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M45 プレアデス星団の一角

年越しの瞬間は一人寂しく外でぽつり。
私らしい年明けだった。


寒さで凍えそうだ。
それは、身体だけではなく、心も。

何も残らなかった。
私は何かを残せただろうか。


そんなことばかり考えてしまう。




ふと見上げた空には、月やオリオンが輝いていた。

月の存在感や、オリオンの華やかさ。
今の私には無いものだ。



今の私は暗闇に一人ぽつんと浮かんでいる。
そして、誰からの視界にも捉えられていない。



まるで淡く儚く光るプレアデス星団の一角。

たしかにそこに存在しているはずなのに。




ここの空は明るい。

たくさんの明かりがある。




そのたくさんの明かりに掻き消され、たしかにそこに存在しているはずのものが見えなくなる。


はっきりと9つ見えていた星団の星々も、
今この場所では、存在を捉えるのがやっとだ。


光に埋もれ、光に吸収され、光の中に消えていく。
たしかに今ここに、個として存在しているのに。




あぁ、星座の一角、名も無き星ではなく、アルキオネのように光り輝けたら。

月やオリオンのようになれたら。



光り輝けるよう努力することも必要だろう。
求めてばかりでは、見つけてもらえない。



しかし、星座の一角、名も無き小さな星を誰かに見つけてほしいと願う私もいる。




あなたには、見えているでしょうか。





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