暑いときは塩飴を食べろという話
私がお伝えしたいのは、タイトルですべてです。
暑いときは塩飴を食べろ。具合が悪くなる前に塩飴を食べろ。
「水飲んどけばよくない??」
「塩飴嫌いなんだけど…必要性を感じない…」
と思う皆様に向けて、お暇なときにでも以下の私の体験談をお読みいただければと思います。
1.ガチめな熱中症になった話
会社のBBQに誘われたn年前の8月。その年は、なんでか忘れたが帰省しない予定だったので、お盆にも関わらず参加することにした。
会社のそれなりに偉い人が高ーいお肉を持ってきてくれたり、ちびっ子たちとびしょ濡れになりながら水遊びしたり…それなりに楽しかった。
楽しかったのだが、偉い人本人とか、そのお子さんとか、失礼のないように対応するのに、少し疲れ始めていた。
その日は、お盆とはいえしっかり炎天下だった。
2.焼きそば係
「焼きそば焼くの、誰か若手やってくれない?」と声掛けがあった。
人の相手をするのに疲れてきていたし、小学校の文化祭で母親が焼きそば係をやっていたのをよく見ていたので、真っ先に手を挙げた。
屋根もない炎天下、昔ながらのでっかい武骨な鉄板がそこにはあった。
しっかり熱して、油をひいて、野菜を炒めたら少量の水で麺をほぐして絡める。
私の焼きそばは好評だったようで、「実は的屋だったの!?」などとお褒めの言葉もいただいた。
母親も私も、的屋だったことは一度もないのだが。
3.そして熱中症になる
話さなくていい時間があったのは、心の面ではいい休息になった。
やがて麺や野菜の在庫もなくなって、片付けもしてお役御免になった私は食べる側に戻ったのだが、どうも酒を飲む気分になれなかった。
そこでソフドリを探したのだが、悲しいかな、一生懸命焼きそばを作っていた間に、ちびっ子たちとおばさまたちに飲み干されていたようである。
その場で一番アルコール度数の低かった「ほろよい」をもらって口をつけてみたが、案の定すすまない。けれど、それしか液体がないからなんとか飲み干した。なんだか体調が悪化した感があった。いわゆる「飲みすぎた」みたいな体調だなと感じていた。
同期に「飲みすぎちゃったかな~」と相談したら、「休んでなよ」と言ってもらえたので、一時離脱した。
私は少し離れたところに自販機を見つけて500mlの水を購入した。
日陰の椅子に座って、水を飲む。500ml飲み干してもあまり改善しない。もう1本買う。時間をかけて飲み干す。改善しない。
1L飲んでも改善しないとなると、ただの酔い方じゃないなあ…と思って3本目を購入したところで、片付けが始まる雰囲気を感じた。
飲みすぎで片付けに参加しないのはさすがに不味いと思って、重い体をおして、片付けに加わった。
4.帰路~翌日
帰る方向が同じ先輩と談笑しながら、しっかり水を飲みながら帰った。
談笑、とは書いたけど、正直ふらふらしていたしぼんやりしていた。先輩に変な気を遣わせないことに注力するのでいっぱいいっぱい。何を話したかはまるで覚えていない。冷房のきいた電車の中、身体は冷えるどころか熱っぽかった。
発熱してるわけではなさそうだし、火照るのは外が暑かったからだろうし、ふらつくのは疲れのせいかな…と考えて、その日は18時くらいに化粧を落として、着替えもせず、そのままベッドに倒れこんだ。
そのまま、翌日の昼前まで目が覚めなかった。
身体に熱がこもっている自覚はあったので、タイマーなしで寝ている間ずっとクーラーはつけっぱなしだった。けれど、未だ火照りはとれない。帰宅後、ベッドに倒れ込む前と起きてからと、しっかり麦茶を飲んでいたが、それでも状況は変わらない。
そして、おなかを壊していた。変なものを食べたのかなあ…火が十分に通ってなかったのかなあ…それにしてはおなか痛くないなあ…とか思いながら、すごい頻度でトイレとお友達していた。
ひたすらだるい。水分とってもほぼ直後に下すので虚しい。いや、下すというよりも、飲んだ水分がただただそのまま排出されているというほうが正確なくらい。
なにより、未だに体の火照りは取れない。そしてびっくりするほどお腹が空かない。
5.塩飴に救われた話
とはいえ、何も食べないのもまずい、と本能的に感じた。けれど、どうしてかたまたまその時は家に何もなかった。
買いに行かねば。しかし、風呂入っていない状態で外出するとかマジでゴミ。けれど、風呂に入る気力すらない。むしろ、風呂入ると悪化しそうな体調。それでもきっと、何か胃に入れればマシになるはず…
そんなことを考えて、とにかく全部着替えて最寄りのスーパーまで行った。いくら元気がなくてもツナマヨのおにぎりなら食べられる(自分調べ)からと手に取ったが、いつもならペロリのそのサイズ感があまりに重かった。一口もいらないくらい。
そんな時に、塩飴と目があった。
熱中症なのかなこれ…と半信半疑で手に取った。
帰宅後。たった往復10分の距離に疲れ切ってしまっていた。とりあえず、物は試しと塩飴を口に入れてみた。
すると、まじでびっくり。
するすると身体の重だるさが抜けて、気分もしゃきっとしてきた。身体の火照りも収まった気がした。今ならお風呂だって余裕で入れるし、ツナマヨおにぎりだっていつも通りペロリといける。なんならお酒だって平気だぞって感じだった。
その時の私にとって、塩飴はまさに特効薬だった。
だって、あんなに食べる気の起きなかったおにぎりをまるごと食べて、まだ足りないな…とか思っていたのだから。
6.まとめ
・炎天下×鉄板はダメ。屋根だいじ。
・身体が火照るなと思ったら休みましょう。
・炎天下イベントには塩飴携行。塩飴を食べろ。
・水やお茶だけじゃダメ。塩飴を食べろ。
7.おまけ
塩飴でだるさは全快したものの、水分を取った端から下すようなおなかまではすぐ治るはずもなく、落ち着くまでに1週間半くらいかかりました。
あとから思えば、焼きそばを作っているとき、汗をかけない状態までいってしまっていたなと…。
(当時の自分は「鉄板の熱で汗も蒸発してんのかな?ハハ」とかのんきなことすら思っておらず、完全に気づいていなかったです…お恥ずかしい……。)
明らかに暑いのに汗をかかないというのは、かなり熱中症ヤバイとこまでに来ている症状です。
「自分、汗かけてる?」と、時々振り返るのをおすすめします。
みんな熱中症には気をつけようね…!
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