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"自分を見つめ直す"

最近は特に"自分自身を見つめ直す"という事に意識が向いています。
それは4月に男子のクラブチーム生の数名をサテライトチームに落とした事がキッカケでした。

落とした子達、保護者も相当なショックを受ける事はわかっていましたが、彼らの成長をうながす手段は、今の僕の実力ではサテライトチームに落とす事が1番だと考えた結果の行動です。

またチーム環境も変えて、今まではサテライトチームの練習に僕自身が行く事は出来なかったんですが、トップチームの練習場所を移動して、トップチームとサテライトチームを週1回同じ場所で練習する事にしました。
これも落とした子達を自分が見る機会を作る事がキッカケです。



それに伴い、サテライトチームの月謝も上げました。理由は幾つもありますが、大きくは自分がサテライトチームの子達も見れる環境を作った事、毎週の練習でサテライトチームの選手にもチャンスがある事です。
一度決めた月謝を上げる事はタブーだとは思いますし、不満もあるとは思います。
ただクラブチームは育成年代ですが"強化"の部類だと思うので、僕も覚悟を持ってやっています。
料金を上げた分、子供達にも、お金を支払ってくれる保護者にも納得してもらわなければいけない。
その分だけうちのコーチ陣も覚悟を持ってやっています。
それでもやっぱり色々悩み、
"本当に正しい事だったのか?"
を自問自答する日々でした。
サテライトチームに落とす事は結果的に子供達が
"僕にバスケットをやらされている感覚になるんじゃないか?

正直怖かったです。


ただサテライトチームに落とした子達が練習で頑張ってる姿を見て、"安心した"というのが本音です。
最悪の場合は辞める人もいるかもしれない事は覚悟していましたから。
結果的に落とした子達は、5月からトップチームに全員戻します。
この3週間の彼らの頑張りなら当然の結果だと思います。

子供達も保護者の方も辛い3週間だったはず。それでも歯を食いしばって頑張ってくれた事に、感謝と更に自分自身も子供達の為に何が出来るかをもっともっと突き詰めたいと思いました。


アカデミー、クラブチームも"目的"は人間育成にあります。
今回の決断も単純にチームが強くなるためにバスケが上手ではないからという理由で今回彼らを落としたわけではありません。
彼らに"危機感"や"挫折"から這い上がる事、もう一度、自分自身を見つめなおして
"本当はどうなりたいのか?"
"今の自分の努力は見合っているのか?"
"今が自分の殻を破る時じゃないのか?"

を感じで欲しかったんです。

落とした子達は今のチームに必要な子達です。だからこそ、厳しい判断でしたが、この決断に至りました。

僕はキャリアを通じて幸いにもほとんど試合に出れた選手でした。
引退をした年も5〜10分の選手ではありません。
しかし、こんな僕にでも試合に出れなかった時期はあるんです。
その時に矢印がコーチや環境に行った事もあります。
周りの人や、チームメイトに愚痴を言ってストレスを発散させていましたが、結局何も解決出来ない事に気付きました。
矢印が自分ではなく、他人や違う方向に向いているうちは成長はないんですよね。



コーチは自分をわかってないとか、練習環境が悪いとか、チームメイトがどうとか、文句を言った所で試合には出れないし、状況も変えられない。

その時僕は、"誰もが認めざる得ない選手になる"と決めて私生活から変えました。

色々な選手、子供達を見てきましたが、成長する選手は"つらい状況の時こそ"矢印が自分に向いている。

今の自分にもっと出来る事はないか?
何を変えないか?
何を変えれるか?
自分の本心はどうなりたいのか?
今すぐに出来る事はないか?

本当に自分自身を見つめ直す事が出来た時に、僕は道が開けました。

「結果」は本人の捉え方次第でプラスにもマイナスにもなります。

"最悪の出来事の裏には、最高の出来事の「種」がある。"

その種に気付き、水をあげる事が出来たら"最高の花"が開くんだと思います。

子供達はもう自分で判断出来る年齢だと思います。
どんな決断も自分に返ってくる。
例えその決断が親や他人の影響によるものだとしてもです。

だとしたら自分で決断した方が、例え失敗したとしても矢印が自分に向きやすい。
そうしないと、物事がうまく行かなかった時に人のせいにしてしまうからです。

だからこそ、いい決断をする為には、まず自分自身を見つめ直す必要があると感じます。

自分の心に正直になって欲しい。
自分自身には絶対にをついてほしくない。


"自分の心は本当はどうなりたがっているのか?"

僕も自分を見つめ直しています。

沢山の気付きを与えてくれる子供達に本当に感謝です!




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