翻訳のアイデア(校正編1)

2022/01/11 追加

ゲーム翻訳の校正翻訳例をサンプル、後日の参考として書き残しています。
「→」付きのものは校正のタスクで校正前と校正後の例です。
文脈と密接に関連していることをご留意ください。
このノートは適宜更新します。

home-style hamburg
家庭的なハンバーグ → 手作りハンバーグ

家庭でハンバーグを作るということはどういうことか、ということ。

Appetizing sausages
食欲をそそるソーセージ → シズル感たっぷりのソーセージ

「食欲をそそる」のはどんなものかを考えよう、ということ

finely ground flour
細かく粉砕した小麦粉 → 細目の小麦粉

小麦粉は「粉砕する」とは言わないかな?

But, at the same time,
しかし同時に → その一方

1)2つの相対するものがある、2)同時に発生している、がコンテクストとしてつかめていればよいかなと。

Rock Garden
岩の庭園 → 石庭

コンテクストは日本の庭園の話。「岩の庭園」に違和感を(べ、別にシャレてないかいないんだからね💦)感じるかどうか。感じたら「岩の庭園」で検索をしてみればいい。割と正しい表現のものが挙がってくる。

complete the look of your interior
インテリアの見た目を完璧にする。 → インテリアを最高のものにする

perfect が使われることはままあるんだけど、「完璧」を安易に使いすぎ。「完璧」とはどういうことかまでツッコんでみればいいのかも。

crisp lettuce
パリッとしたレタス → シャキシャキのレタス

あんまり「パリッと」とは言わない気がするんだけど…。

simple ticket machine
シンプルな券売機 → 使いやすい券売機

「シンプルな券売機」とはシンプルすぎるかも。どういうことか読んでる方はわからない(説明できます?)。

visitors will be eager to purchase
訪問客がきっと熱心に購入しにくる → 訪問客なら絶対に手に入れたい

「熱心に購入しに来る」と人はどういう考えに及ぶのかに考えを及ばせればいいかも。ちなみに文脈は売店なので「購入」の意味合いはここではドロップしても大丈夫かと。

The meat really got a special punch thanks to this pepper
このコショウのおかげで肉はガツンと特別なおいしさになったんだ
 → このコショウを入れてみたんだ!お肉のおいしさが段違いでしょ?

まず長い文章は2文に分けると読みやすくさっぱりする。文脈がコショウなのでコショウっぽく表現しなきゃ(真剣に言ってる、これ大事)。
「ガツンと」がどのように使われてるかを調べてみると「…する」という好意が続く場合がほとんどかな。校正前の文は「ガツンとなった」ということで意味が通らないと感じる人も多いかも。
ちなみに、got a punch = have a powerful effect なので、「ガツンと」に引きずられると全体の統制を取るのがちょ~難しくなりそう…。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?