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学び続けて知識を知恵に。薬膳

「薬膳アドバイザー」の養成講座を受けました。以前にも望診法を学ぶ中で、薬膳についての勉強はしていましたが、基礎をしっかり固めたいという気持ちと、より深い知識を得たいと思ったことがその動機です。以前であればただ一方的に受け身だったものが、この数年間、多くのみなさんとのセッションを行ない、実践を経てきたことで、知識と経験の層が重なり、自分の身になっていくことが実感できる講座になりました。
受講中は、学んだら課題の提出、学んだら課題の繰り返し。先日、最終課題を提出し、無事に修了、認定証が送られてきました!!


食事のアドバイスをするときなど、今まで以上に多角的にお話しできそうです。と同時に、こうしていろいろなことを知っていけばいくほど、その断片だけを軽々しく話せないという気持ちになってしまうところも出てきます。とはいえ、必要としている人にはきちんとお届けしていきたいと思っています。お気軽にお問合せください。

薬膳とは、中医学の理論にもとづき、食材や生薬を組みあわせて作る料理のこと。
体質や症状、体調、季節などに合わせてとる、オーダーメイドの食事のことをいいます。
使ったこともないような食材を使うイメージがあるかもしれませんが、身近な食材で組み立てることができます。

例えば、今日のような湿気が多くて蒸し暑い日には、汗がうまく出せず、からだに水がたまりやすいと言われています。
水がたまると、冷える、むくむ、頭痛がする、など様々な症状がでます。
梅雨時から夏にかけて、食欲が落ちて体調が悪いというかたは、飲食物の消化から吸収までを管理している脾が弱っているかもしれません。
脾は湿気を嫌う性質があるので、きちんと循環するからだを保ち、余分なものは排出していきたいですよね。
夏野菜といわれる、きゅうりやトマト、オクラ、スイカが余計な水を出しながらも身体を潤し、熱を冷ましてくれることを知ると、その作用を知らなくても、旬のものを食べましょうと言われていることも納得できますね。
ただし、摂り過ぎると冷えすぎるので注意が必要です。
生姜やネギなどの薬味をうまく使うのもいいですね。

ここでいう脾とは何? 脾臓のこと?と思われる方もいらっしゃるでしょうね。そう脾臓のことでもある。でも、西洋医学でいう脾臓の働きは、老化した赤血球を壊して取り除くという働きがあるものですが、東洋医学では、食べた物から水穀の精微という気血水のもとになるものを作り出すという働きがあるといわれているのです(ちょっと難しいですかね)。なので、単なる臓器としての役割のことだけをいっているわけではない。ただ、それを説明するには、東洋医学の背景にある陰陽五行説をお伝えしなくてはならず、語り出すとそれだけでたいへんな分量になってしまいますので、それはまた機会を見てお話しすることとしましょう。

私が望診法を学び、これからも伝えていくべきことは、人それぞれに合った食事の提案。

そして、その人自身がどう変わりたいか?というお気持ちに寄り添ったアドバイスをしていけたらと思っています。
そういえば、それぞれの時代に流行る健康法ってありますよね。でも、本当の健康法は時代によって変わったりしないはず。そんな風に考えます。


COLORdrops/自分研究所

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