59_カスタネットの赤と青 〜女子の色、男子の色って何だろ?

画像1 このカスタネットに最初に触れたのは多分幼稚園の頃。あれから長い長い年月が経ったわけですが、今はもっとカラーバリエーションも増えてカラフルになってたとはいえ、スタンダードなタイプといえばこの赤と青のバイカラー(2色配色)ではないでしょうか。対照的で目立つ組み合わせでもあるのでこの色が生まれたのでしょうが、商品色として「不易」な存在であると思います。
画像2 有名な話なのでご存知の方も多いかと思いますが、このカスタネットは最初「赤色」と「青色」の2タイプだったそうです。「赤色」が女の子用で「青色」が男の子用。そう、今では信じられないかもしれませんが、男の子と女の子は割り当てられる「色」が決まっていたという事です。ところが男子が多いと赤色が余って青色が不足し、女子が多いとその逆になる状況が生まれます。当然「在庫」がばらつくわけです。
画像3 そこで赤色と青色両方ミックスして、男子女子どちらでもオーケーということにすれば「男女別人数ではなく全体数の把握さえしておけば無駄なく行き渡る」というメリットが生まれました。無駄を省いた「色による手段」です。それにしてもいつ頃の時代から男子が「青」で女子が「赤」という刷り込みが生まれたのでしょうか。少なくとも戦国時代の武将は「猩々緋(猿の血で染めたような緋色)」を陣羽織の色として好んだと言われるし、西洋で青色は「聖母マリア」の色と言われます。ん〜案外「テキトーに決めた」なんてことかもしれませんね。

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