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マインドセット

チャレンジをする事が"目的"になっている選手を見ていると、ほとんどのケースで上手くいっていない。
"何の為にチャレンジするのか?"
チャレンジとは目標の為の"道のり"であり、ゴールではない。
チャレンジをして失敗すれば、アプローチを変えなければいけない。
今までの行動を見直さないといけない。
チャレンジが"目的"になった人は、チャレンジした事に満足してしまって、そのさきの結果にしっかりとアプローチ出来ていない。
"上手くいかなかったけど、チャレンジしたからいいか"と。これでは目標を達成出来なかった時の慰めでしかない。
もちろん何事もプロセスが重要だと理解しています。
ただチャレンジする事をゴールにはして欲しくない。
チャレンジする事はとても大事な事だが、選手なら特に高校生までいけば、その先の目標を達成する為に"こだわる"事をやめてはいけないと思います。
特にトップを目指す選手、プロでもトップの選手になりたい場合は特に。
そこで大事になってくるのは先ずは目標設定。目標を達成する為のガソリンは"競争心"と"自分を信じる力"
いい選手はみんな負けず嫌いです。
勝つ事で自信がつき、負ける事で競争心に火がつく。
これまで小学生からプロまで沢山の選手を見て来ましたが、自分の目標に向かって本気でやり切る選手はごくわずかです。
それ以外は自分はこの位の選手だと受け入れたり、自分の中の基準が低い。
自分はそういう役割なんだと受け入れてしまった時点で、よっぽどの事がない限りはその"枠"から出る事はないですよね。
特に今はプロ選手、Bリーグの選手の中でもレベルの差は凄くなっているし、プロ意識の差もかなりあるように感じます。
与えられた環境でどうチャレンジするかも大事かもしれませんが、いかに自ら行動をおこすか。レベルアップの為にどうアプローチするかを考えて行動する必要があると思います。
オフシーズンにトレーニングをして、やり切った感覚を持っているレベルではダメですよ。プロなら次のシーズンに繋げなくてはいけない。オフシーズンに人より練習したからといって満足してはいけない。
その先の結果に繋げて欲しい。
だからこそ"マインドセット"が大事です。

これは選手だけではなく、育成世代のコーチもそうだと思います。
勝つ事だけにこだわっていませんか?
選手の将来を見据えたら、勝つ事だけが大事ではないはず。
競争心をかき立てながらも、弱い自分を受け入れ、"自分が決めた目標"にチャレンジしなくてはいけない。アプローチしなくてはいけない。
彼らに自分は出来ると自信を与え、彼ら1人1人に可能性がある事を理解してもらいたい。
間違っても選手、子供達はコーチの評価を上げるための道具じゃありません。
僕はアカデミー生を餌に仕事しだしたらコーチとして終わりだと思っています。
子供達には大いに僕を利用して欲しいと思いますが、僕が彼らを利用する事は決してありません。
コーチのマインドは子供達に移りやすいので、そこは凄く気にしています。
"相手にリスペクトをはらう事"
"周りの人に感謝出来る事"
"仲間を裏切らない事"
"他人に誠実である事"
"自分自身を信じる事"
"今自分に出来る事に全力を尽くす事"

僕もアカデミーでは、バスケを通して人間育成を!を掲げていますが、特にクラブチームでは"負け"という結果に人間育成だから受け入れる。と言った言い訳じみた事はしません。彼ら個人個人の"本人達の結果"にはしっかりとこだわりたいと思っています。
だからチャレンジする事は非常に大事になってきますが、その先のゴールをしっかりと見据えてチャレンジして欲しい。
チャレンジしたからOKでは終わりたくない事があります。
絶対に妥協したくない部分と育成の為の必要な経験のバランスは取ります。
時には勝つ為の手段を取る事もありますが、勝ちにこだわりすぎる事は絶対にしません。勝つ為だからと言ってポジションを固定する事もありません。
身長が低い子供でもポストアップの練習をしますし、身長が高い子供にもガードの練習をします。
子供達やプロアスリートにとってマインドセットは、試合で活躍する為に、非常に大切です。
マインドセットがしっかりしていれば、自然と私生活も変わってきます。
今の環境が良いか悪いかは関係なく、自分自身がどうしたいか?どうなりたいか?"今の自分に何が出来るか?"を自問自答する必要があります。
そこから導き出した答えに、揺るぎない"決心"と"覚悟"があれば道は開けると思います。
僕は大した選手ではなかったかもしれません。
同じ時代に僕より活躍した選手が何人いたかわかりません。
ただ自分の中では"日本で1番凄い選手"を目指してからは、誰にも負けている気はしませんでした。
今、現役のプロ選手達のトレーニングをしていますが、彼らよりも数倍バスケに打ち込んできたという自負もあります。
未だに自分の知る限りでは、自分以上にバスケに打ち込んだ人はいないと思っています。
ただこれは事実かどうかが大事なのではなく僕自身のプライド、自分自身がそう思える行動を起こした事が大切だったとおもうんです。
同じような事を言っている人はいっぱいいると思いますが、これで僕が現役時代に少しの結果も出していない選手なら超ダサイ話かもしれませんが、プロ選手は結果が全てな部分に焦点をあてると、僕より良いスタッツを残した選手が何人いるか。
身長167cmしかない僕よりも。

Bリーグでも、富樫選手や並里選手のような小柄な選手が活躍している事で、小柄な選手でも"やれる"事を証明してくれています。

要は僕は明確な目標があったし、結果に凄くこだわっていた事で自分に必要な事が理解出来たし、日々の過酷なトレーニングをやり切る事で自信にも繋がりました。"こんなにやったんだから結果がつくはずだ"と。
そしてパフォーマンスも上がり、またそれが自信に繋がるという形でした。
今まで身長が低い事がマイナスだと感じた事は一度もありませんし、プレイが出来ないと壁を感じた事もありません。
目標を達成させる"意思"、"覚悟"と"自分を信じる力"を磨く事で、必ず可能性を見出せる事が分かりました。
先ずは自問自答をしてください。
"あなたはどうなりたいのか?"
"あなたのゴールはどこなのか?"

"今出来る事に全力を出してるか?"と。

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