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ラジオのハナシ #7 音声を取り巻く変化 / 7年前と今の違い<後編>

<前編>では、ラジオ番組をスタートした2014年の状況と、番組を始めた頃の周りの反応について紹介しました。

番組作りも、しゃべりも、今だって試行錯誤。
やってみて、上手くいけば喜ぶし、上手くいかなければ凹む。
凹んでも、へこたれたままじゃなくて、「どうしたらいいか」を考えてやってみる。その繰り返し。

転んでも、タダでは起きない まこぱんだ
まさに、それ。

番組がスタートして色んな方と出会いました。
広める活動として異業種交流会にも参加していましたし、イベント出店や開催をしていたのもあって、SNSも使っていました。

え?地元の人じゃないの?

そう言われるのも、ごもっとも。

そもそもコミュニティFMは、地元のコアな情報を届けるとともに、災害時では一番地元に密着した情報を発信する役割を担っています。
今はどうかわかりませんが、「地元在住・在勤」がパーソナリティーとして放送枠を持つ条件になっている放送局も多かったように記憶しています。

確かに、お店やサロンなど「地元に密着している」場合、他の放送局でしゃべっても商圏ではない、というのもわかります。

それが理由かどうかわかりませんが、周波数を合わせて聞くことができる従来のラジオの聴き方の他に、インターネットで放送時間とほぼ変わらずに聴く方法ができ、採用している放送局が多いです。
きっと、それは技術の賜物。

全国で聴けるようになったとはいえ、「ラジオ=スタジオで生放送 or 収録放送」というスタイルが主流であることから、自分が住んでいる地域から遠く離れたところにある放送局を使うとは考えにくいもの。

私も、友人からのお誘いで放送局の方にお話しを聞くまで
「本当にできるのかな?」
と思っていましたから。

これはもう技術の進歩。
ハードウェアだけじゃなく、それに合わせてソフトウェアも進化したからできること。
でなきゃ、完パケ(放送してもらうための完成された音声データ)を送るだけで放送に載せてもらうことなんて出来なかったでしょうね。

地元じゃない放送局を利用するメリット・デメリットについては、また別の機会にご紹介します。

今(2021年)、周りの反応は

おおむね良好、と言ってもいいくらいです。
たまに「告知ウザい」と距離を置かれることはありますが。
ウザいと思っている本人ではなく、周りから伝わってくる不思議。

そういうことはあっても、2014年当時や、番組を始めてから1~2年の周りの反応に比べたら、今の方が圧倒的にいいです。

おそらくその理由は、「続けてきたことへの【自信】」ではないか、と思っています。
自信なさそうにするより、多少強気だとしても、自信があるようにする方が、相手も安心するところがあります。

自信をつけたことによって、堂々としている。
それが周りにも伝わって、一人前と見なしてくれるようになってきたのかもしれません。

さらに個人的な見解ですが・・・
 ① インターネットラジオ局の躍進により、パーソナリティーがより身近に
 ② ラジオの放送がインターネットでも聴けることに対しての認知度上昇
 ③ 市民参加型の番組がコミュニティFMでも増えてきた
 ④ 配信アプリの増加や、Podcastの再燃
これらも要因だろうと見込んでいます。

④に関しては、配信アプリでは姿を見せる通常の配信の他に、姿を見せない「ラジオ配信」というものがあったこと、おそらく「動画=伝わる、音声=伝わりにくい」という思い込みが外れたことも、2021年現在の音声メディア台頭の土台になっているのではないか、と思うのです。
(あくまでも個人の見解ですが)

機材も方法も選べる時代

番組をスタートした2014年と、7年後の2021年。
技術の進歩で7年の差は大きく開いたのだな、と改めて感じました。

プロ、または個人でもセミプロくらいの腕がある人が扱うような機材から、個人で扱えるのに、こだわりすぎなければ特に問題が無い機材へのスイッチや、アナウンサーやしゃべりのプロじゃないとできないと思っていた番組作りが、今は無料・有料あれど個人でも作ることができるという時代へ。

一時期「一億総タレント時代」という言葉をよく耳にしたけれど、まさに現在は個人がメディアを持つ時代になりつつあります。

どこまでを「メディア」とするのか、という線引きは専門ではないので何とも言えないのですが、このような時代になったからこそ、「伝えたいことを伝える・発信する」ことをしたいなら、まずはチャレンジしてみるのも1つ。

やってみないとわかりません。
向いてないと思っても意外と適性があったり、その逆もしかり。

すぐにやーめた、ではなく、1年やってみて考えるのも一つの考え方。

声で伝えた方がいいのか
動画で伝えた方がいいのか
文章で伝えた方がいいのか

自分のスタイルにマッチした方法は、本当は千差万別。
これさえやれば絶対オッケー♡という魔法は一時的なものだと、私は思っています。
答えを探すために手法を学ぶことは意義があるし、やってみて答えを探してみるのも長い目で見たら正解だったりします。
ムダなことはない。

ムダ、だとしたら。
それは「スキ、キライ」だけで本質を見ずに終わらせてしまうこと。

音声・動画・文章、それぞれに取り入れやすさが「フェア」になってきた今。
音声にもチャレンジしてみたい方は、やってみる価値、ありますよ。

<前編>はこちら↓

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