

越山さんが主張していた、街宣車と反社の認定はされず、裁判では青汁王子が勝訴。越山さんの申し立ては却下されることとなりました。


三崎優太 青汁王子YouTubeチャンネル 「告発」より

どうしても青汁王子を反社と認定させたい越山晃次

越山さんはどうしても青汁王子を反社会的勢力と認定させる必要がありました。株を売った3000万円を無効にし、急成長を遂げたアスクレピオス製薬の株を全部自分のものにする為です。

越山さんが青汁王子と反社会的勢力の関与を証明するためには、証言だけではなく、証拠が必要でした。そこで、越山さんが証拠として持ち出したのが、とある「和解契約書」です。

「和解契約書」って何?

この「和解契約書」は青汁王子が脱税容疑をかけられた時、国税局のあまりに長期に渡る調査に疲労困憊してしまい、苦肉の策として編み出したものでした。
内容は、ライバル会社C社に対して街宣車やスパムメールなどの業務妨害をしたというもので、記録に残せない費用がこれだけ掛かった、と主張しようと考えた末に作られたというもの。

三崎「本来、これは、全く、自分がやったことではありませんでした。しかし、国税庁があまりにしつこく、長期に渡り、私の調査を行って来ました。はっきり言って疲労困憊で、正常な判断ができませんでした。そんな中、自分で何か対策は無いかと考え、A社さんが『街宣車』が会社の周りをうろついて困る、という話を聞いていたので、それを、うちの会社が差し向けた、その為にこれだけの費用が掛かった、と費用化しようという風に主張しよう、と考えたのです。」

TOKYO KEIZAI NEWS Biz インタビューより(2020年)

実際には、メディアハーツ(青汁王子の会社)は「和解契約書」に書かれていた「街宣車を送った」「スパムメールをして業務妨害をした」などはしておらず、記載されている内容は架空の話なのだそうです。

この「和解契約書」が存在することを越山さんは知っていました。越山さんはこの「和解契約書」をC社から買い取り、証拠として利用したのです。

越山さんは、紹介されたメディアに「三崎は反社会的勢力との交際がある」と記事を書かせました。

2020年8月 新潮社が「週刊新潮」に青汁王子の反社記事を掲載
2020年9月 新潮社は同じ内容の記事を「デイリー新潮」に掲載
2020年9月 日刊ゲンダイが青汁王子の反社記事を紙面とネットに掲載

このことが今もずっと続いている、いわれのない噂のすべての原因となってしまいました。


2022年3月 三崎優太→新潮社 
名誉毀損訴訟

週刊新潮とデイリー新潮に「三崎氏は反社会的勢力との付き合いがある」「街宣車をライバル企業に送り付けた」とする内容の記事が掲載されました。

この裁判は、青汁王子が反社会的勢力と関わりがあるとして、社会的評価を著しく低下させる記事が新潮社メディアに掲載されたことを受け、青汁王子が新潮社に損害賠償請求と、謝罪広告の掲載を求めたものです。

記事の内容は越山さんの証言を基にしていました。議決権行使禁止仮処分申し立て裁判の時と同じ内容ですね。

取材は双方に行われたそうですが、新潮社の記事は、青汁王子の主張をほぼ反映することなく、越山さんの主張を全面的に用いた、偏った記事内容になっていました。

結果的に判決では「記事に書かれた行為は道義的にも法律的にも厳しく非難されるべきものだが、それが三崎氏によっておこなわれたとは認められず、当該記事は三崎氏の社会的評価を低下させ、社会活動に多大な悪影響を及ぼすもの」と判断されました。

この裁判でも「三崎氏は反社会的勢力との付き合いがあり、街宣車をライバル企業に送り付けた」という真実性は認められず、青汁王子が勝訴。
新潮社は控訴せず終了しています。


2022年7月 三崎優太→日刊ゲンダイ 
名誉棄損訴訟

続いて、日刊ゲンダイと日刊ゲンダイデジタルに、「三崎氏は反社会的勢力との付き合いがあり、街宣車をライバル企業に送り付けた」という週刊新潮と同じような記事が掲載されました。

この裁判は、青汁王子が反社会的勢力と関わりがあるとして、名誉を毀損する記事が日刊ゲンダイに掲載されたことを受け、青汁王子が損害賠償請求と、名誉回復措置として謝罪広告掲載、記事の削除を求めたものです。

日刊ゲンダイの記事も、越山さんの証言に基づいて作成されました。
青汁王子が街宣車をライバル会社に送った証拠として、件の「和解契約書」が存在するとして、この行動を行ったと結論付けられてしまいました。
その結果、青汁王子は敗訴してしまいます。

当然ながら、青汁王子は控訴。

控訴審では、越山さんの刑事事件の調書や青汁王子からの有力な証拠が提示されました。その結果、日刊ゲンダイ側が折れ、青汁王子が反社会的勢力であるという記事を削除するという形で決着し、和解となりました。

控訴人及び被控訴人らは、控訴人が控訴審で提出した証拠及び控訴人の訴訟上の主張を受けて被控訴人らにおいて争点について再度検討した結果、被控訴人株式会社日刊現代において、訴状別紙3の記事を全部削除したことを確認する。

和解条項より

日刊ゲンダイが二審でも勝訴するだろうと、まことしやかに噂されていましたが、そんな状況であっても、日刊ゲンダイは記事を削除し、和解に至ったということです。これは、青汁王子の勝利と言えるのではないでしょうか。


青汁王子は反社じゃない!

青汁王子が日刊ゲンダイとの裁判で敗訴したことだけが取り上げられがちですが、越山さんとの議決権の裁判では、青汁王子に反社会的勢力とのつながりはないと判断されています。
また、新潮社との裁判でも、「三崎氏は反社会的勢力とのつき合いがあり、ライバル企業に街宣車を送り付けた」という真実性は認められませんでした。

最初にも述べましたが、「青汁王子 反社」「青汁王子 街宣車」で検索すると、日刊ゲンダイとの一審の話で終わった記事が多く、控訴審の結果については全く記載されていません。
そういった記事を書かせていたのも、何が何でも青汁王子を反社認定したかった越山さんなのでしょうか?

「青汁王子は反社会的勢力である」「青汁王子がライバル会社に街宣車を送った」という捏造が、ここまで大きくなってしまった結果、それを信じた一部の人達が「青汁王子は反社だ!」「街宣車を送った!」と言っていることに過ぎないということが分かりました。

まとめ

青汁王子が反社だと言われてしまうのは、越山晃次さんが作った捏造証言が原因となっていましたね。青汁王子が「これまでの人生で一番許せない人物を挙げるとすれば、越山晃次氏を真っ先に挙げる」と強く言っていた理由がわかりました。

親しいと思っていた人に、ここまでの手のひら返しをされ、酷い扱いを受けていることなんて想像もつきませんでした。映画や小説にもなりそうな酷い話ですね。しかし、これはまだ一部のようです・・・

繰り返しになりますが、青汁王子と日刊ゲンダイはすでに和解が成立し、日刊ゲンダイ側が青汁王子に対する記事を全て削除しています。内容に問題があったことを認めたということも考えられますね。

今回は、青汁王子こと三崎優太さんを反社に捏造し、ゲンダイと新潮を使った越山晃次の会社乗っ取り被害と、それに纏わる裁判の全貌をまとめてみました。青汁王子関連の情報は今後も追っていきます。



<関連リンク>