戦前やで?

「実在の零戦設計者が主人公という事で、
幼い頃の純粋な夢が戦争に利用されていく苦悩を描く話かと期待していたら
全くそのあたりは描かれていない。
戦争の気配はほとんど感じない。
それでは零戦設計の話にする意味がない気がする」

七試艦戦も九試単戦も最後にやっと出てくる十二試艦戦(これが零戦のプロトタイプ)も戦前の話だからな。

なぜか勝手に話の筋を決めてかかって意味が無いとかもう。

ちなみにジローさんは自著によると、九試(後の九六式艦戦)の時点で機体設計的には完成した感があったようだ。

零戦はその基本思想に密閉型風防と引き込み脚と沈頭鋲を足したぐらいの気持ち。

「ああ、あと人が乗るとこと武装をとったらマジで素晴らしい飛行機になるのになー」

みたいな事を書いてた。

「零戦」堀越二郎、奥宮正武共著

これ普通に面白くて分厚いけどぐいぐい進む。おすすめ。

ジローさんは下らない反戦とかじゃなくて、「勝手にダセぇマイナーチェンジするんじゃねー!」とか「陸軍めパクりやがって!」とか「栄栄うるせーよ!なんで金星を使わねーんだよ!この癒着野郎どもが!」そういうとこで苦悩してたようだ。

勢いで書いてたら出だしのとこが完全に蛇足になってしまったw

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