見出し画像

こども色彩知育教室

先日のこども色彩知育教室レポート。
こどもたちの発見や夢中になる姿は毎回面白いですよ。


こども色彩知育教室って?

こども色彩知育教室は、
日本こども色彩協会が提供している
こどもをのびのび賢く育てる色のお教室です。

色と言葉がけでこどもの個性と知性を伸ばせる
唯一無二の色彩教室。
私がこども色彩の講師になったのは
息子が2歳、娘が7歳の時です。
そこから3年強、こどもたちに月に2回お教室を自宅で開いています。


見えているのは同じ色? フィルムで生き物の色を観察しよう

こども色彩知育のワークは基本的に自由です。
参加してもしなくてもいいし、テーマに沿っていなくてもいい。
そう言われると、お教室代払ってるのに
親としてはちゃんと聞いてほしい、そんな気持ちが出てくるけれど
こどもって不思議なもので、
その子にとって、今必要なことは
どんなに背中向けててもちゃんと耳に入ってる。

私たち人間って一日に膨大な量の情報が入ってくる。
特に、デジタルが普及した今はその量も半端ない。
全部が全部受け止めたら、脳がパンクするので
ちゃんと必要なことを選り分けてるんですよね。

話はそれましたが、この日のテーマ
「見えているのは同じ色?」
これね、すっごく大事なことで
私が見えているものはあなたには同じに見えていないんです。
だって、私とあなたは違うから。
小さな頃から、
「人と違う」
それを知っていると、自然と
違っててもいいんだって。
違ってるのが当たり前なんだって。
そう思えたら、
自分が違うことも人が違うことも
それでいいんだって思えるんですよね。
それを知るのに、
色を使うのはとっても説明しやすい。


動物や虫たちはどんなふうに色が見えてる?

この日のテーマは、
動物たちがどんな風に色が見えているかを
感じて考えて、お花に色を塗り
動物や昆虫の見え方を想像するカラーフィルムを重ねて自分なりの色を作るワークでした。

動物や虫の目になったつもりでお花にフィルムを重ねる


ワークの初めに用意した本はこの2冊。

仕掛け絵本はサングラスのように目の部分をめくって
動物たちの見え方が見えるからとっても面白い。

仕掛絵本図鑑 動物の見ている世界

6歳になった息子はこの時「みみずは目がないから何にも見えてないんだよ」と図鑑で知った知識を教えてくれました。ちなみに10歳の娘は、「昆虫は足が6本。6本じゃないのはただの虫」と。こどもたちの方が知識豊富、、、。

こんなふうにテーマひとつで会話がどんどん広がっていくのも楽しい時間。


どんな作品ができた?

色ってどうやってできていると思いますか?
印刷の色はC(シアン)M(マゼンタ)Y(イエロー)の混色でできます。
ここに白と黒があればどんな色でもできる、の考えなんですが
10歳女子さんは、カラーフィルムを見て
「カラーフィルムを重ねるならCMY」
とお花の色を
シアン、マゼンタ、イエローの濃淡で塗ってそこにフィルムを重ねていました。

こども色彩知育教室の目的は
見本通りにやることでも
見本と同じものを作ることでもなくて

色を作る過程や
ものを作る過程で
自分が何を感じて、他の人が何を感じるのか
それを体感するお教室。

そして、親自身が
子供が何を感じているのかを知れる場でもあります。


色の見え方を知ること

普段、何気なく見ている色。
同じに見えているようで、
同じに見えていないかもしれない色。

人と私の色の違いはわかるようでわかりずらい。
でも、他の生き物が違うことを知ったら
人間だって違うかもしれない。
そう感じる機会になるかもしれません。

こどもは、体感したことからしか学ばない。
正解も不正解もない色から学ぶことはたくさんです。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?