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ハナレイ・ベイ

久しぶりに映画館で映画を見た。村上春樹原作の「ハナレイ・ベイ」。僕は原作が彼の短編の中でも結構好きで、吉田羊主演で映画化されると聞いた時はとても嬉しかった。頭の中のイメージ通りのキャスティングだった。サーファー役の一人には村上虹郎がキャスティング。僕は彼の芝居も結構好きで、吉田羊との共演は面白いな…と思っていた。
原作は40ページくらいで、淡々と村上春樹らしくクールに書き上げられていたから、たった40ページくらいの話をどのように映画化するのか?が楽しみだった。
映画館から出てくると、キャストの素晴らしい演技と、監督の40ページの膨らませ方に感動している自分がいた。
特にラストシーンの表情は圧巻。

帰宅して原作を読み直すと、行間の表現の仕方が素晴らしい。改めて、この原作のもつ40ページの深さを感じた。
たった40ページですが、映画と原作を両方見た上で、改めてじっくりと行間を読んで、自分自身がドローンカメラの様にハナレイにトリップして行くような感覚の味わい深さ。
人の人生の一コマを透明人間になって覗いてしまったと思うくらいのリアルなトリップをした半日でした。

みなさん、オススメです。

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