動画投稿日記その6・画面と文字数
TRPGのリプレイ動画では、文字表示は大事ですよね。
肉声動画では、文字を表示していない物も多くありますが。
ゆっくり音声をつけた物では、セリフ表示を行っているものがほとんどなのではないでしょうか。
という訳で、今回はセリフ他の「文字表示」について。
こちら、懐かしの「黒薔薇館の怪」の画面。
一画面のテキスト表示量は、3行(4行入らなくはないけど、入れると下側がかなり詰まっちゃう)×38文字くらい。
こちらもちょっと懐かしい、共食第一話の画面。
PC4人なので、テキスト表示スペースはかなり手狭。
表示可能文字数は、3行×20文字くらい。
(右のオレンジ部分にかかるともう少し増やせるが、見づらくなる)
(3人以下の場合は、右側まで文字を表示できるので、文字数はもっと増える)
こちらは新しめの動画、加虐の鎖第一話から。
テキストは4行×21文字くらい。
(こちらもPCが3人以下の場合は、右側まで使えて表示文字数が増える)
キャラの立ち絵を表示しない場合には、その場所も使えるとか、色々ありはするのだけど。
とにかく、画面のデザインによって、一度に表示できる文字数が決まります。
正確にはウィンドウの大きさ、フォントの種類、サイズなどなど。
nicotalkではデフォルトの仕様がありますが、YMMで動画を作る場合は、最初にこの画面デザインを考えてから、テキストを起こしましょう。
せっかくテキスト全部起こしたのに、画面に文字数が収まりきらなくて、調整が必要だーなんてなったら、二度手間でしょ。
どうしてそんなことが必要かというと「画面を変遷させる場合は、文章は切りの良いところの方がわかりやすい」からです。
私が動画を作る際には、必ず句点(。)で終わるようにしています。
今まで句点で終わらせられなかったのは、覚えている限りでは、これくらい。
閉じられた夢第二話より。
この場合でも、読点(、)で区切るようにしています。
TRPG動画は目で台詞を追うと同時に、耳でも聞いています。
半端なところで区切るよりは、切りの良いところで画面を切り替えた方がいい。
そのためにも、あらかじめ表示文字数を把握しておいて、テキストを起こす段階で画面推移を意識出来た方が、後に無駄な手間が発生しません。
ここから先は、ほぼ余談になります。
表示文字数が4行×21文字、つまり84文字あるとして。
「じゃ、84文字分の文字を入れられる!」かというと、ちょっと待ってください。
84文字が所狭しと表示されると、画面の密度がかなり高くなります。
文字がひしめいていて、とても読みづらい。
まぁ言葉で説明するよりも、実際に画面を見てみましょう。
上限の84文字まで文字表示をすると、こうなります。
文字がいっぱーい。
これでは「読む」「見る」という観点で考えると、ちょっと厳しいですよね。
と、いうわけで。
文字を少し減らしてみました。
削った分は、次の画面で表示させましょう。
具体的に言うと、句点、読点で改行を挟む。
画面いっぱいまで、無理に文字を入れない。(余白を作る)
これを行うだけで、画面の手狭感、読みづらさが一気に軽減されます。
さらに文字数を減らしてみる。
これだともう「読む」ではなく「見る」だけでも、内容が理解できそうですね。
(テキストと状態とがあっていないは禁句です。同文章でどんどん減らしていってます)
文章を読むという行為でも、二つのタイプがいます。
文字の一つ一つをじっくりと追っていって、じっくりと「読む」人。
もう一方、画面全体をパッと把握する人。いわゆる「見る」人もいます。
どちらが良いという訳でもなく、それ自体はその人の個性です。
ただし、「見る」タイプの人にとっては、ぎっしりと詰まった文章というのは、とても見づらいものになってしまう。
パッと見でも内容把握が出来る。(最上)
そうでなくとも、余白があり、無理なく文章ごとに目線を移動できる。(次善)
テキスト量の多いリプレイ動画では、常に一目で把握出来る量の表示量を続けると、かなりの手間になります。
よって、次善で作成するのが見る側にも作る側にも優しいのではないでしょうか。
もう一つ蛇足的なお話。
昨今スマホも普及して、機能が大幅に上がり、動画をスマホで見る人も増えています。
でも、スマホの画面って小さいですよね!
動画表示しても、テキストまで細かく追えるかどうか。
そういう人のためにも、「聞き取りやすい音声」は大事です。
と同時に「字幕を見やすく」してあると、なお親切かと思います。
画面か音声か、せめてどちらかで内容把握ができないと、せっかくの動画が頭に入ってこない。
普段制作している環境と、再生する側の環境が、必ずしも同じとは限らない。
その為にも、聞きやすさ、見やすさには少し気を遣っていただけると、より受け入れられやすい動画になっていくだろうと考えています。
参考までに。