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大槌臨学舎インターンインタビューvol.1 in 2024

 こんにちは。コラボ・スクール大槌臨学舎です。暑い日が続いていますが、みなさまどのようにお過ごしでしょうか?
 今回は、大槌臨学舎でインターンとして活躍する、古畑歳景さんを紹介します。

子どもたちと語り合う古畑さん

「飛び込んでみないと、出会えない人たちがいました」
 現在、大学4年次を休学し、1年間のインターンとして大槌町にやってきた古畑さんは語ります。縁もゆかりもない土地で、なぜ1年間活動をしようと思ったのか。その源流に迫ります。

Q カタリバでインターンをしようと思ったきっかけは何ですか?

 元々、大学生として過ごす4年間は、大学の外に出ていろんなチャレンジをしようと思っていたんです。最初は学生団体に所属し、カンボジアを支援する活動を行っていました。募金活動や、SNSの運用、実際にカンボジアに行ったこともあります。
 人と関わることが好きだったのと、教育学科で学んでいることを生かした活動がしたいと思って、カタリバのインターンを見つけました。すぐに申し込んで、アダチベース(カタリバが足立区で行っている放課後の居場所)で週二回、インターンをしていました。
 中高生との関わりは、最初は緊張したけれど、成長に関われる喜びを感じました。昨年の夏には、地元・北海道でも子どもに関わる活動をしてみたいと、地域で子どもたちの居場所を作る団体でのボランティアにも参加しました。
 これらの活動を通して感じたのは、地域に子どもの居場所があることの重要性です。自分もこんな場所を作れる大人になりたいと思いました。そのために、もっと地域に深く入り込んで活動がしたいと思いました。
 そんな中見つけたのが、コラボ・スクール大槌臨学舎のインターンです。もう、昨年の9月には、大槌に行く決心が出来ていました。

Q 実際に大槌に来て、どんなことを感じましたか?

 大槌の子どもたちはとても人懐っこいです。子どもたちも、町の人たちも、スタッフもとても優しくて、来てすぐに安心出来る環境だと思いました。
 6月に、大槌で子どもたちに関わる仕事をしている人たちが集まる協議会が開かれました。そこにも参加をしたのですが、まず、こういった場に自分が参加出来るということがとても嬉しいと思いました。よそものを温かく受け入れてくれる町だと思います。そして、町の人たちみんなが子どもたちのことを全力で考えている。こういう環境で育ってきた子どもたちとの関わり、そして大槌でしか出来ない地域活動を通して、たくさん学んでいきたいです。学生のうちに、このような経験が出来ることがありがたいです。

子どもたちとボードゲームで遊ぶ古畑さん

Q 様々な活動にチャレンジする原動力はなんですか?

 実は、大学受験を迎えるまで、やりたいことがなかったんです。将来の夢を聞かれても、答えられませんでした。大学に関しても、北海道内でなんとなく将来に役立ちそうな、経営か経済が学べるところを考えていました。
 転機は高校3年生の時です。高校では勉強だけは頑張っていたのですが、その頑張りを認めてくれた先生に、北海道外の大学を勧められたんです。自分の中にはなかった選択肢だったのですが、他者から期待をされるという経験が初めてで、「自分にも何か出来るのかも」という気持ちが湧いてきたことを覚えています。そこから、東京の大学に進学をし、色々なチャレンジをしたいと思うようになりました。

Q チャレンジをしたことで、何か得たものはありますか?

 飛び込まないと出会えなかった、熱量を持った人たちとの繋がりです。色々なところでインターンをして、現場の人たちと対話をしているうちに、自分の持っている熱量に気づけたし、やりたいことが見つかったんです。
 新しい環境に飛び込むときは、自分の枠を飛び越えなきゃいけないので、とても緊張します。でも、飛び越えたからこそ、新しい出会いが生まれて、自分の枠が広がった気がします。自分のやりがいを見つけられるのが、とても楽しいです。
 将来、自分の地元でも、コラボ・スクールのような、子どもたちの居場所を作る仕事をしたいと思っています。新しい環境に飛び込んで出会ってきた人たちは、自分の目指していることのプロフェッショナルです。適切なフィードバックを受けながら、学びを吸収出来る環境に身を置けるのは貴重だと思います。

古畑さんが作った、テストに向けた意欲喚起のランキング表

Q 最後に、3月までのインターン生活で、頑張っていきたいことはありますか?

 子どもたちとの関わりの中で、成長や変化を毎日追えるのが楽しいです。毎日関わっているからこそ、その子が持っている背景も含めて、小さな変化に気づくことができます。こうして時間をかけて関われることには、とてもやりがいを感じます。それに、子どもたちは一人一人必ず変化の種を持っていると思います。学生という、子どもたちにとっては遠すぎない立場で、自分の経験してきたことや、考えていることが、子どもたちに「自分にも出来るんじゃないか」って思ってもらえるきっかけを作れるんじゃないかと思います。子どもたちを信じて、粘り強くユースワークをやっていきたいです。

 熱い思いを語ってくれた古畑さん。これからの活躍が楽しみですね!

 コラボ・スクール大槌臨学舎では、古畑さんのように、大槌の中高生と関わり学習支援と対話を通して生徒一人ひとりと向き合い、子どもたちにとって身近な、 少しだけ未来の自分像を示す「ナナメの関係」の先輩として、この活動に中長期的に参加していただけるインターンを募集しています。
▼カタリバやコラボ・スクール大槌臨学舎で一緒に活動をしてくれる方、興味がある方はこちらから詳細をご覧ください。



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