ブリタニア像の歴史とシリーズコインについて
本記事ではロイヤルミントの中でも人気シリーズの一つであるブリタニアシリーズコインについてご紹介いたします。
ブリタニア像の象徴とデザイン
ブリタニア像はイギリスの国家的な象徴であり、古代ローマ時代からイギリスの歴史と文化を代表する存在とされています。ブリタニアは、女性の人物像で描かれることが一般的で、その姿はイギリスの力や統一を表現しています。
ブリタニア像は、兜をかぶり、盾や槍を持っている姿で描かれます。兜は古代ローマの軍団兵士に由来し、イギリスの歴史と権威を象徴しています。また、盾にはイギリスの国章であるユニオンジャックがデザインされていることが多く、イギリスの国家統一を強調しています。さらに槍はギリシャ神話にでてくるポセイドンのトライデントのような槍をもっており、力や勇気を表しており、ブリタニアが国家の守護者であることを示しています。
ブリタニア像はライオンと海を見渡す姿で描かれることがよくあり、これはイギリスの海洋国家としての偉大さや海軍力を象徴しています。また、海岸に立っている姿は、イギリスが力強く自由な国であることを表しています。
ブリタニア像とコインの歴史
ブリタニアシリーズのデザインとなっているブリタニア像の歴史は古く、2000年近く前にローマの硬貨として登場したのが最初といわれておりますが、それ以降はあまり登場する機会がありませんでした。中世においてチャールズ2世（英語: Charles II, 1630年5月29日 - 1685年2月6日）のもと硬貨のデザインとして再度利用されるようになり、後にジョージ3世・ヴィクトリア女王の肖像などとともにペニー硬貨、バンクドラー、トレードドラー(貿易銀)などさまざまな硬貨のデザインとして使われてきました。現在においてはロイヤルミントの毎年発行されるシリーズコインのデザインとして使われております。
ブリタニアシリーズについて
ロイヤルミントは1987年からブリタニアをシリーズのコインとして毎年発行することになりました。ブリタニア像が毎年異なるデザイナーによって描かれていますが、基本的な要素(女性、兜、盾、槍、海、ライオンなど)は維持されています。デザインは、イギリスの歴史や文化、また時代の潮流を反映して変化しているため、発行された年の特徴が反映されています。ブリタニア像はイギリスの誇りを象徴するだけでなく、コイン収集家にとっても魅力的なデザインとなっています
最近発行されたブリタニアコインについては以下の記事をご参照ください
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