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キャラゲーとしてのパワプロは、いま歴代最高の環境かもしれない話


どうもこんにちは。

筆者は、小学生の頃に『実況パワフルプロ野球10 超決定版』をプレイして以来、15年以上パワプロシリーズと共に過ごしてきました。文字通り青春の1ページ…どころかかなりの比率をパワプロシリーズが占めていたように思います。

そんな僕が感じた、今のパワプロは、コンテンツとしての熱量がハンパない。新旧のファンをどちらも大切にしてくれている。という話をしていきます。


多種多様なキャラ+絡む機会の多さ

現在展開中のパワプロアプリには、執筆当時(2019/10/17)で200名以上のキャラクターが存在します。しかも、野球という題材でありながら男キャラと女キャラが共に一定数以上存在するので、男性プレイヤーも女性プレイヤーも推しキャラに巡り合うチャンスが多く用意されているといえます。

キャラ属性もほんっっっとうに多様。イケメンキャラ、熱血ライバルキャラ、性別と闘う美少女エースといった王道のキャラはもちろん、吸血鬼の一族、キノコ人間、精霊、ヤンキー総長の美少女など他のスポーツ漫画ではありえないような属性も、「パワプロではよくあること」。

特定のキャラを組み合わせると発生するコンボイベントが各キャラごとに用意されてるのも魅力。性格の似たもの同士の「いかにも」なコンボから、明らかに接点がなさそうなキャラ同士のコミカルなコンボまで揃ってます。

シナリオはというと、これもまたいい意味で破天荒なのに味があるものばかり。「過去の栄光を取り戻す」「弱小校が逆襲する」という熱血系、『ダイヤのA』『MAJOR』などの他作品コラボシナリオの他、「イケメンが他校の女子を強奪していく」「RPG感覚で装備を整える」のような、「野球しろよ」と言いたくなるものも。でもどれもこれもちゃんと理由や筋書きが揃っていて、アプリのシナリオとしては十分すぎると言えるでしょう。



公式のファンイベントがアツい

「新規ジャンルを触れてみて面白かったはいいけど、語る仲間が欲しいなあ……」と思うのは、各ジャンルに触れたオタクが1度は浮かぶ気持ちでしょう。そんな人のための環境も揃ってきてるように感じます。

その理由として、友人を見つける目的の小規模イベントを充実させてきた点、公式側が「キャラ推し文化」を作ってくれた点と考えています。


①イベント

パワプロの公式イベントとして、『パワプロファンフェスタ』『パワプロファンミーティング』があります。

これらのイベント内で実施されたものは、""4人1組で協力プレイ"" ""キャラかるた""でした。プレイングの技量に左右されにくく、キャラ知識がカギになる、つまり「エンジョイ勢でも十分楽しめる」かつ「オフラインでパワプロ好きと遊べる」しくみを整えてきてるところがすごいなと思わされました。

他の人気ソシャゲやコンテンツには『音楽』が絡むものも多いです(Ex.スクフェス(ラブライブ)、デレステ(アイマス)、バンドリ)。それらは『ライブ』が「キャラによるファンへの感謝」と「クラスタの集合場所」を兼ねるものとして機能しています。しかし、パワプロは音楽系アプリではない以上、ライブという形でのファンサービスは難しい。※ だからこそ、ファン同士が協力しあう場がリアルで与えられているのは恵まれてるなって。

(※代わりに、パワプロのリアルイベントはスポーツゲームならではのe-sports的側面を押し出すことでも魅力を与えていますが、今回は省略します。)


……でも、「パワプロは好きになれたけど、リアルイベントに参加するのは怖い…」「遠くて参加できなさそう…」みたいな人もいるはず。僕もそうでしたし。そんな人のための案も用意してきてるのが強すぎた。策士かKONAMI。


②「キャラ推し文化」の公式化

この中で紹介されている「推しキャラプレゼン」を見たとき、僕の中でかなり衝撃的でした。KONAMIはオタクの感性・行動をよく見てるんだなって。

内容は、①事前に作ったプレゼン資料を各自持参して、制限時間内に推しのプレゼンを話す。②参加者全員のプレゼンが終了したら、参加者ごとにMVPを決める というもの。

これってTwitterでよく見かける推し紹介プレゼンそのものやん……オタクが一番好きなやつ……オタクが推しを語る時の喜びを公式は知り尽くしてるな………最高かよ………。。。


ゲームに「ランキング・能力の向上」より「キャラ萌え・シナリオ考察」を求める層は女性が多いように思っています。それを見越してか、KONAMIは『Girl's ファンミーティング』を用意してきました。

前述の推しプレゼンが初披露されたのもこのイベント。もともとパワプロは昔から一定数女性の固定ファンがいたのですが、彼女らが集まって語れる機会を公式が作ってきたこと、彼女らの「推しを伝えたい本能」をうまく刺激してきているのがすげえなって。

実際Twitterでめちゃくちゃ絵が上手く、特定キャラへの思い入れが強い女性パワプラーさんを何人も見ています。コンテンツ愛も半端ないです。KONAMIもそういう人たちの存在は把握していたのでしょう。

こういった””ツボ””を見つけ出し、ただの野球ゲームからキャラゲーの側面も引き出そうとしている公式の姿を見ると、コンテンツとしてとても入りやすく抜けにくい構造を作り出してきたなって思います。



歴代ファンへの感謝を形にしてくれている

そんな感じで「今から始めたい!」って人への参入障壁はかなり低くなってきた今のパワプロ。一方で、シリーズ開始してから25年経ち、パワプロファン歴が長い人も増えてきています。特に2016年あたりから(ちょうどアプリが軌道に乗り出した頃かな?)、「過去作品」を強く押し出した施策を打ち出してくれているように思えます。


①パワフェス

パワプロ2016に初登場したモード『パワフェス』。このモードは、歴代に出演したサクセスチームを倒してキャラを仲間にしながら、ラスボスの黒幕を倒すことが目的です。

初めてパワプロ2016でこのモードが発表されたとき、思わず涙が出そうになりました。今のプレイ環境で、自分が子供の頃にプレイしたチームが次々出てきてくれる。しかも彼らをプレイアブルキャラとして使え、イベントもしっかり搭載されている。クリアすれば他のモードでも使用可能になる。こんな形でファンへの感謝を形にしてくるなんてまったく予想していませんでした。

当時””サクセス20周年のお祭り”と謳われていましたが、ファンにとっても最高の20周年記念でした。

一方で、パワプロに新規参入してくれた人たちにとっては、今までの歴代キャラ、作品、チームを知る良い機会。楽しみながらコンテンツの歴史を肌で感じられる。いいモードですよね。。。


②歴代主題曲のベスト盤

他作品のファンには「特別なことなの?」と言われるかもしれませんが、個人的にはとても衝撃的かつ嬉しかったのが、パワプロ歴代主題曲を完全CD化してくれたこと。

過去に特定作品のサウンドトラックがCD化されたことがあっても、全主題歌を1枚にまとめてくれたのはこれが初めて。パワプロシリーズは主題歌・BGM含め名曲揃いと言われながら今まで未CD化の曲もありました。そんな中での全作品収録CD。しかも一部の曲に至ってはフルサイズ収録までしてくれた。(Ex.『Tomorrow~未来への翼~』など)

公式が「歴史を紡いでくれた」結晶のひとつでしょう。

パワフェスで買って聞き始めてから、プレイしてた当時の思い出が蘇ってきて数日間ヘビロテしたたの思い出すなあ……


③コンサートの開催

1994年に1作目となる「実況パワフルプロ野球'94」が発売されて以来、パワプロシリーズは20年以上にわたり多くの皆さまに楽しまれてきました。
生誕25周年となる2019年、シリーズ初のウインドオーケストラによる記念コンサートを開催いたします!
大人気の「歴代シリーズオープニング主題歌」を中心に、モバイルゲーム「実況パワフルプロ野球」の人気楽曲、懐かしの「パワプロクンポケットメドレー」などを豪華なオーケストラアレンジでスクリーン映像と共にお届けする予定です。
指揮は齊藤一郎、演奏は「東京佼成ウインドオーケストラ」(東京公演)、「オオサカ・シオン・ウインド・オーケストラ」(大阪公演)にバンドを加えた特別編成。ゲストヴォーカリストとしてパワプロの歌姫、麦野優衣さんが出演!ステージを熱く盛り上げます!

いやあなた””野球ゲーム””でしょ???? まじでファンのためにそこまでしてくれるの????神すぎないか??????

これが初報を知った時の僕の偽らざる本音。確かにパワプロシリーズは主題歌、BGMの評価は高いけど、ファンのために生演奏・オーケストラまで用意してくれるとは。。。大ホールだぜ????豪華すぎでしょ……

しかも、説明文をよく見ると

『懐かしの「パワプロクンポケットメドレー」など』

……この一文だけで今年すべての感謝を使い果たすくらいコナミに感謝しました。

『パワプロクンポケットシリーズ』は、濃密すぎるストーリーと、ギャルゲーと比喩されるほど魅力的なキャラから多数の信者を生み出した作品(僕もそのひとりです)ですが、2011年の『14』を最後にシリーズ完結。その後は音沙汰がなく時間が経っていきました。

そんな姉妹作品をきちんとパワプロの歴史として掘り起こさせてくれ、歴史の一部と表明してくれたことが、両作品のオタクとしてなによりも嬉しかった。

ただ「ありがとう」の一言です……!!


終わりに

いかかでしたか?

この記事を読んで、少しでも「キャラゲーとしてのパワプロ」に足を踏み入れるきっかけになってくれれば、そしてパワプロ全体を好きになってくれれば、これ以上の喜びはありません。

同時に、パワプロファンには来るもの拒まず精神の人が多いと感じています。沼に入ってしまえば、一緒に浸かろうぜ!っていろんな魅力を伝えてくれる人もたくさんいます。

しかも、奥がとてもとても深い。パワプロシリーズには、『パワプロ』『パワポケ』『パワサカ』『パワメジャ』など多数の姉妹作品もあり、各ナンバリングタイトルごとに固定ファンがいるほどです。

そんなパワプロの世界に、是非足を踏み出してみませんか……?


『やきゅうしようよ!』



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