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'22シーズン 阪神タイガースの戦力分析をしてみる

こんばんは、たねです😊

オープン戦の全日程が終了し、あとは開幕を待つのみとなりました‼️

セ・リーグの今シーズンを占う各チームの戦力分析も残り2球団を残すのみ。

今回は前年2位の「阪神タイガース」です!

昨季の振り返り

まずは昨季の成績を振り返っていきます。

✅主なスタメン

1:近本光司 左(.313 10本)
2:中野拓夢 左(.273 1本)
3:マルテ 右(.288 22本)
4:大山悠輔 右(.260 21本)
5:サンズ 右(.248 20本)
6:糸原健斗 左(.286 2本)
7:佐藤輝明 左(.238 24本)
8:梅野隆太郎 右(.225 3本)
9:投手

✅主な先発ローテ&勝利の方程式

・青柳晃洋 右(2.48 13勝6敗)
・伊藤将司 左(2.44 10勝7敗)
・秋山拓巳 右(2.71 10勝7敗)
・ガンケル 右(2.95 9勝3敗)
・西勇輝 右(3.76 6勝9敗)
・高橋遥人 左(1.65 4勝2敗)

・馬場皐輔 右(3.80 44試合 10H)
・岩貞祐太 左(4.66 46試合 12H)
・岩崎優 右(2.65 62試合 41H)
・スアレス 右(1.16 62試合 42S)

✅2021シーズン総括

開幕カード3連勝などスタートダッシュに成功した阪神は首位を独走。しかし6-7月下位チームに連敗を喫するなど足踏みする間に、巨人・ヤクルトに徐々に詰め寄られる。

前半戦首位ターンも、中軸の急激な冷え込み、助っ人起用の迷走など勢いに少しずつ翳りが。投手陣の踏ん張りで勝率5割以上をキープしながらも、9月に入り連勝で勢いに乗ったヤクルトに大逆転を許し、僅か5厘差でのV逸となった。

クリーンナップの調子の波や勝負どころでの同一カード3連敗、引き分け試合の少なさなどが響き、ヤクルトと明暗別れる結果となった。

阪神の武器

以前こちらの記事でもポジ要素をまとめてます⬇️

ストロングポイントを確認しながら、今季どれだけ上積みがあるか、戦力低下など不安要素があるか見ていく。

✅安定した先発陣

チーム防御率は2位ながら、先発防御率は3.04で1位。さらにQS率55.9%(2位)、HQS率33.6%(1位)と先発が責任を果たし、しっかり試合を作れている。

1年間ほぼ同じメンバーでローテを回すことが出来たのは、12球団を見ても阪神くらい。規定到達2人、2桁勝利3人と、リーグ随一の安定感を誇る先発陣が阪神最大の強み。

→2022年戦力分析

今季も先発陣は安定的に成績を残すと予想。開幕投手に内定していた青柳の567陽性、高橋遥の復帰時期など開幕ダッシュを狙う上で不安要素はあるが、藤浪・小川が空いた穴を埋めるだろうし、ガンケルも間に合う見込み。

ここにルーキーの桐敷、新外国人のウィルカーソンが加わり、2人も程なく戻って来れば、昨季以上のローテが完成する可能性も。

✅機動力を生かした攻撃

機動力野球を目指したチーム方針が実を結び、矢野監督就任後3年連続で盗塁王(近本→近本→中野)を輩出するなど、走力は飛躍的に向上。

昨季は盗塁114でリーグぶっちぎり1位。走力を図る指標Spdも5.04で1位。近本・中野を中心に走塁意識が高く、機動力を活かしてチャンスメイク、得点に繋げる攻撃パターンが確立している。

植田・熊谷・島田など代走で出る選手も総じてレベルが高く、相手チームの嫌がる攻撃を可能にしている。

→2022年戦力分析

今季も引き続き、相手チームは足を警戒することになりそう。コンディション不良で出遅れていた中野も一軍に合流し、開幕に間に合った。

今季甲子園球場のベースが変更となることもあり、より確実性と効率の良いベースランニングで、さらなる機動力アップを目指すという。

長打に目が行きがちな佐藤や小野寺らは、走力面も申し分なく、課題とされる得点力の部分で、足でも起爆剤となれるか注目。

✅ルーキーの活躍

過去5年のドラ1を見ても、大山・近本・馬場・西純・佐藤と既に一軍で活躍する選手の多さが際立ち、補強ポイントをしっかりドラフトで埋めている。

昨季は近年稀に見る激しい新人王争いが繰り広げられる中、佐藤・伊藤・中野の3人が新人特別賞を受賞する大活躍。スカウティングとドラフト戦略は球界屈指で、順位を落とさずチームの若返りを図れている。

→2022年戦力分析

今季もドラフト評価は非常に高い。ドラ1森木はじっくり育てるとして、即戦力期待の桐敷は既に開幕ローテ入り確実。また19年西純や井上などスケールの大きい高卒、20年の村上・石井あたりも今季一軍での活躍が望めそう。

阪神の課題

続いては課題について。合わせて今季どの程度課題が克服できそうか、補強等も確認していく。

✅守備力の強化

常に言われ続ける守備不安。昨季も失策86で12球団ワースト。ゴロピッチャーが多いだけに、エラーやラフプレーがピンチを招くだけでなく、ピッチングにも影響が出る可能性は否定できない。

ただ昨季は、鳥谷以降長年固定できずにいたショートにルーキー中野がハマり、まだ粗さはありながらついに希望が見えた。

→2022年戦力分析

完全に個人的見解だが、阪神に限らず極論"打"を取るか"守"を取るかの2択しかないように思う。攻守共に一流の近本のような存在の方がレア。

守備は一朝一夕で上達するものでない以上、日々の鍛錬で個々のスキルアップや連携面を強化しつつ、ある程度のミスには目をつぶる。最低限打ち取った当たりは確実にアウトにすることを目指し、昨季より1つでもエラーを減らす。若いチームならそれで十分な気がする。

オープン戦では大山の外野挑戦や、佐藤のサード・セカンド起用にも注目が集まった。2人とも欠かせない存在ゆえに、選択肢を増やすのは良いのではないか。

守備面で叩かれやすい糸原も、打撃に関しては近本に次ぐ安定感。余程調子が悪くない限りスタメンから外しづらい。私の同僚の虎党曰く「糸原は高くないのに何故か越えられない壁」とのこと(笑)熊谷・小幡・高寺らの打撃向上が先か、糸原の守備安定が先か、今季も注目していく。

✅ブルペンの充実

昨季岩崎→スアレスという盤石リレーにどう繋ぐかに苦しんだ印象。チーム防御率は2位も、救援防御率は3.80で5位と低迷。延長12回復活を見越してもブルペン整備は急務。

→2022年戦力分析

守護神スアレスの退団は、リリーフに不安のあるチームにとって大打撃。昨季は先行逃げ切りで試合を制して来たが、これが通用しないと流石に苦しい。

スアレスに代わる新守護神として、パイレーツでプレーしたケラー投手を獲得するも、オープン戦には間に合わず。7回も含め勝利の方程式は不透明。ただ阪神はこれまで、抑え適正の高い助っ人で成功を収めてきた輝かしい実績があり、スアレスほど絶対的ではなくともと賄えそうと勝手に思っている。

浜地・湯浅・石井あたりの若手がオープン戦で結果を出したのは好材料だが、岩貞に続き及川も故障。貴重なサウスポーが続けて離脱したことや、馬場の乱調で不安は多い。

開幕直後は苦しむだろうが、出来るだけ早い段階で勝利の方程式を固める必要がありそう。

✅得点力アップ

前半戦こそホームラン量産で希望が見えたが、中盤以降はクリーンナップが機能せず。サンズの不振、佐藤のスランプ、ロハスの起用問題に加え、大山は好不調の波が激しく、1-2番が作ったチャンスを生かせず。

最終的に本塁打121(5位)、OPS.692(5位)、得点541(5位)と期待された得点力アップとはならなかった。

→2022年戦力分析

前半戦の快進撃を支えたサンズが退団、新助っ人は投手のみで野手の補強は無し。現存戦力を考えると中軸の安定感と下位打線&サブの底上げが欠かせない。クリーンナップがどれだけ安定して打点を稼げるかが鍵となるのは間違いない。矢野監督がどこまで我慢して使えるか、ベンチワークも含めてポイントになりそう。

また下位打線に誰を置くかも注目。特に正捕手争いは未だ決着つかず。得点圏打率の高い梅野か、オープン戦打撃好調の坂本か甲乙つけがたい。

また昨季機能しなかった代打も重要。原口&糸井以外の選択肢が増えれば、ゲーム終盤大事な局面での得点につながる。

投打のキーマン&ブレイク期待選手

最後に今季V奪還のキーマン、ブレイクを期待している選手をピックアップしてみます。

✅高橋遥人投手

"投"のキーマンは、昨季後半戦に故障から復帰するや2試合連続完封勝利を上げるなど、救世主的な活躍を見せた左腕エース・高橋投手を選んだ。

オフに手術を受けたが、復帰はそう遠くないとの情報。しなやかな腕から繰り出される速球はスピードもノビもあり見応え十分‼️

三振を多く奪えるタイプで、阪神の先発陣では貴重な存在。怪我なく1年間ローテを守れれば、最多勝も狙える投手であり、間違いなく大きな戦力となる💪まずは慎重に調整しながら、今季は出来るだけ一軍で数多くその剛腕を見せつけて欲しい!

てか高橋遥・高橋昂・高橋優・高橋奎…。セ・リーグにサウスポーの高橋多すぎ(笑)

✅大山悠輔選手

"打"のキーマンには大山選手を!

昨季マルテと並んで打点はチームトップ。どうしても調子に波があり、昨季は得点圏打率も芳しくなく、打順を下げたりスタメン落ちすることもあったが、本来4番に座っていて欲しい長距離砲。

個人的に成績の割に叩かれてるなぁという印象があって、つい応援したくなってしまう😅

阪神の4番として、想像絶する期待と重圧を背負いながらプレーして来たであろう大山選手。オープン戦で快音は聞かれなかったが、ここから調子を上げてライバル達に打ち勝ち、再び4番に返り咲けるかが勝利のカギ。

✅江越大賀選手

ブレイク期待選手は、波いる若手を押し退け江越選手❗️

高い身体能力・俊足・強打・広い守備範囲・強肩…まさにロマンの塊✨阪神ファンでなくても、野球好きなら彼のポテンシャルと現状のギャップに地団駄踏んでるはず。そろそろ第二次覚醒タイム来てー‼️

オフにはラオウ杉本に弟子入りし、バッティングを見直した。現状スタメンは厳しいが、スーパーサブとして今シーズンこそ結果を出して欲しい。あの能力を"潜在"させたまま終わらせて欲しくないんだよ…😭

江越は球界の宝❗️頼むからもう一度輝いてくれ✨

長々とお読みいただきありがとうございました😊

次回はいよいよ最終回。
連覇を狙う我らが「東京ヤクルトスワローズ」編です。

それでは、また👋

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