34_カラーイメージについて考える(5)〜「赤」の色彩心理

画像1 青、ピンクに続いて、今回は赤の色彩心理について。デザイン専門学校やセミナーで得たデータに基づいて色彩心理の根拠を探る第5弾です。(2)「青」の色彩心理:https://note.com/colorfulvision/n/n0b2c22b7875f (3)「ピンク」の色彩心理_1:https://note.com/colorfulvision/n/n8a9b625c5a08 (4)「ピンク」の色彩心理_2:https://note.com/colorfulvision/n/n381b481aebe0
画像2 赤から連想される言葉の多くは「りんご」「トマト」「いちご」「肉」などの食材です。オレンジや黄などの暖色系は食材の色に直結していることが多々有ります。これは年齢が下がれば下がるほど顕著に見られる傾向です。もちろん大人であってもそうなのですが、生活圏で日常見ているものの色をどうしても連想しやすいということなのでしょう。
画像3 赤から連想される言葉は他にも「熱い」「炎」「怒り」「警戒」・・・など緊張感を伴うようなものも多く見受けられます。
画像4 学生たちに提示した「職業のカラーイメージ」の課題の中で必ず「赤」が使われていたのが「格闘家」です。ここにある以外のどの5色構成の中にも必ず赤が含まれていました。おそらく戦いの場で流れる血の赤であったり、みなぎる闘志であったり、何か炎のような熱いエネルギーを連想するのでしょうね。
画像5 代表的なペンタグラフの形。ストイックに燃えるイメージか、ショーアップされて華やかに燃えるイメージかによって「明るさ」や「華やかさ」の数値には差異がありますが、共通しているのは「強さ」「重厚感」がほぼMAXの数値であるのに対して「親しみ」要素の低さです。ピンクの「幸福感」のようなイメージはなく、やはりそこは戦いの場の「緊張感」が影響しているのでしょう。
画像6 「赤」はヒーローの色とも言われます。それは「昇る赤い太陽による闇からの開放」のイメージかもしれませんね。そう「赤」は人にとってプライマリーな色であり一番強さを感じる色なのです。

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